『ヴァレット/VARLET』考察:優等生の仮面を被ったストリートアートの有名人“漉名多喜”(声:堂島颯人)。二面性を持つ彼の苦悩は挿入歌『暗礁』にも表れている?
 2025年8月28日に発売されるフリューの新作学園RPG『ヴァレット/VARLET』について、キャラクターを掘り下げる考察企画を電撃オンラインとの合同でお届け!

 第2回となる今回は厳格な家庭に育ち、特進科でもトップクラスの優等生、漉名多喜について掘り下げてみたいと思う。

 なお、対応機種はNintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、PC(Steam/Epic store)を予定している。
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[IMAGE][IMAGE]※本記事は『ヴァレット/VARLET』の提供でお送りします。
『ヴァレット/VARLET』特集ページ(電撃オンライン)
『ヴァレット/VARLET』有坂或花 考察記事(電撃オンライン)

『ヴァレット/VARLET』とはどういう作品なのか?

 まずは『ヴァレット/VARLET』のおさらいから。本作の情報を熱心に追っている方は、読み飛ばしてもらっても大丈夫!

 『ヴァレット/VARLET』は、2021年10月14日にリリースされた学園RPG『
モナーク/Monark』の魂を受け継いだ完全新規タイトル。「自分が何者なのか」という問いに苦悩し成長する少年少女たちとの出会いを通じて、“あなたの知らない自分自身”を探す物語を楽しめる作品になっている。

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 物語の舞台は、不気味な都市伝説が語られる輝星学園。学園に転入した主人公は、怪物が棲む異界《グリッチ》の存在、そして多くの人間が怪物と入れ替わっている事実を知ることに。そして、SSS(生活相談室)の室長代行として活動することになった主人公は、仲間を導く“先導者”、あるいは力ですべてを解決する“支配者”として、学園生活を謳歌しながら怪物との戦いをくり広げることになる。

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ゲーム発売前にキャラクターの考察をするワケは?

 本作の魅力のひとつが、“自分だけのアオハルを見つける”をテーマに、生徒たちの相談に乗ったり、放課後には気になる仲間と外出をしたりして、学園生活を堪能できる点だ。

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 そんな本作をより楽しんでもらうには――と考えた結果、「発売前から主人公の仲間たちをひとりずつ考察していき、ゲームプレイ前から仲間たちに向ける感情を重く、強くすることでよりゲームを楽しんでもらおう!」という結論に至った。

 第2回でフォーカスする仲間は、堂島颯人さんが声を担当する漉名多喜。この記事を通じて、悩める優等生の魅力の一端を少しでも感じてもらえるとうれしい。

優等生・漉名多喜を探る

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漉名多喜

  • 所属:輝星学園 特進科 3年生
  • 年齢:17歳
  • 誕生日:12月9日
  • 身長:179cm
 3年生の漉名多喜は、特進科でもトップクラスの優等生。厳格な家庭で育てられた一方で、真面目な学生を演じる自分の人生が抑圧されていると感じており、自己表現としてのストリートアートに傾倒している。

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 正体が謎とされている、有名なグラフィティクリエイター“スキナー”の正体である多喜。「グラフティを描いているときだけ、俺は本当の自分でいられるだろうな」というセリフからも分かるように、日々の生活では自由を制限される環境に苦しんでいるようだ。

 表の顔は優等生、裏の顔はストーリーアートの有名人。相反するキャラクターを持った複雑な人物で、裏の顔が周囲にバレてしまうと、これまで築き上げてきた学園生活だけではなく、輝かしい未来にも悪影響を与えてしまう可能性が高い。

 優等生の仮面を被っている多喜は、尻尾を出さないように、誰ともそつなく接するタイプだと想像できる。本当の意味で彼と親しくなるのはハードルが高そうだが、優等生や“スキナー”のフィルター越しではなく、本来の多喜を見てあげることができれば、心を開いてくれるかもしれない。

 壁を作っているときと親しくなった後では、こんないい面もあったのかと、ギャップが楽しめるかも!?

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挿入歌『暗礁』で見え隠れする多喜の葛藤

 ボカロPの吉田夜世さんがコンポーザーを務める多喜の挿入歌『暗礁』。goo辞書によると、“暗礁”には下記の意味がある。

  1. 水面下に隠れていて見えない岩や珊瑚礁 (さんごしょう) 。隠れ岩。
  2. 急に遭遇した困難。

 多喜の悩める心中を察しなくても、本作における
『暗礁』は2の“急に遭遇した困難”を表しているのだろう。

 では、急に遭遇した困難とは何を表現しているのか。優等生である多喜が勉学で暗礁に乗り上げることは考えにくいので、おそらくは“スキナー”としての活動が影響している可能性が高い。

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 もちろん、裏の顔がバレたことで、学園生活が暗礁に乗り上げた可能性も否定はできないが、公開されているMVには「何が善で 何が悪か 見失っても どうにか生きていくんだ」という、決意を感じさせるフレーズも……。

 さらに、「掻き乱せ 翳りゆく運命(さだめ) 骨の髄まで 剥ぎ、裂き、割り」や「恥晒せ 灯り尽きるまで」といった、いますぐ命が尽きてもいいとも思えるフレーズがあることからも、自分が本当にやりたい“スキナー”としての活動だと想像するのは難くない。

 悩みながら、もがきながら、苦しみながら、多喜は“スキナー”の活動を通して何を成そうとしているのか。そして主人公たちと出会い、どのように変わっていくのか。彼の隠された本心に触れるのがますます楽しみになった。

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