ノルン+ノネット ラスト イーラ(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
選択肢が少なく、物語をじっくりと読ませる作り。お話が各キャラの視点で展開されていくので、これまで以上に人物像と世界観を掘り下げて理解することができました。やっぱり、シナリオが素敵。前向きに生きる力強さだけでなく、弱さも緻密に描かれていて、人生の教訓を得ているような気持ちになりました。何より、各キャラが主人公を想う甘さにキュン。いや、むしろ主人公がかわいくてしかたない!
週刊ファミ通1373号より
本編の後日談は、甘い場面が多めのものとシリアスな展開が描かれるものとで、それぞれ雰囲気が異なる物語を味わえるのがいい。攻略キャラの視点で本編のストーリーを振り返る“フーガ”では、主人公の側からは知ることのできなかった心情やシーンを見られるのが興味深い。また、前作の物語をダイジェストで把握できるので、前作をプレイしていない人でも本作に入りやすくなっているという利点も。
週刊ファミ通1373号より
前作の本編以前のストーリーは、各キャラの心境や乗船順などもわかるのがとても興味深い。特殊なキーワードについて、キャラ自身が説明してくれるなど、雰囲気を壊さない配慮もいいね。甘い後日談だけでなく、シリアスなシナリオやコミカルなエピソードが収録されていて、ボリュームもたっぷり。ドット絵のおまけゲームも気合が入っていて、船内を自由に探索し、キャラと交流できるのが楽しい。
週刊ファミ通1373号より
非常に丁寧な作りが好印象。グラフィックの色使いは独特かつ美麗で、各種インターフェースもポップで見やすく、目でも楽しめる作り。物語の雰囲気を壊さないレスポンス機能(用語解説)は秀逸だと思った。シナリオとイラストのボリュームも多く、多様なファン向けの要素が盛り込まれている幕の内弁当的な構成。新しいことにチャレンジした内容も評価したい。ファンディスクとしての完成度は高め。
週刊ファミ通1373号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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