カオスチャイルド(Xbox One)のレビュー・評価・感想情報
『カオスヘッド ノア』のシステムと世界設定を踏襲しているが、ストーリーやTIPSで前提部分がきちんと描かれているので、シリーズ初体験でも楽しめる。妄想を選択することで物語が分岐する“妄想トリガー”は、先の展開が読めないがゆえに、ミステリアスな期待を膨らませてくれる。科学アドベンチャーシリーズ独特のテイストは、万人向けではないものの、本作の謎めいたストーリーは非常に魅力的。
週刊ファミ通1358号より
グロテスクな描写やショッキングな場面があるので、人を選ぶ作品だが、じわじわと迫ってくる恐怖感などがよく出ている刺激的なストーリーは興味を惹かれる。“妄想トリガー”によって、ポジティブかネガティブな妄想が見られ、さらに物語に影響を与えるシステムはユニーク。推理シーンの“マッピングトリガー”は、情報を整理しながら進行するので、話への理解度が高まり、分岐も発生するのがいい。
週刊ファミ通1358号より
ショッキングで軽くトラウマになりそうな事件から幕を開ける物語は、もう先が気になって焦ってしまうほど。伏線も張り巡らされていて、気づくたびに驚かされます。ボードにメモや写真を貼りつけて事件を推理していく“マッピングトリガー”は、ワクワクと緊張感が入り混じって興奮。“妄想トリガー”も、毎回どんな展開になるのか楽しみに。多数のTIPSは内容も濃く、読み物として味わえるのもいい。
週刊ファミ通1358号より
“実在”と“架空”が混じり合う舞台設定で、“現実”と“妄想”が入り乱れる物語が描かれるカオスさ。臨場感のある演出で遊び手をぐいぐいと引き込み、良質なサスペンスドラマを見ているかのように楽しめる。“マッピングトリガー”システムは、プレイヤーの頭の中を整理して、より物語に没入させる、という意味でもいい仕掛け。物語は非常に長くて奥深いが、その反面、煩雑さと若干の間延びも感じられた。
週刊ファミ通1358号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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