喧嘩番長6〜ソウル&ブラッド〜(ニンテンドー3DS)のレビュー・評価・感想情報
本作から導入されたコミック表現は、コマ割りの部分もさることながら、集中線や描き文字が秀逸で、臨場感溢れる仕上がり。シリーズ初となる3年間の高校生活は、不良たちとの闘争に加え、発生するイベントも堅いものからナンパなものまでバリエーション豊か。ストーリー進行の自由度も高く、かなり好き勝手に遊べるのもうれしい。シリーズ名物の“メンチビーム”も健在で、『喧嘩番長』らしいデキ。
週刊ファミ通1362号より
コミック風の見せかたになったイベントシーンは、テンポよく楽しめるほか、3年間を通して主人公が成長していくストーリーを見られるのがいい。技や服装のカスタマイズが楽しく、同じ服でも着こなしによって変化があるところがナイス。バトルは、爽快さがありつつも、ボス戦は歯応えがあり、強さをしっかり体感できるバランスになった。球技大会でのテニスなど、ミニゲームが増えたのもうれしいね。
週刊ファミ通1362号より
『ヤンマガ』連載マンガを連想させる、不良モノの王道といった世界観に、マンガ調の演出がピッタリ。高校生活は自由度が高く、横道にそれて時間を費やす楽しさがありますが、本来やるべきことがつねに表示され、目標を見失いません。いざシナリオを進めようというときには、校章集めのケンカが単調に感じることもあるものの、新しい技を試すなど、変化をつける手段も豊富に用意されています。
週刊ファミ通1362号より
「そろそろ上級生のいる階に行ってみるか」といった具合に、自分流のルールやテリトリーを拡張する過程にワクワク。一匹狼が人間的に成長するメインストーリーのカッコよさと、オープンワールド要素全般のシャバさのギャップにも惹かれます。ネタやハプニングを楽しめる人ほどゲーム世界の居心地がいいはず。格闘アクションとしての爽快感は、少々手間な視点操作を差し引いても、まずまずです。
週刊ファミ通1362号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。