DEATH STRANDING(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
物語、ゲームシステム、演出で、“繋がる”というテーマをそれぞれエンターテインメントとして昇華している様は、もはや芸術的。マップを見ながら、目的地までの行程と荷物を考える作業は、トレッキングやツーリングの楽しさに通じる。目的地への到着時の達成感と、振り返った際に広がる風景に感じる“誰か”の存在。ひとりだけど孤独じゃない。人の温かさを感じられるオンライン要素がすばらしすぎ!
週刊ファミ通1614号より
唯一無二の世界観とストーリー。配送に焦点を当てた独創的なゲームデザイン。それらが、しっかりとおもしろい仕上がりで、興奮、熱中、焦りと安堵、そして感動と、心を揺さぶられっぱなしに。作り込まれたフィールドをどう進むかを考えるのは楽しく、機能が拡張されたりしてプレイが変化していく構成や、そのさじ加減が絶妙。物語でもオンラインの仕組みでも、つながりが感じられるのがステキです。
週刊ファミ通1614号より
巨匠が取り組むAAA級インディー作品、といった様相。オンラインでの試みは、利他的な行動がやり甲斐となる構造が見事で、さながらユートピアが実現されているかのよう。分断された現代社会に対する、ひとつの回答の提示にも思えます。実験性やメッセージ性が強いぶん、娯楽色は弱く感じられ、好みが分かれそう。良好なレスポンスやメニューの使いやすさなど、ゲーム部分のベースも抜かりなし。
週刊ファミ通1614号より
美しくも荒涼たる世界を、徒歩や車両、“ジップライン”などあらゆる手段を使って移動するうちに、現実世界の見えかたにも変化を及ぼすような旅情と気づきを得られます。あまりの馬鹿馬鹿しさに、思わず声を上げて笑ってしまうような小ネタで油断させつつ、プレイヤーの能動的な体験ありきで特別な感情を刺激するメッセージの打ち出しかたの妙は、ひとりでも多くのゲーマーに体験してもらいたいです!
週刊ファミ通1614号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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