
ターボ、ターバー、ターベストがクセになる『クラッシュ』のパーティーレースゲーム
発売は当時のソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)。開発はノーティドッグが手掛けた1人~4人用レースゲーム。一部を除き『クラッシュバンディクー(1作目)』~『クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周』までのキャラクターが大集合したオールスター作品である。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/a89652fc1e10ef1b2efb81404f3ef3c5f.jpg?x=767)
レースの仕様はランダムアイテムの妨害要素も含めたパーティーゲー向き。ドリフト走行中に出せる3段階のターボ(ターボ、ターバー、ターベスト)は、ターボコンボをずっと維持できるくらい使いこなせるようになったときの爽快感は格別。アイテムやシステムを活かしたショートカット集も数多く用意されているので、理想の走りを追求するやりこみがいもあった。
ただ、その影響か、操作テクと知識がそのまま実力にも反映されやすいので、上手い人と遊ぶと向こうが独走することもあったり……いまとなってはいい思い出である。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/a5fafec811e8b5cbedc9277ccdebd7a52.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/ae04ad2886ac2ba697c5fbf777f7a9d85.jpg?x=767)
やりこみの話だと、ひとりで遊ぶ“おはなしモード”もなかなかのボリュームだった。8キャラクターからひとり選んでコースを勝ち抜いていくストーリーモードのような立ち位置で、目指すはラスボスのエヌ・オキサイドとのレース勝負だ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/a502bb1307a8b7c23ee9f7145112e4dda.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/aed1dbc782f7823eca2fef9bb8b4f8fbe.jpg?x=767)
ほかにも規定のタイム超えを目指す“タイムトロフィー”や、コースに散らばった文字を集める“CBRメダル”、決められたコースセットを走る“カラーダイヤチャレンジ”などさまざまな遊び方が用意されている。これらは真のエンディングや隠しキャラクターの開放につながっているので、レースを1回クリアーして終わりではない遊びの幅を感じられておもしろかった(エヌ・トロピー解禁はひたすらトライアルでの全勝負の勝利。グリンは隠しコマンド)。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/a90348a0f924e2abf9c6f2408acf07a8e.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/a712e6fb795377a1b11cfcfb6b0333acc.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/ae148b9cab3442ba88c153515816fd901.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/a9430ef4a76243223ef4f3e706bb7ee7b.jpg?x=767)
シリーズ恒例となった隠しコマンドネタは、本作ではふたつもおまけが用意されている。プレイステーションの起動画面から特定のコマンドを入力していると『スパイロ×スパークス トンでもツアーズ』の体験版が遊べたり、クラッシュとニセクラッシュによるレース勝負ムービーなどが見られた。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/a18a1adadf1afffefe0f873267811a76a.jpg?x=767)
真のエンディング後に待っている思い出ムービーも、本作の最後の締めとして良いものだった。『クラッシュ・バンディクー』シリーズを手掛けたノーティードッグは本作を最後に開発から離れ、次作の『クラッシュ・バンディクー カーニバル』はEurocom Entertainment SoftwareとCerny Gamesによる共同開発へと変わる。
映像の内容は『クラッシュ』シリーズのアートや、ノーティドッグのスタッフたちをスライドショーで紹介しており、彼らのこれまでの歩みを振り返るものだ。いまになって改めて見ると、「あそんでくれてありがとう!」のメッセージが心に染みる。筆者にとって思い出深い作品だからというのもあるが、携わるのは最後だからこそ残しておきたかったのかなと、シンプルな一言に深みを感じたのだ。おもしろいゲームだったなぁ。
映像の内容は『クラッシュ』シリーズのアートや、ノーティドッグのスタッフたちをスライドショーで紹介しており、彼らのこれまでの歩みを振り返るものだ。いまになって改めて見ると、「あそんでくれてありがとう!」のメッセージが心に染みる。筆者にとって思い出深い作品だからというのもあるが、携わるのは最後だからこそ残しておきたかったのかなと、シンプルな一言に深みを感じたのだ。おもしろいゲームだったなぁ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/a3030929a6b2414f46d58fe675cc96030.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/3ff3745e752fa47fbc886d54374138bc3.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/26256/aed684b6d3102f66de3bca3d82d4855f0.jpg?x=767)
現在、本作を遊ぶには実際にソフトを用意するか、プレイステーション3(PS3)のストアにてゲームアーカイブス版が配信中。また、2019年には『クラッシュ・バンディクー レーシング』『クラッシュ・バンディクー 爆走!ニトロカート』をもとにしたリマスター版『クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!』が発売されている。こちらの作品は発売後も無料アップデートによるキャラ/コース/カートの追加が行われ、さらにはカートやキャラの見た目変更ができたりと、『クラッシュ』のレースゲームシリーズの集大成とも言える大ボリュームとなっている。