戦場の円舞曲(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
共通章では主人公がさまざまな問題に悩み続けるため、ボリューム以上に長く感じることも。でも、モヤモヤが解消してからはメリハリも出て、恋愛ゲームらしくなります。とくにパシュルートは、本作の世界観と学園ものという作りがうまく噛み合っていて、キュンキュンしました。好きなシナリオにスキップできる“クロニクルモード”は、便利な反面、わかりにくさがネック。慣れるまでに時間がかかります。
週刊ファミ通1354号より
ファンタジーでありつつ、学園もののストーリーは、すんなり入り込める。声優陣は、おなじみの人だけでなく、新鮮味のあるキャスティングがされているところも注目点。キャラごとのスチルが豊富なほか、おまけ要素が多いのもうれしい。“クロニクルモード”は、イベントの回想ができるほか、CGやフラグの回収に便利だが、各ルートのオン/オフや、好感度とフラグの表示については、説明が欲しかった。
週刊ファミ通1354号より
色彩豊かなグラフィックがすばらしい。CGもたっぷり挿し込まれていて、いいシーンを逃すところなく描いているという印象。文章も洗練され、主人公の心理描写も自然で読みやすい。また、魔剣の謎にもグイグイ引き込まれます。“クロニクルモード”は、ルート状況を確認するのに便利ですが、画面表示の意味するところがわかりにくいのはもったいない。やり込み要素やおまけのボリュームはたっぷりで○。
週刊ファミ通1354号より
全シナリオをフローチャートで確認できたり、プレイ済みのシナリオなら任意の場所からスタートできたりと、周回プレイを前提とした遊びやすいインターフェースが好印象。その反面、システム面で少々説明不足の点もあり、わかりにくいのは難。キャラクターの表情は非常に多彩で、さらにスチル絵も多いので、見た目はいいが、バトルの演出も含めて全体的に緩急が薄く、少々地味な印象を受けた。
週刊ファミ通1354号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。