
『ヴイアライヴ』定点観測では、『アイドルマスター』シリーズ発のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』に所属する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)の活動を記録していきます。
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アイドルたちが合同合宿で実力を高め合う!
今回取り上げるのは、ヴイアライヴとバーチャルアイドルグループ“えのぐ”、バーチャルダンス&ボーカルユニット“まりなす”の3ユニット合同の配信だ。
“えのぐ”は2017年から活動を続けているベテランVRアイドルグループで、これまでも外部フェスやコラボでヴイアライヴと絡んだことがある。直近では、『鉄拳8』でチーム対抗戦を行ったこともあるので、詳細は以下の記事も参照していただきたい。
一方、“まりなす”はavexがプロデュースするバーチャルダンス&ボーカルユニットで、こちらも2018年から活動するベテラングループだ。燈舞りんさんと鈴鳴すばるさんが所属しており、“えのぐ”と同じく、ヴイアライヴとは外部フェスでの共演やコラボ企画を行ったこともある。
今回は、ヴイアライヴと合わせてこの3ユニットで“Vアイドルガチ合宿”という企画が行われた。なお、本来はヴイアライヴ全員で参加予定だったが、愛夏さんが体調の関係で残念ながら欠席となっている。
今回は、ヴイアライヴと合わせてこの3ユニットで“Vアイドルガチ合宿”という企画が行われた。なお、本来はヴイアライヴ全員で参加予定だったが、愛夏さんが体調の関係で残念ながら欠席となっている。
“えのぐ”メンバーのガチトレーニングに、レトラさんも果敢に挑戦
トップバッターは、“えのぐ”の公式チャンネルでトレーニング編と題して、“えのぐ”のメンバー3人と、レトラさんと鈴鳴さんが参加した。
オープニングではクロストークが行われ、まずは“アイドルの心構え”というテーマで話し合う。さらに、“えのぐ”の白藤さんからは具体的に絞って、“心技体”について話そうという提案が行われた。
白藤さんは、“体”が整っていないと何もできないので、日々のボディケアが重要だと言及。レトラさんは、メンタルがブレないことが重要だと語る。たとえばコメントで運動できないことをネタにされても動じないことが重要だとして、「(コメントに対し)“うるせー!”って思って、ブレないこと」と気合を見せる。
日向さんも“体”が資本と語り、筋力や体幹についても言及しつつ、スタミナ維持のために食事とトレーニングの重要性を説く。ちなみに、自他ともに認める大食漢のようで、本人曰く、好きなものを好きなだけ食べるために運動をがんばっているとのこと。
鈴鳴さんは、“心”の部分に該当する内容として、「自分がいちばん楽しむこと」を挙げる。自身が楽しんでいなければ、相手に“楽しい”が伝わらないとして、ライブでも自分たちが楽しんでいることをアピールするのが重要だと語る。
鈴木さんも「やっぱり心かな」と語りつつ、「やればなんでもできますよ……心が強ければ……」と、レトラさんと同意見の模様。淡々とクールに語る口調に、ほかのメンバーも「かっこいい!」と称賛した。
続いて、この配信のメインとなるライブパフォーマンスに必要な基礎トレーニングへ移る。実際に、“えのぐ”のメンバーがふだんから行っているトレーニングを「筋肉は裏切らない!」という日向さんや鈴木さんの力強い言葉のもと、レトラさん、鈴鳴さんがレクチャーを受ける。
腕立てやプランク、スクワットなど基礎的なところから、足を開いたり閉じたりしながら腕立てをしたり、腰を左右に振りながらのプランクとバリエーションが変化するハードなトレーニングが続く。
最後は、“えのぐ”の楽曲『SUN HIGH SUMMER!!!』に合わせてトレーニングするスペシャルメニューに挑戦。ヴイアライヴの中では、筋トレがやや苦手なレトラさんだけにかなりきつかったようだが、まわりやコメントに応援され、何とか食らいついていた。
見た目にも相当ハードに感じる内容だが、日向さんによれば、ふだんはこれで1時間近くトレーニングしているとのことで、“えのぐ”のフィジカルの高さが推し量れる内容だった。
アイドルたちの仲睦まじい様子に癒される
続いては、ヴイアライヴの公式チャンネルで“バラエティ編”と題して、宇宙さんとレトラさん、鈴木さんと白藤さん、燈舞さんが参加。
オープニングでは“配信活動で大事にしていること”をテーマにトークが行われる。白藤さんからはサムネイル制作に関する質問が飛び、宇宙さんやレトラさんが自身の工夫を挙げつつアドバイス。“まりなす”、“えのぐ”はグループ活動の経験は豊富だが、個人での配信活動に関してはまだ日が浅いとのことで、ヴイアライヴのライバーアイドルとしての経験が活かされる場面となった。
本編は“ライバーアイドルとしてのバラエティ力を鍛える特訓”として3つの企画に挑戦。まずは定番の大喜利コーナーで、レトラさんが審査員を務め、テーマはアイドルにちなんだものだ。白藤さんは事前にChatGPTを相手に練習して臨んだが、笑いにきびしいレトラさんの判定に各チームは苦戦。3つのテーマの大喜利で、最終的に“えのぐ”チームが勝利したが、白藤さんは「帰ってChatGPTと反省会をする」とイマイチ実力が発揮できかったようだ。
ふたつ目は“すきすきゲーム”。相手の好きなところを10秒ずつ語り合うなかで、恥ずかしくなり、目を逸らしたり顔を背けたら負けとなる。
最初の宇宙さんとレトラさんの対決では、宇宙さんの目力と「うん!」という力強く頷く反応にレトラさんが思わず笑ってしまい敗北。
鈴木さんと白藤さんは、同居経験もある間柄だけに開始前からふたりとも気恥ずかしそうな様子を見せる。そして、白藤さんが「あんず!」と呼んだ瞬間、鈴木さんが即座に顔を逸らしてしまい決着。鈴木さんは「こういうのダメなんだ……」と苦笑していた。
白藤さんと宇宙さんの勝負では、宇宙さんが好きをアピールするも、「(宇宙さんも)かわいいけど、私、灯され隊(愛夏さんのファンネーム)なので……」と、あまり動じていない様子。そこで、宇宙さんが少々雑ながらも「やっぴー!」と愛夏さんのモノマネを敢行。白藤さんも思わず、「やっぴー!」と反応してしまい、結果的に負けてしまった。
決勝の燈舞さんと宇宙さんはかねてから親しいふたりだけに、ほかのメンバーやコメント欄も「結果は見えている」といった雰囲気。案の定、燈舞さんが「こしゅもー!」と呼びながらハグすると、宇宙さんは撃沈し、燈舞さんの勝利となった。
最下位決定戦は、レトラさんと鈴木さんの対決だ。先攻になったレトラさんが無言で見つめながら顔を近づけると、鈴木さんが顔を逸らしてしまい、あっさり敗北。白藤さんとの対決に続けて、鈴木さんのシャイな姿が観られるかわいらしいシーンだ。
3つ目は“嘘リアクション選手権”。5人のうちのひとりが本当に辛い物を食べ、ほかは演技で辛い物を食べているふりをして視聴者が投票で本物を選び、見抜かれなければ得点、当てられると減点となる。辛いという感覚には個人差もあるので、なかなか判別は難しいが、結果的に本当に食べていたのは燈舞さんで見事に視聴者を惑わせて、勝利を納めた。
3つの企画を合計し、最終的に優勝したのは燈舞さんだったが、配信全体を通して、3ユニットの仲のよさや親和性が伝わり、観ている側も思わず微笑んでしまうような温かい時間となった。
最後は合宿の集大成でハードなダンスパフォーマンスに挑戦!
最後は“まりなす”の公式チャンネルにて“パフォーマンス編”が配信され、宇宙さん、日向さん、白藤さん、燈舞さん、鈴鳴さんが参加した。
オープニングでは“ライブパフォーマンスで意識していること”をテーマにトーク。既に似た内容を話していたメンバーもいたため、代表して燈舞さんにコメントを求める形となった。燈舞さんは「ライブは同じ曲でも、毎回、一挙手一投足が違うもの」と語り、リハーサルや練習は苦手だが、それでもよいステージを届けたいと努力していると話す。これに鈴鳴さんが「だからこそ、ファンには毎回来てほしい」と応じ、ライブの重要性を強調した。
その後、最初の企画“ダンスメモリーバトル”へ。楽曲に合わせて8カウントの振付を創作し、順番につなげていくルールで間違えた時点で脱落となる。ダンスが得意な鈴鳴さんは大張り切りで、ほかの4人が覚えやすい動きを考える中、スピード感のある難度の高いダンスを披露。しかも明らかに8カウントを超えており、再度披露を求められたが最初と違う振りをしてしまう。本人は「自由に踊りすぎて覚えていない」と発言し、燈舞さんから強制失格を言い渡されてしまった。そのまま終わるのは惜しいと、ここまでつなげたダンスを披露した後、鈴鳴さんの華麗なソロで締めくくった。
ふたつ目の企画は“Vドルアクション”。わずかなシーンでもファンの記憶に残る瞬間を作るという趣旨で、“まりなす”の楽曲『ブランニュー!』のサビ部分をみんなで踊って披露することとなった。直前の企画でも活躍した鈴鳴さんがコーチ役となり、燈舞さんもフォローする形で、宇宙さん、日向さん、白藤さんを指導した。振り付けは難度が高かったが、3人は短時間でしっかり習得。とくに宇宙さんは吸収が早く、高い精度で再現していたのが印象的だった。
最初の基礎トレーニングを経てのダンスパフォーマンスは集大成的な内容となり、ここで企画は終了。これまでのコラボや共演で築かれた絆を改めて確認し、今後もともに活動を続けていきたいと語り合った。
個人単位やユニットどうしでのコラボはあったが、長時間にわたり合同で配信を行うのはヴイアライヴにとっても貴重な経験だっただろう。長年活動する先輩アイドルたちとの合宿配信は、大きな刺激となったに違いない。愛夏さんが不参加だったのは惜しまれるが、今後もこうしたコラボを通じて学ぶ機会が増えることを期待したい。
なお、終盤には“まりなす”の7周年ライブに“えのぐ”とヴイアライヴがゲスト出演することが発表。こちらも要注目だ。