『ミステリーハウス』グラフィックADVの始祖を3D化&VR対応させた新版が発表。怪しげな洋館に潜む謎を解け
 アドベンチャーゲーム黎明期の記念碑的作品『ミステリーハウス』。その発売45周年に合わせて、3D化&PCVRにも対応した形(※非VRプレイも可能)で同作を再創造した『Mystery House』が発表された。PC向けに2025年末に配信予定で、日本語にも対応予定となっている。
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 『ミステリーハウス』は、それまでテキストだけですべてを描写していたアドベンチャーゲームに、初めて本格的にグラフィック要素を付けて“グラフィックアドベンチャー”というスタイルを生み出したゲーム。要するに現代のアドベンチャーゲームでは当たり前のスタイルを当時生み出した、いわば源流にあたる作品を3D&VRで蘇らせようというのが本作となる。
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Apple II向けに発売されたオリジナル版『ミステリーハウス』(左)。今回発表された2025年版(右)では一人称視点と三人称視点、さらにVRの3つの視点でプレイ可能とのこと。
 本作の舞台となるのは怪しげな洋館。この幽霊屋敷で行われる“ゲーム”に招待されたプレイヤーは、伝説的な探偵の孫としてその背後に潜む謎に迫りつつ、生還を目指して探索していくことになる。スタイルとしては今で言うところのミステリータッチの謎解きアドベンチャーだ。
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 本作を手掛けるGuillotine Gamesは、アドベンチャーゲームの始祖を3D&VR化した2023年版『Colossal Cave』のプロデューサーMarcus Mera氏によるスタジオ。同作は伝説的アドベンチャーゲームクリエイターのロバータ&ケン・ウィリアムズ夫妻が中心になって開発されたが、実は『ミステリーハウス』こそ、『Colossal Cave』に衝撃を受けたウィリアムズ夫妻が手掛けた作品であったりもする。

 Mera氏はプレスリリースの中で、「ミステリーハウスは単なるリメイクではなく、復活です。ケン・ウィリアムズとロバータ・ウィリアムズの功績に敬意を表しつつ、ファンの皆さんに全く新しいものをお届けします」と述べている。