遙かなる時空の中で6(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
プレイ開始直後から世界に引き込まれ、そこに流れる時間に心地よく身を委ねられました。それだけ世界観が重厚で、洗練されている作品。黒龍の神子の視点で紡がれる物語は、主人公の前向きで力強い性格と相まって、胸アツな展開です。男性キャラの生き様がとても魅力的で、己を律するという時代背景が、甘さをより引き立てています。シリーズ初の試みが満載で、とにかく驚きの連続。すごい進化!
週刊ファミ通1370号より
帝国軍と鬼の一族の、それぞれの思惑に巻き込まれながら展開する物語は興味深く、主人公が黒龍の神子というのは、シリーズのファンには新鮮味があっていい。札を移動させて行うバトルは、怨霊を使役して戦う世界観にマッチ。難易度設定やオートバトルも可能で、一度勝利した戦闘はスキップもできる親切設計なので、不慣れな人でも安心。PS Vita版はタッチ操作ができるうえに、画像が精細です。
週刊ファミ通1370号より
殿方が全員魅力的で、ただひとりを選ぶ覚悟を決めるまで、八方美人ぶりを発揮できるのは、女冥利に尽きます。男性陣のあいだで、そして革新と保守が対立する構図のあいだで、揺れる気持ちに酔いしれました。最高にグッとくるのは、「力を貸して」と声を掛け合い、連携によって男性との絆を強めるバトル。敵の攻撃からかばってもらえたときには胸キュン! 連携ボイスが何パターンもあるのも素敵。
週刊ファミ通1370号より
舞台の奥行きを感じさせる何気ないセリフや、雑踏などの臨場感重視の環境音が、ゆったりと進行する伝奇ロマンを盛り立てます。単なる雰囲気作りのみならず、やり込んだぶんだけしっかり見返りがあるカードバトルも含め、まさにゲームで体験してこその恋愛物語です。遊びやすさと手触り感覚を両立した操作系は良好。プレイヤーのニーズに応える各種ダウンロードコンテンツの存在もうれしいですね。
週刊ファミ通1370号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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