赤い砂堕ちる月(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
一枚絵のクオリティーが高く、デフォルメキャラによる符術バトルの要素もあるなど、インディーソフトがベースとは思えない内容。選択肢によって主人公の性格が変わったり、5人の男性のほかに親友の女性とのエピソードもあるのは、本作ならでは。年表や用語一覧などにより、世界観を補足しているのもいい。登場キャラの設定や物語展開がテンプレート的だったり、演出が簡素なところは少し気になった。
週刊ファミ通1422号より
序盤に選んだ選択肢に応じて主人公の性格が決まる仕組みがユニークで、それに合わせて会話の内容なども変化するのは楽しめる。ただ、1ルートのボリュームはそれほど多くなく、性格によって物語の流れが変わることがないのは、ちょっと寂しい。2周目以降で、エンディングを見た性格にはいつでも変更できるほか、符術の引き継ぎや戦闘のスキップが可能など、遊びやすいシステムなのはうれしい。
週刊ファミ通1422号より
選択肢によって属性の数値が上下し、それが戦闘能力だけでなく主人公の性格にも影響するシステムが目新しい。属性によって、相手の反応が異なる場合もあるのがおもしろい。2周目以降は属性を任意で変えられるのもいいね。登場キャラ視点のシナリオも読み応えがあるけれど、同じように、もっと主人公の心の変化が描かれていてもよかったかな。“時計モード”は、属性別のボイスがあってお得な気分。
週刊ファミ通1422号より
知的で力強い攻略対象たちとともに、強大な権力に立ち向かう物語は、よく練られていて引き込まれる。時代背景と、主人公が仕える主にしか顔を見せないという設定が、甘さを引き立てています。ただ、一度ルートを攻略すると、物語の本筋がわかるので、ほかのルートでのおもしろさが半減。サウンドやSEが古風で、気持ちがゲームの世界から現実に引き戻されてしまうのも残念。システムは超快適です。
週刊ファミ通1422号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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