
女性VTuberグループ“ホロライブ”所属の鷹嶺ルイさんの1stアルバム『Liberty』。2024年6月12日のデジタルリリースに続いて、ホロライブプロダクションオフィシャルショップではCDも発売された。豪華アーティスト&作家陣による全10曲を収録した記念すべき初のアルバムとなる。
アルバムの発売を記念して、鷹嶺ルイさんのYouTubeチャンネルにて本アルバムを手掛けた作家陣との対談動画が公開された。ファミ通.comでは、動画では紹介しきれなかった未公開の部分を含む、フルバージョンを5回に分けて掲載。第1回は『CHARISMA』の制作を務めたjon-YAKITORY氏との対談をお届けする。
ルイさんからの特別コメント!
ファミ通.comの読者の皆さん!まったかね~?
holoXの女幹部 鷹嶺ルイと申します!
私の1stアルバム『Liberty』を記念して、新曲を書きおろしていただいた5名の作家さんと対談をおこないました!
配信では泣く泣くカットになってしまった部分も含めて、こちらの記事ではフルバージョンを公開します!
ぜひ『Liberty』を聴きながら、大ボリュームのこちらの記事もお楽しみください!
アルバムの発売を記念して、鷹嶺ルイさんのYouTubeチャンネルにて本アルバムを手掛けた作家陣との対談動画が公開された。ファミ通.comでは、動画では紹介しきれなかった未公開の部分を含む、フルバージョンを5回に分けて掲載。第1回は『CHARISMA』の制作を務めたjon-YAKITORY氏との対談をお届けする。
ルイさんからの特別コメント!
ファミ通.comの読者の皆さん!まったかね~?
holoXの女幹部 鷹嶺ルイと申します!
私の1stアルバム『Liberty』を記念して、新曲を書きおろしていただいた5名の作家さんと対談をおこないました!
配信では泣く泣くカットになってしまった部分も含めて、こちらの記事ではフルバージョンを公開します!
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鷹嶺ルイ
【秘密結社holoX】の女幹部。総帥にできない交渉を担当しており、実質“組織の司令塔”。一見クールに見えるが仲間思いで面倒見がいいいお姉さん。しかし、大事な所でミスをするポンコツ。
jon-YAKITORY
ブラックミュージックのビート感とボカロミュージックの融合に挑戦するボカロP。2020年3月に投稿した『シカバネーゼ』(feat. Ado) はYouTubeでの再生回数は、7月16日現在で1600万再生を超えている。本アルバムでは、『CHARISMA』の作詞/作編曲を担当している。
鷹嶺ルイ=カリスマと語る、jon-YAKITORYさんが感じた鷹嶺ルイさんのイメージとは?
鷹嶺
今回はお時間をいただき、ありがとうございます!
jon-YAKITORY
こちらこそありがとうございます。
鷹嶺
ルイ友(※)さんから、jon-YAKITORYさんが手掛けた『CHARISMA』がとにかくかっこいいと声をたくさんいただいています。そんな本楽曲について、いろいろと深掘りさせていけたらと思います!
まずは、鷹嶺ルイに「楽曲を作ってください!」と言われたときの印象や気持ちを教えてください。
※ルイ友:鷹嶺ルイさんのファン愛称まずは、鷹嶺ルイに「楽曲を作ってください!」と言われたときの印象や気持ちを教えてください。
jon-YAKITORY
配信などを見させてもらっていたので、とてもうれしかったですね。
鷹嶺
えー! 私もうれしい!
jon-YAKITORY
以前、『シカバネーゼ』も歌っていただいていたので、そのときもすごくうれしかったです。
鷹嶺
ポストもしてくださっていましたもんね。
jon-YAKITORY
しましたね(笑)。今回オリジナル曲を作らせてもらえたので、さらにうれしかったです。自分なりにとても力を入れて作った楽曲でもあります。
鷹嶺
そう言っていただけてうれしいです! 鷹嶺ルイの印象や『シカバネーゼ』を最初に聞いたときの印象は?
jon-YAKITORY
最初はしっかり者で、マジメな印象ですね。でも『シカバネーゼ』の歌ってみたやそのほかの楽曲を聴いていくと、パワフルさというか、いい意味でのロックとしての粗さも持ち合わせている印象も途中から感じるようになりました。
鷹嶺
マジメの中にちょっとしたワル系というか、ロックな熱い感情を持った人だなと思ってくださっていたということですね。私が目指している人物像なのでうれしいです。
jon-YAKITORY
あとは配信を見ていると、バイトのできる先輩感がとてもありますよね?
鷹嶺
バイトリーダー的な(笑)。
jon-YAKITORY
そうそう、バイトリーダー(笑)。
鷹嶺
私は、芯はあるけど強い感情を表に出さないような、まとめ役で優等生のような印象を持たれることが多いんです。ただ、歌に関しては私が思っていること、逆境をバネに進んでいきたい気持ちがあります。
今回、jon-YAKITORYさんには、逆境に立ち向かっていく鷹嶺ルイを書いていただきたくお願いしました。そこで、なぜ『CHARISMA』という曲名になったのかと疑問に思っている方が多かったので、曲名に込めた想いをうかがえれば。
今回、jon-YAKITORYさんには、逆境に立ち向かっていく鷹嶺ルイを書いていただきたくお願いしました。そこで、なぜ『CHARISMA』という曲名になったのかと疑問に思っている方が多かったので、曲名に込めた想いをうかがえれば。
jon-YAKITORY
まず、「逆境に立ち向かうという一面を書いてほしい」とお話を聞いて、その内に秘めた情熱のようなものを表現したいと思いました。そして、アーティスティックな方面にも振ってみようと思ったんです。
僕の中では、ふだん皆さんが持たれているイメージとは違った、熱いものを持っていることを表現すると、それはアーティスト性だと思っています。アーティストのいちばんいいところ、皆さんがいいなと思うポイントは、そのカリスマ性だと思うんです。ですので、そういった曲で実際に歌詞を書かせてもらって、タイトルをつけるとしたら『CHARISMA』しかないだろうと。
ルイさんのカリスマ性、それを略して『CHARISMA』みたいにしています。
僕の中では、ふだん皆さんが持たれているイメージとは違った、熱いものを持っていることを表現すると、それはアーティスト性だと思っています。アーティストのいちばんいいところ、皆さんがいいなと思うポイントは、そのカリスマ性だと思うんです。ですので、そういった曲で実際に歌詞を書かせてもらって、タイトルをつけるとしたら『CHARISMA』しかないだろうと。
ルイさんのカリスマ性、それを略して『CHARISMA』みたいにしています。
鷹嶺
私は歌うことができても、楽曲を制作することは初心者で、おもしろいなと思うことがたくさんありました。歌詞に書かれていない言葉をタイトルにする方々がいらっしゃるのも知っていますが、歌詞に書かれていることをタイトルにするのが私的には一般的だったんです。だから、歌詞に書かれていない『CHARISMA』というタイトルが出てきたときに、ハッとさせられて。この曲を表しているのは、このひと言なんだと感動しましたね。
歌詞を最初にいただいて、そのあと曲名を教えてもらったので、新しい発見をした気持ちでした。歌詞の見かたが変わった瞬間だったんですよ。
歌詞を最初にいただいて、そのあと曲名を教えてもらったので、新しい発見をした気持ちでした。歌詞の見かたが変わった瞬間だったんですよ。
jon-YAKITORY
そうなんですね! うれしいです。
鷹嶺
レコーディングが終わった後に曲名を決めたんですよね?
jon-YAKITORY
そうですね。
鷹嶺
だから、歌っているときの印象などが曲名にも表されているのかな、参考になったのかなと勝手ながら思っているのですが、実際のところどうでしょうか?
jon-YAKITORY
それもありますよ!
レコーディングで歌を作り上げていく姿を見て、実際に熱さを感じました。もちろん技術もあって歌が上手いのもそうなのですが、主人公感がより出てくる感じがしたんです。
レコーディングで歌を作り上げていく姿を見て、実際に熱さを感じました。もちろん技術もあって歌が上手いのもそうなのですが、主人公感がより出てくる感じがしたんです。
鷹嶺
うれしい!
jon-YAKITORY
少年マンガの主人公感がとても出ていましたね。僕も最初は歌詞からタイトルを決めようかなと思っていたんですけど、この歌詞に対して、レコーディングで聞かせてもらった歌のアツさを考えたときに、やっぱり『CHARISMA』だなってなりました(笑)。
鷹嶺ルイ=カリスマかもなと。そういった歌詞にフォーカスして振り切っている感じがしたので、タイトルも振り切ってしまおうと考え、カリスマの部分にフォーカスを当てています。
レコーディングでの姿を見て、歌詞も見て、全部含めて『CHARISMA』というタイトルにした感じですかね。
鷹嶺ルイ=カリスマかもなと。そういった歌詞にフォーカスして振り切っている感じがしたので、タイトルも振り切ってしまおうと考え、カリスマの部分にフォーカスを当てています。
レコーディングでの姿を見て、歌詞も見て、全部含めて『CHARISMA』というタイトルにした感じですかね。
鷹嶺
なるほど。私は、キャラクター的に主人公になれないと思うことが多くて、まわりの引き立て役ではないですが、主人公の隣にいる重要人物みたいな。支えている柱のような印象を持たれることが多くて、私自身も主人公タイプじゃないなと思っていたりするんですよ。
jon-YAKITORY
え~、そうなんですね……。
鷹嶺
納得いってないみたいな感じになっていますね(笑)。
jon-YAKITORY
いやいや(笑)。
鷹嶺
だから、クリエイターさんに主人公タイプだと言ってもらえるのは、すごくありがたいことです。重複してしまう質問になってしまうかもしれませんが、ボーカルレコーディングのときにいっしょに制作してくださって、初めて生で私の歌声を聞いたときの印象はどのように感じられましたか?
jon-YAKITORY
本当にうまいなって。レコーディングって、最初に音量の確認も含めてフルで歌ったり、3回くらい練習がてら歌ったりしてから、録り始めることが多いんですね。ただ、ルイさんは最初の1発目から上手いなと思いましたね。
あとは、マイク乗りがすごくよかったんですよね。マイクやスピーカーから聞こえてくる声がちゃんと作られているし、ボーカリストとして作品になる声を自分なりに作っている。そして歌も上手いという。さすがだなと思いました。
あとは、マイク乗りがすごくよかったんですよね。マイクやスピーカーから聞こえてくる声がちゃんと作られているし、ボーカリストとして作品になる声を自分なりに作っている。そして歌も上手いという。さすがだなと思いました。
鷹嶺
いただきたい言葉をたくさんもらえる(笑)。
jon-YAKITORY
率直に思った感想ですね!
鷹嶺
ありがとうございます! 『CHARISMA』は、私としてはすごく難しかった曲で……。
jon-YAKITORY
なんか、すみません……。
鷹嶺
いやいや、違います! やっぱり、かっこいい曲なので、かっこよく歌いたかったんですよ。
私は、最初に理想の歌いかたを考えてからレコーディングするタイプで、練習しているときに頭で考えていた“かっこいい”が上手く表現できなくて……。
そのため、当日はすごく悩んでいました。そのことでjon-YAKITORYさんにどうしたらいいのか聞いたりもして、前向きにいっしょに作り上げている感があったのがとてもよかったです。レコーディングも含めて、自分のことを成長してさせてくれた曲でもあるのでお気に入りの楽曲です。
私は、最初に理想の歌いかたを考えてからレコーディングするタイプで、練習しているときに頭で考えていた“かっこいい”が上手く表現できなくて……。
そのため、当日はすごく悩んでいました。そのことでjon-YAKITORYさんにどうしたらいいのか聞いたりもして、前向きにいっしょに作り上げている感があったのがとてもよかったです。レコーディングも含めて、自分のことを成長してさせてくれた曲でもあるのでお気に入りの楽曲です。
jon-YAKITORY
え~そうなんですね、うれしいです! レコーディングで僕自身も聞きながら 、ルイさんは技術の上手さもあるので、もしかしたらつぎのテイクにはもっと引き出しが開くんじゃないかと、何回もくり返しちゃいましたね。喉も強いので、セーブする自分ともっといけると思う自分のせめぎ合いがありましたね。
鷹嶺
自分で言うのも恥ずかしいのですが、jon-YAKITORYさんのクリエイター心に火をつけた感じですか?
jon-YAKITORY
まさに、その通りです。引き出しと上手さが多くあったので、すごいなと感じました。
鷹嶺
jon-YAKITORYさんは、さまざまなアーティストさんに楽曲提供をされていますが、実際にレコーディングに立ち会うことはされていますか?
jon-YAKITORY
そうですね。だいたい立ち会っています。
鷹嶺
だから、クオリティーが高いといいますか。言葉にすると軽い感じに聞こえてしまいますが、私が尊敬をしているところなんです。完成形がパーフェクトといいますか。
jon-YAKITORY
あれですよね? 完成形が『エキセントリック少年ボウイ』みたいなことですよね?(笑)。
鷹嶺
そうです! 私としては、いつもjon-YAKITORYさんが楽曲提供する曲がまとまっていて、いっしょに作り上げたのが伝わってくる楽曲ばかりだなと思っています。
jon-YAKITORY
たしかに、掛け算は毎回意識していますね。単純に僕の曲があって、歌ってもらうだけ、ただ乗せるだけみたいな作品作りもいいところはあるんですけど、個人的にはもうちょっとおもしろいやりかたがないかなと模索しちゃうんですよ。
僕にも引き出しがあるんじゃないかって探して、それによって歌う人もこんなこともできますよといった、ラリーで作っていくほうが掛け算のようで、僕は好きなんですよね。
僕にも引き出しがあるんじゃないかって探して、それによって歌う人もこんなこともできますよといった、ラリーで作っていくほうが掛け算のようで、僕は好きなんですよね。
鷹嶺
ずっとこの話を聞いていたいと思ってしまいました(笑)。
自分自身のレコーディングとか自分に関わることじゃないと、私がレコーディングや音楽に携わることがないので、ほかの人とどのように作っているのかわからなかったので、お話が聞けて楽しいです。
自分自身のレコーディングとか自分に関わることじゃないと、私がレコーディングや音楽に携わることがないので、ほかの人とどのように作っているのかわからなかったので、お話が聞けて楽しいです。
『CHARISMA』の歌詞には“鷹嶺”と“ルイ”が潜んでいる
鷹嶺
ちなみに、『CHARISMA』の歌詞の中で気に入っている部分はありますか?
jon-YAKITORY
Aメロのところに、じつは“鷹嶺”と“ルイ”が潜んでいるんですよ!
鷹嶺
そうだ! トリックを聞かせてください!
jon-YAKITORY
歌詞には「立派なこの羽根に 泥つけて這っていた 兼ね備えた爪立てて」と書いていて、「這っていた 兼ね備えた」の「た兼ね」で“鷹嶺”になっています。2番では、「失敗は止まった時 今日も挑み這っている 意味のないものはないと」の「る 意」でルイになっています。
鷹嶺
私もレコーディングのときに聞かせていただいて、びっくりして!(笑)。
jon-YAKITORY
びっくりしていましたね(笑)。
鷹嶺
そこまで考えてくださっていて、おもしろいなと思いました。
jon-YAKITORY
ちなみに、ルイ友さんで気づいた方はいるんですか?
鷹嶺
いないと思います。いまのところ見ていないです。
jon-YAKITORY
しめしめ(笑)。
鷹嶺
気づかれていないほうがしめしめって思うんですね(笑)。計画どおり?
jon-YAKITORY
計画どおりですね。気づいたときの衝撃がそのぶん大きいと思うので。
鷹嶺
たしかに教えてもらったときの衝撃はすごかったです。
しかもとてもナチュラルに入っていて……。そういうことをすると不自然になったりすると思うんです。繋げ言葉や縦読みのように、少しおかしな文章になったりもするんですけど、まったくなかったので。
しかもとてもナチュラルに入っていて……。そういうことをすると不自然になったりすると思うんです。繋げ言葉や縦読みのように、少しおかしな文章になったりもするんですけど、まったくなかったので。
jon-YAKITORY
本当にしてやったり! しめしめ……。
鷹嶺
すごく個人的な質問なんですけど、そういった歌詞を考えているときって、どうやって作っていますか? 最初に何かを軸に作っているのでしょうか。
jon-YAKITORY
僕は、まずサビから作りますね。
鷹嶺
サビから作るんですか!?
jon-YAKITORY
サビで言いたいこと、書きたいことを決めちゃうんです。
鷹嶺
何を伝えたいかみたいな?
jon-YAKITORY
そうです。
鷹嶺
となると、すべてはサビに詰まっている?
jon-YAKITORY
本当にそんな感じです。曲の本質はサビが肝だと思っていて、今回だと逆境から立ち向かうという歌で、そういった歌詞にして、かつ語呂もいいものにしています。ちなみに、『CHARISMA』の歌詞は近所の河原で座って考えていました。
あとは、映画を参考にすることもあります。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』という映画で、レオナルド・ディカプリオが演じる役がゴールデン街でのし上がっていく話なんですけど、ぜんぜんお金がないところからのし上がっていくカリスマ性を曲に込められたらと思いながら、書いていた記憶があります。
あとは、映画を参考にすることもあります。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』という映画で、レオナルド・ディカプリオが演じる役がゴールデン街でのし上がっていく話なんですけど、ぜんぜんお金がないところからのし上がっていくカリスマ性を曲に込められたらと思いながら、書いていた記憶があります。
鷹嶺
そうなんだ。イメージをした映画があったんですね。
jon-YAKITORY
そうですね。結果、ぜんぜん違うものにはなっているんですけど、リアルなイメージといいますか、ルイさんがギラギラのスーツを着て、大量の部下を抱えながら歩いている感じをイメージしました。
鷹嶺
この話をルイ友さんに共有した後に、その映画を同時視聴したいです。
jon-YAKITORY
ぜひ、同時視聴してください!
鷹嶺
さきほど、河原に行って歌詞を考えたとおっしゃっていましたが、気分転換に外に出ると、歌詞はパッと思い浮かんだりするんですか?
jon-YAKITORY
それはさまざまで、電車の中などもあります。基本的に足を動かしたほうが歌詞が浮かびます。
鷹嶺
頭が冴えるって言いますよね。散歩しながらとか、自転車に乗りながらとかもですか?
jon-YAKITORY
そうですね。だから、河原に行くこともあれば、適当に散歩することもあって、喫茶店に行くがてら考えて、喫茶店でさらに詰めていくみたいな。
鷹嶺
興味津々で聞いちゃいます(笑)。そういうときはその場の環境、たとえば雨とか風とか、喫茶店だったら近くの人が飲んでいるものだったり、そういうものに影響されたりしますか?
jon-YAKITORY
いいなと思う瞬間があれば、メモを残すようにしています。自分の脳内で再生される感じはあるので、それをいつか作る曲で使ったりすることもありますね。
鷹嶺
すごい! そのように作っていくんですね。
jon-YAKITORY
ほぼ使わないんですけど、なんとなく頭の片隅に残っているというか。
それこそ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の記憶が蘇ってきたのも、別に映画を観ているときにはこれ作詞で使ってやろうなんてぜんぜん思っていなくて、ふつうにただ楽しんでいるだけでした。あるとき「これ使えるかも」みたいな、そんな感じで日々のいいなと思ったシチュエーションをメモするようになりました。
それこそ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の記憶が蘇ってきたのも、別に映画を観ているときにはこれ作詞で使ってやろうなんてぜんぜん思っていなくて、ふつうにただ楽しんでいるだけでした。あるとき「これ使えるかも」みたいな、そんな感じで日々のいいなと思ったシチュエーションをメモするようになりました。
鷹嶺
いろいろな経験が詰まっているんですね。なんか鳥肌が立ちました。
jon-YAKITORY
実際鳥肌ですもんね。
鷹嶺
うまいこと言わなくていいんですよ!?(笑)
jon-YAKITORY
でも、そのときは仕事に活かしてやろうと思っているわけではなくて、ただおもしろい光景があったらメモしているだけなんです。好きでやっているだけなんですよね。おもしろい話があったら、ふつうに友だちとかに話したりするじゃないですか? そんなノリで記憶したりしています。
鷹嶺
たぶん音楽が日常に溶け込んでいるからこそ、そんな感じになるのかなと思いました。日常に歌を歌うことがあっても、作詞作曲をすることが私の日常にはないので、そういったことを音楽に活かす頭にならないんですよ。
だけど、日常の中で「ああいう感じで歌ってみよう」という気持ちにはなるので、おそらくjon-YAKITORYさんの場合はそれが作曲や作詞とかに関わっているのかなと思いました。
だけど、日常の中で「ああいう感じで歌ってみよう」という気持ちにはなるので、おそらくjon-YAKITORYさんの場合はそれが作曲や作詞とかに関わっているのかなと思いました。
jon-YAKITORY
逆に何かおもしろい出来事があったら、ルイさんも配信のネタになるなと考えたりしないんですか?
鷹嶺
なるかもしれないですね。改めて思い返すと、テレビを観ているときに「こういう企画をやってみたいな」と考えることはありますね。
jon-YAKITORY
そのベクトルが違うだけで、やっていることはいっしょなのかもしれませんね。
鷹嶺
なるほど。自分の活動を振り返る、いいきっかけになりました。
jon-YAKITORY
今回の対談、セミナーでしたっけ?(笑)。
鷹嶺
セミナーみたいな(笑)。でも、とても吸収させていただいています。
鷹嶺ルイさんの秘めた感情がバレていた? 本楽曲の歌詞はどのように制作されたのか
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/10909/adb2ab0a66d8c71534f7e17bca50f8f64.jpg?x=767)
鷹嶺
ルイ友さんの中で、『CHARISMA』の言葉選びや歌詞に関する質問も多くて。実際に制作する際に、私のこういう思いを伝えたいと一度お話し合いをさせていただきましたが、私の話した言葉は参考にされたりしましたか?
jon-YAKITORY
いや~、とても参考にしましたね。この曲に関しては、打ち合わせ段階でもらった、どういう風にしたいかみたいなところは、けっこう書きました。
サビの「あいつらから奪う歓声」は、人気のある主人公からこっちに歓声をもってきてやるぞみたいな。全体的に特定のワードを込めたというよりか、もらったワードを薄く伸ばして練っていって曲にした感じですかね。
チョコチップのようにワードを散りばめているんじゃなくて、こう伸ばして重ねてクロワッサンにするみたいな。伝わるかな?(笑)。
サビの「あいつらから奪う歓声」は、人気のある主人公からこっちに歓声をもってきてやるぞみたいな。全体的に特定のワードを込めたというよりか、もらったワードを薄く伸ばして練っていって曲にした感じですかね。
チョコチップのようにワードを散りばめているんじゃなくて、こう伸ばして重ねてクロワッサンにするみたいな。伝わるかな?(笑)。
鷹嶺
クロワッサンが出来上がったんですね(笑)。
jon-YAKITORY
そうですね(笑)。
鷹嶺
でも、最初に歌詞をいただいたときに、私よりも私を知っているかと思うぐらいスッと入ってきました。
自分って客観視できているようでできていないんです。じつは心の中で思っていることがたくさんあるのに、建前で言えなかったり自分に自信がないから言えなかったりする感情を汲み取って作ってくださった印象があって。
おそらく配信だったり、実際にお話ししたときに、それを感じ取ってくださったのか、自然に汲み取ってくださったのかはわからないんですけど、私はもう第一印象で感動しました。なんでこういう感情を持っているってバレているんだろうと思いましたね。
自分って客観視できているようでできていないんです。じつは心の中で思っていることがたくさんあるのに、建前で言えなかったり自分に自信がないから言えなかったりする感情を汲み取って作ってくださった印象があって。
おそらく配信だったり、実際にお話ししたときに、それを感じ取ってくださったのか、自然に汲み取ってくださったのかはわからないんですけど、私はもう第一印象で感動しました。なんでこういう感情を持っているってバレているんだろうと思いましたね。
jon-YAKITORY
楽曲提供するにしても僕は自分と重ね合わせた歌詞を作ることがけっこう多くて。その人と自分の共通項を探しがちなんです。
ここは共通する部分だから自分の経験を重ねて書けば、きっとこの人も同じだと思ってくれるんじゃないかと書いていることは多々あります。
ここは共通する部分だから自分の経験を重ねて書けば、きっとこの人も同じだと思ってくれるんじゃないかと書いていることは多々あります。
鷹嶺
話し合いのときにも、おっしゃっていましたね。いっしょのところがあるから、書きやすいと思いますとか、すぐにできると思いますみたいなことを言ってくださって……。最初にお願いするときって、 クリエイターさんを信じていないわけじゃないんですけど、自分の思っている感情が伝わるのか、上手に私が表現できたか、すごく不安な部分なんです。
自分がしっかりと伝えないと、お互いがいいと思う作品が作れないと思っているので、自分がどう作りたいかという最初のアウトプットが大事だなと思っています。でも、その言葉を聞いたときにアウトプットは間違っていなかったんだな、ちゃんと伝わったな、と安心しました。
自分がしっかりと伝えないと、お互いがいいと思う作品が作れないと思っているので、自分がどう作りたいかという最初のアウトプットが大事だなと思っています。でも、その言葉を聞いたときにアウトプットは間違っていなかったんだな、ちゃんと伝わったな、と安心しました。
jon-YAKITORY
実際作りやすかったですね。もちろん、歌ってもかっこいい曲にしようといまも思いますし、お話を聞いたうえで裏テーマといいますか、なんか女幹部になる前日談みたいな話にしようと思っていて。歯を食いしばって、絶対やってやるんだみたいな。
この前のライブでもあったように、大勢のお客さんがいる舞台で歌う、歌い上げているわけじゃないですか? こういう前日談があって、いまここに立っているんだとも取れるような歌詞にしようと考えました。自分もそういった経験があるので、そういった点を含めて自分と照らし合わせながら書いて、そして打ち合わせのときにもお話を聞いて、これだったら熱い曲が書けそうだなって。だから、楽しく書かせてもらった記憶はありますね。
この前のライブでもあったように、大勢のお客さんがいる舞台で歌う、歌い上げているわけじゃないですか? こういう前日談があって、いまここに立っているんだとも取れるような歌詞にしようと考えました。自分もそういった経験があるので、そういった点を含めて自分と照らし合わせながら書いて、そして打ち合わせのときにもお話を聞いて、これだったら熱い曲が書けそうだなって。だから、楽しく書かせてもらった記憶はありますね。
鷹嶺
私たちが出会ったことは必然ですね。
jon-YAKITORY
なんで、急にそんな名言っぽいこと言うんですか(笑)。
鷹嶺
少し運命を感じてしまいました(笑)。
jon-YAKITORY
あと、1番の歌詞で「たった独り 逆境の先」と書いていて、2番だと「一緒の旅 逆境の先」にしています。これも、前日談だからこそみたいなところがあります。
最初はひとりだったけど、いっしょにいるのは秘密結社holoXの仲間たちなのか、もしくはファンの人たち、もしくは全員、ホロライブというその箱を含めてなのか。状況や歌う場所によって、違ってくると思うんですよ。そういうことも全部ひっくるめてストーリーになるなと思って書いた歌詞ではあります。
最初はひとりだったけど、いっしょにいるのは秘密結社holoXの仲間たちなのか、もしくはファンの人たち、もしくは全員、ホロライブというその箱を含めてなのか。状況や歌う場所によって、違ってくると思うんですよ。そういうことも全部ひっくるめてストーリーになるなと思って書いた歌詞ではあります。
鷹嶺
私はソロライブ開催を目指しているので、ソロライブが叶ったときの『CHARISMA』は、レコーディングしたときといま歌っている感情とは違う感情が出た歌いかたになるんだろうなと思っています。
いつでも挑戦しているからこそ、そのときどきで違った感情を見せてくれる曲だと、お話を聞いていて感じました。
いつでも挑戦しているからこそ、そのときどきで違った感情を見せてくれる曲だと、お話を聞いていて感じました。
jon-YAKITORY
この曲がどのような経年変化をしていくのか、僕も楽しみです。
鷹嶺
私も楽しみです。もしソロライブが決まったときにはぜひ聴きに来ていただきたいです。必ず叶えてみせます!
jon-YAKITORY
ぜひお願いします!
鷹嶺ルイ 1st Album『Liberty』収録曲
豪華作家陣が書き下ろした新曲4曲に、いままで配信リリースしたシングル曲を計10曲収録。
01.ひみつのおしごと
01.ひみつのおしごと
- 作詞:TOPHAMHAT-KYO(FAKE TYPE.)
- 作曲:FAKE TYPE.
- 編曲:DYES IWASAKI(FAKE TYPE.)
02.魔眼ウインク
- 作詞/作編曲:てにをは
03. ばかばっか
- 作詞:DECO*27
- 作曲:DECO*27
- 編曲:Naoki Itai(MUSIC FOR MUSIC)
04. FIRST CRY
- 作詞/作編曲:堀江晶太
05. CHARISMA
- 作詞/作編曲:jon-YAKITORY
06. オーバード
- 作詞/作編曲:柊キライ
07. Tori To Re:TreaT
- 作詞:ハヤシベトモノリ/鷹嶺ルイ
- 作編曲:ハヤシべトモノリ
08. ホロホーク
- 作詞/作編曲:すりぃ
09. 夢ができたの
- 作詞:金木和也
- 作編曲:松室政哉
10. TSUBASA
- 作詞:鷹嶺ルイ/杉山勝彦
- 作編曲:杉山 勝彦