超科学脱出 ギア・ディテクティブ(ニンテンドー3DS)のレビュー・評価・感想情報
脱出系アドベンチャーで定評のあるインテンスの作品だけあって、安定したデキ。部屋を調べたり、アイテムを使って進めるといった従来の要素に加えて、過去に干渉できる超能力によるギミックが新鮮。現在と過去を比べて、変化から推理に結びつける謎解きがおもしろい。全体のボリュームはやや少なめに感じられたが、価格が500円[税込]でマルチエンディングということを考慮すれば、ぜんぜんアリ。
週刊ファミ通1413号より
スタンダードな脱出ゲームの謎解きに加えて、超能力によって時間をさかのぼり、状態が変わる前の室内を観察してヒントを得たり、過去に干渉してギミックを解くといった、独特のエッセンスが加えられている。シナリオは、主人公の能力についてのくだりが小難しく感じたりするけれど、マルチエンディングの物語を見られるのはいい。“考える”のコマンドで、謎解きのヒントが聞けるところは親切です。
週刊ファミ通1413号より
探偵マンガ1冊ぶんほどの価格でこれほどインタラクティブに楽しめるとは、お買い得! 基本的には“電子ラノベ+脱出ゲーム”ですが、過去に干渉できる主人公の超能力が、プレイヤー自身が事件を解決に導く感覚を味わわせてくれます。推理力の見せどころで推理ができず、話が進んでしまう場面もあるのはご愛嬌。選択肢総当たりでは解けない暗号+小出しのヒントも◎。シリーズ化を期待します。
週刊ファミ通1413号より
探索パートは、過去のタイムスケジュールを把握したうえでの“因果律操作”がメイン。状況が複雑で手順も多めですが、一度実行したコマンド入力が簡略化されたり、メモの内容を画面に表示させつつ調査できるなど、かゆいところに手が届く機能が充実しています。アドベンチャーパートにおいてより顕著になる、人間関係の機微や、しゃれた言い回しの応酬も、ゲームを進めるモチベーションになります。
週刊ファミ通1413号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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