【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第70回

妙に闘い慣れているな

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 ジルのときにも同じようなセリフがありましたが、こういうセリフはなんぼあってもいいですからね。

 とくに今回は最高にかっこいい賛辞をパイロックに言わせることに成功しました。

「先の闘いが、ただの子どもたちを戦士に育てたか」

 もうね、“先の闘い”って言葉のチョイスがカッコいい!

 “戦士”というキーワードもカッコいい!

 はい、こういったセリフはゲームソフトには入っていませんので、例によってマンガ用に私が作ったセリフです。

 シリーズを重ねて闘ってきた子どもたちの成長を作中の敵が認めるシーンってやっぱり無条件にかっこいいですよね。

 あ、そうだ、ここで登場した戦士というキーワードを覚えておいてくれるとうれしいです。

 この先の展開で超カッコいいシーンに繋がる予定ですので(超絶ネタバレ)!

この違和感は、あの時と同じだ!

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 じつはぜんぜん同じではないんですよね。

 自分で書いてて笑っちゃいますけど。

 このパイロックの回想シーンはじつはパッケージ版『戦場のフーガ3』の早期購入者特典の小説『アッシュ外伝』に収録されているシーンなんですよね。

 けど、同じじゃないんです。

 小説版ではすでに赤の一族として行動をしているパイロックのもとに新米としてアッシュが会いにいく、というエピソードになっています(そのあとにふたりでサイクをスカウトに行く)。

 マンガ版ではアッシュ自身に主導権を握って欲しかったので、もうぜんぜん違う内容に変えちゃいました。

 今後の展開もバンバン変わってますので、ゲームソフトを遊んだ人も、特典小説を読んだ人も読んでない人も楽しめるようになっていますよ。

その攻撃を無かったことにする

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 じつはここのアッシュのセリフは違ってるんです。

 「その未来を無かったことにしてる」

 これが正しいセリフです。

 どういうこと?っ て思われるかもしれませんが、マンガの制作というのは役割分担で作業を行っていますし、最終的な原稿の写植は弊社内の担当者が行っています。

 まぁ、言ってしまうと、単純に確認漏れです(申し訳ありません)。

 いつも最終確認は私が必ずやるのですが、この回は私がフランス出張中で飛行機の中にいてデータが確認できないまま納品されていたのでこういう事故が起きてしまいました。

 もちろん単行本収録時には修正されますのでご安心ください。

 そもそもの話ですが、私の最終チェックの前段階でも発見できたことではありますので、そういった中間チェックをもっと強化していきます。

 伸びしろしかありませんね(前向き思考)!

 さて、次回は恒例の(?)幕間回ですよ。

 第70.5話はいったい誰の話になるんでしょうね。お楽しみに!

編集部コメント

 次回は幕間回とのこと。いつものことでしたら、“あの仮面の男”登場することになるのでしょうが……。果たして誰が登場するのか。

 次回、『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第70.5話は、2025年7月22日(火)に掲載予定です。
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