結城友奈は勇者である 樹海の記憶(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
フルボイスで収録された大量のイベント群に、制作サイドの“勇者部の5人を幸せにしてあげたい!”という愛情を強く感じます。完成度とほっこり度も高く、世界観を補完するアイテムとしても満足いく内容とボリューム。ただ、アクション部分は、爽快さはあるが、敵の種類の少なさなどで単調さが拭えず。イベント解放とキャラ強化がリンクしたシステムや、キャラの個性づけがよくできているだけに残念。
週刊ファミ通1368号より
アニメでは少なめだった勇者部メンバーの日常を、たっぷり見られるのが喜ばしい。アクションは複雑すぎず、簡単にコンボをくり出せるし、3Dのキャラのモデリングはかわいらしく、モーションもいいデキ。ただ、バーテックスとの戦闘は、高所に上っても吹き飛ばされると受け身などが取れず、また上り直すということもしばしばで、爽快感がもっと欲しかった。距離感がつかみにくいのも難点かな。
週刊ファミ通1368号より
悲壮感漂うアニメと違い、ほのぼのとした日常がずっと綴られるのは好みが分かれそうですが、公式アンソロジーとしては納得のデキ。イベント収集を目的に、アクション部分をクリアーする遊びかたがしっくりきます。“対バーテックスシミュレーター”的興味に応えてくれるアクション部分は、遊びとしてはもうひとつ。たとえばプレイ途中でキャラ変更できれば、単調な構成にも変化がついたと思います。
週刊ファミ通1368号より
戦闘モーションはスピーディーかつ華やか。フィールド移動が少々間延びするときがあるものの、ファンなら、お気に入りキャラを何となく操作しているだけで幸せになれるでしょう。ロックオンと回避は、アクションの流れを途切れさせずに入力できるようになるまでには慣れが必要。ゲームの進行に応じて随時解放されていくイベントは、原作を知っているからこそ感慨深い日常エピソードが満載です。
週刊ファミ通1368号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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