アノニマス・コード(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
プレイヤーがセーブ&ロードを使うタイミングを主人公のポロンに指示することで、ストーリーが分岐する仕組みがユニーク。登場人物のひとりとなって物語に介入できるのは新鮮だった。表情豊かに会話する登場人物たちも見ていて楽しい。オートセーブのデータが細かく残る仕様も非常に便利。セーブ&ロードで物語が分岐する場所を探したり、バッドエンドからリトライしたりするときに重宝した。
週刊ファミ通1756号より
セーブ&ロードをしながらストーリーを進めていくアドベンチャーというとふつうなのだが、主人公のポロンが自分の意志でセーブし、ロードもするメタ要素と、セーブ&ロードを駆使してプレイヤーとポロンが協力する構造が斬新。先が見たくなる展開が続く物語もおもしろく、個性的な登場キャラが魅力的。会話中に立ち絵がよく動くほか、マンガ風の見せかたなど、演出面もなかなか凝っている。
週刊ファミ通1756号より
選択肢を採用せずにシナリオを分岐させたり、プレイヤーと主人公との関係性を物語に取り込むなど、さまざまな試みがなされた意欲作。主人公自身がセーブとロードを行うシステム自体は、まだまだ洗練、活用の余地もありそうですが、ループしている感覚は強烈に味わえます。ドラマを観ているだけの時間も多いけれど、連発される専門用語をTIPSで即時に調べられるなど、ゲームで表現されてこその作品。
週刊ファミ通1756号より
日常描写がほぼない冒険活劇として進行する物語に、ゲーム世界内外のセーブ&ロード操作が組み込まれたゲームプレイが新鮮。世界の観測者(プレイヤー)に対する主人公のリアクションの豊富さも含め、ゲームというメディアならではの表現法はまだまだあると感じました。個々のキャラクターの魅力という点ではややパンチ不足ながら、科学アドベンチャーシリーズファン向けの小ネタ要素の充実ぶりで相殺?
週刊ファミ通1756号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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