罪喰い 〜千の呪い、千の祈り〜 for V(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
転生による、前世と現世を舞台とした和風伝奇もので、各キャラのルートを通じて明かされる謎が、本作のポイント。演出がちょっと凝っていて、背景が意外とよく動くのがよかった。PCからの移植に際しての、新シナリオや攻略キャラの追加もうれしい。ただ、それでも、全体的なボリュームはやや少なめといった印象。メインとサブのルートによって、シナリオの量の差が大きい点も、少し気になりました。
週刊ファミ通1490号より
前世や転生という要素を扱った、1000年前から続く物語はロマンを感じるし、ドラマチック。個別ルートにちょっと差があるのは気になるかもしれないが、少しずつ謎が明かされる構成は興味をそそられる。グラフィックに動きのあるシーンがあるのはグッドで、移植に際してルートや後日談が追加されているのもうれしい。前後の選択肢へのジャンプなど、快適なプレイのための機能も十分に揃っている。
週刊ファミ通1490号より
前世からの呪いなど、設定が込み入っていて、最初は戸惑ったけど、いつの間にか物語にのめり込んでしまった。ダークでシリアスな部分もあるが、主人公の前向きな性格に、どこかホッとさせられました。恋に落ちる過程の描写も丁寧で、甘い展開もあるのがうれしい。過去の謎が、ルートをクリアーするにつれて明らかになる仕掛けもいいね。一部のスチルにはアニメーションもついて、盛り上がります。
週刊ファミ通1490号より
シナリオの文章に独特の重さと艶があり、和のシリアスな世界の表現がすばらしい。1周目は、伏線の多さから唐突に感じる部分はあるものの、いろいろ察した2周目以降は没入。キャラクターたちの特殊な出自や、1000年も前から己を律して主人公を想う愛の深さ、そして、彼らを知るほどに垣間見える心のもろさに、胸を締めつけられました。だからこそ、甘さも格別。主人公の性格は好みが分かれそう。
週刊ファミ通1490号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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