剣が君 for V(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
美しい絵が血塗れていく演出と、シーンを盛り立てるサウンドが相まって、“剣”の道では号泣し、“君”への道では微笑みつつプレイ。自分の剣の道を生きるキャラの思想はもとより、サブキャラにいたるまで設定が細かいため、シナリオが奥深く、胸にグッとくる内容でした。前章と後章で、物語と攻略のアプローチが大きく変わる作りも、ゲームに向き合う気持ちが一新できて○。追加要素の多さもうれしい。
週刊ファミ通1372号より
美しいグラフィックとともに、キャラや世界観が魅力的に描かれ、物語に引き込まれる。選んだ選択肢に応じて、単なるグッドやバッドではない、異なる4通りのエンディングに分岐していくのがおもしろい。切ない雰囲気や、悲恋が苦手な人には合わないかもしれないが、好きな人ならどの展開にも興味を惹かれるはず。単語の解説が丁寧なのも好印象で、ストーリーへの理解を深める一助となっている。
週刊ファミ通1372号より
前半は6人の侍との東海道中、うちひとりと江戸で綴る後半という、ユニークな構成に引き込まれます。町娘がいきなり姫の替え玉となり、人前で粗相なく振る舞うくだりは、周囲の助けがあってもやや不自然で、架空のお話とは言え没入しきれなかった面も。男性ひとりに4つの結末+後日談の大ボリュームで、回収には作業感こそ漂うものの、趣の異なる展開と美しいイベントCGへの興味は尽きません。
週刊ファミ通1372号より
戦闘シーンの描写がおとなしめだったりと、伝奇活劇としての盛り上がりどころは少なめ。登場人物の行動原理はしっかり描かれており、各ルートの展開と結末自体に対する納得感はあります。クリアー後のオマケ要素(おもにボイス系)のボリュームも十分で、キャラに惚れ込んだ人ほど満足できるでしょう。タッチスクリーンの押しっぱなしでテキストをスキップできる操作は、攻略プレイ時に便利でした。
週刊ファミ通1372号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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