フォルティッシモ(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
原作者自身がゲーム開発に関わるケースは多いけれど、シナリオの完全監修や全原画の描き下ろしという点において、本作はこだわりが抜きん出ている。攻略対象となるキャラそれぞれに、すでに心に決めた相手がいるという設定もおもしろい。基本的にシナリオを読み進めていくタイプなので、選択肢は少なくてインタラクティブ性は低め。操作まわりの各種機能は良好で、周回プレイも快適に楽しめます。
週刊ファミ通1526号より
障壁を乗り越えてアイドルと恋愛するという、女子が妄想するシチュエーションが詰まっているのがナイス。チャート画面で、ルートの流れのほかに、各場面でのスチルと“LINK”の有無が確認できるのは便利。共通ルートがやや多いが、既読部分がジャンプ可能なので、周回プレイはスムーズ。ちょっぴり官能的な“肉食エンド”は、肌色成分多めのスチルも見られる展開で、好きな人はニンマリできるかと。
週刊ファミ通1526号より
“アイドルと裏方女子”という王道の設定ながらも、アイドルたちには最初から想い人がいるという点が物語に起伏をもたらしています。衣装や効果音、カットなど演出面も細やか。早めに個別ルートに入るけど、ほかの攻略対象ルートのトラブルもなぞっていくので、そこでグループの絆が見えるのもいい。風斗が登場するほか、『ブラコン』ファンへのさりげないサービスも。チャートやスキップ機能も便利です。
週刊ファミ通1526号より
非日常的な“アイドルとの恋”という要素に加えて“相手に想い人がいる”という設定は、切なくなる波乱が満載でめっちゃ燃えます。何より、主人公が新社会人として成長していく部分にいちばん共感できました。攻略人物たちがみんなデキすぎの性格で、全体的にキラキラとした物語。共通ルートを縫うように展開される個別ルートの物語は、キャラクターの個性が引き立つ内容で丁寧。エンドは興奮の嵐!
週刊ファミ通1526号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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