脱出アドベンチャー 神降しの占い盤(ニンテンドー3DS)のレビュー・評価・感想情報
脱出するだけのアドベンチャーは多いが、物語もしっかりと楽しめる作りが○。謎解きは、ただアイテムを探して使うだけでなく、組み合わせたりパズルを解くなどひと工夫が必要で、簡単すぎず難しすぎずのいいバランス。詰まったときに、いきなり正解を教えるのではなく、段階的に少しずつヒントを出してくるところもいい。シリーズ初のストーリー分岐も採用され、価格に対してのお得感があります。
週刊ファミ通1415号より
シリーズ過去作と比較すると、謎解きは少々簡単になった印象。“クノカミさま”にまつわる謎を追う物語は楽しめるし、画面にタッチし続けることで変化が起こる演出など、怖い雰囲気がよく表現されているのがよかった。ストーリーの分岐は、選択肢でバッドエンドに直行するものばかりで、大筋において大きな変化はないが、複数の結末が見られるのはいい。小出しのヒント機能も相変わらずナイスです。
週刊ファミ通1415号より
解き応えのあるパズルや暗号を、“少年探偵団”のようなストーリー仕立てで楽しませる構成で、この価格なら推理クイズ本などと比較してもお買い得。下画面を使ったコックリさん的占いの演出はアイデアものです。謎解きの救済措置が用意されていて親切な反面、推理が成立しにくい場面でのバッドエンドには、納得のいかないものも。シリーズのヒロインの幼少期における活躍には、心がほっこり。
週刊ファミ通1415号より
不穏な事実が少しずつ明らかになっていくストーリー展開は、まさにオカルト伝奇ものの醍醐味。『脱出アドベンチャー』シリーズのファンであれば、考察(深読み?)のし甲斐がある描写の数々とともに、独特の物語世界にドップリ浸かれます。ボタンでもタッチスクリーンでも快適に楽しめる操作性、さまざまな推理力の人がプレイしても満足いくよう調整された謎解き要素は、人気シリーズの貫禄ですね。
週刊ファミ通1415号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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