逆転裁判6(ニンテンドー3DS)のレビュー・評価・感想情報
個性的すぎる登場人物や意外な展開など、シリーズの伝統的なテイストは健在。“霊媒ビジョン”や“マルチアングル動画指摘”など、法廷で“ムジュン”を暴くためのシステムが多彩になったのが○。人気キャラの、霊媒師のマヨイちゃんに焦点を当てた内容となっており、弁護士が必要とされていないクライン王国がおもな舞台というのも相まって、オカルト色が強くなっている印象。ここは、好みが分かれそう。
週刊ファミ通1435号より
“霊媒ビジョン”によって死者の見た光景や感覚を再生し、託宣との“ムジュン”を探していくのは、現実離れしている感はあるが、新鮮味のある推理要素でおもしろい。歴代シリーズのキャラたちが、シナリオに密接に絡むのはうれしいし、これまで登場した多彩なシステムを駆使して“ムジュン”を暴き、真実にたどり着く工程は楽しく、法廷での逆転劇も爽快。シリーズの集大成的な仕上がりに満足できます。
週刊ファミ通1435号より
“霊媒”がひとつのテーマでもあるため、ほんのりファンタジックな要素もあって新鮮。キャラの細やかな仕草は見ているだけで楽しいし、予想を超えたアクションにはド肝を抜かれる。久々に登場したマヨイちゃんを始め、キャラの成長や変化が描かれているのもうれしい。彼らの掛け合いがおもしろくて、ついあちこちを調べてしまう。各話に伏線が張られていて、最後に結びつく物語にも驚かされます。
週刊ファミ通1435号より
ロジカルシンキングの楽しさは健在だが、場面によっては少々強引な展開もあり、「えっ!?」と思うことも。よく動く3Dグラフィックは、見た目に楽しい反面、演出過剰で、テンポを崩している印象も。それでも誘導がうまく、プレイヤーを飽きさせない作り。絡み合うシナリオや意外な伏線の回収など、二転三転するストーリーも魅力的。新鮮味は薄く感じるが、シリーズで培われた安定の遊びやすさがある。
週刊ファミ通1435号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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