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最後発のiPhone Duoの出来は? Galaxy Z Fold 8シリーズ&Google Pixel 10 Pro Fold折りたたみスマホ比較【先行レビュー】

最後発のiPhone Duoの出来は? Galaxy Z Fold 8シリーズ&Google Pixel 10 Pro Fold折りたたみスマホ比較【先行レビュー】
 2026年10月23日発売のアップル初の折りたたみiPhoneとなるiPhone Duo。本稿ではiPhone Duoと、Galaxy Z Fold 8シリーズ、Google Pixel 10 Pro Foldを比較してみた。
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後発で、重くて、高価なiPhone Duo

 折りたたみスマホといえば、開いたときの画面の大きさと引き換えに重い、高価という欠点を引き受けなければならない印象だ。

 そこで、まず、今回用意した5台の端末の基本スペックを比べてみた。

 Galaxy Z Fold8 Ultraと、Google Pixel 10 Pro Foldは、折りたたみスマホとして、いちばん歴史のあるスタイルで、一般的な縦長のスマホが左右に2倍に広がるイメージだ。もっとも大きな画面を使えるので、外付けキーボードをつないで仕事をしたりするのにも向いている。

 Galaxy Z Flip8は一般的なスマホを縦に二つ折りにするスタイル。コンパクトに持ち運べるのが魅力だ。折りたたんで置いて自撮りをしたりするのにも向いている。

 Galaxy Z Fold8はフォームファクターとしてiPhone Duoにいちばん近いデバイス。折りたたんだらパスポートサイズになる。サイズの割に動画やマンガなどのコンテンツを大きく表示できるのがメリットだ。
【表1】本体・基本スペック比較
項目 iPhone Duo Galaxy Z Fold8 Galaxy Z Flip8 Galaxy Z Fold8 Ultra Google Pixel 10 Pro Fold
本体・開いた状態(高さ×幅×厚さ) 117.8×164.6×5.2mm 約124×161×4.5mm 約167×75×6.1mm 158.4×143.2×4.1mm 155.2×150.4×5.2mm
本体・閉じた状態(高さ×幅×厚さ) 117.8×84.1×11.3mm 約124×82×9.7mm 約86×75×13.1mm 158.4×72.8×8.9mm 155.2×76.3×10.8mm
重量 254g 約201g 約180g 約215g 258g
搭載チップ A20 Pro(Duo向け表示機能追加) Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy Google Tensor G5
ボディ素材(主なフレーム) グレード5チタニウム Armor Aluminum Armor Aluminum Armor Aluminum 航空宇宙グレードのアルミニウム
価格(256GB・税込) 36万4800円 26万9880円 19万2680円 29万6780円 26万7500円

 ちなみに、重量はGoogle Pixel 10 Pro Foldが258gでいちばん重いのはともかくとして、iPhone Duoはそれに近い254gとなっている。

 Galaxy Z Fold8 Ultraは、iPhone Duoより大きいのに約215gと非常に軽量に仕上がっている。Samsungの長年の経験値が生きているといえそうだ。さらに、Galaxy Z Fold8は約201gと、折りたたみなのにiPhone 18 Proより軽い。

 また、価格はストレージを同じ256GBで比較したところ、iPhone Duoが36万4800円と圧倒的に高価。iPhone Duoは後発で、重くて高価……ということになる。アップル製品ユーザーにとってはそれはしかたのないことなのだが、Androidユーザーの「いまさら、折りたたみ?」という言葉にも一定の理解を示さざるを得ない。

白銀比に近いディスプレイは、コンテンツを楽しむのに向いている

 ディスプレイサイズについては以下の通り(画面の縦横の寸法は、対角サイズと解像度の縦横比から算出した概算)。
【表2】ディスプレイスペック比較
項目 iPhone Duo Galaxy Z Fold8 Galaxy Z Flip8 Galaxy Z Fold8 Ultra Google Pixel 10 Pro Fold
内側画面 7.6インチ 7.6インチ 6.9インチ 8.0インチ 8.0インチ
内側画面のリフレッシュレート 最大120Hz(可変・ProMotion) 1~120Hz(可変) 1~120Hz(可変) 1~120Hz(可変) 1~120Hz
内側画面の縦×横(概算) 約111×157mm 約116×154mm 約161×69mm 約151×136mm 約146×141mm
外側画面 5.4インチ 5.5インチ 4.1インチ 6.5インチ 6.4インチ
外側画面のリフレッシュレート 最大120Hz(可変・ProMotion) 1~120Hz(可変) 60/120Hz 1~120Hz(可変) 60~120Hz
外側画面の縦×横(概算) 約112×77mm 約118×75mm 約78×70mm 約152×65mm 約148×68mm


 Galaxy Z Fold8の内側ディスプレイは、iPhone Duoと同じく7.6インチという表記だが、わずかに幅が狭く高さがある。外側のディスプレイも同様。そのために、Galaxy Z Fold8は閉じた状態ではわずかに縦長で、開いた状態ではわずかに正方形に近い。

 iPhone Duoは閉じた状態で約1.455:1、開いた状態でも約1.422:1と、ほぼ同じ比率。これは白銀比という比率に近いサイズ感だ。閉じても開いても同じ比率でコンテンツを表示できるようにという工夫だと思われる。
最後発のiPhone Duoの出来は? Galaxy Z Fold 8シリーズ&Google Pixel 10 Pro Fold折りたたみスマホ比較【先行レビュー】
Galaxy Z Fold8がわずかに縦長なのがわかる。反面、iPhone Duoの“右側だけ角R”というのも奇妙。ただし、実際に使ってみると開く方向がわかりやすいという利点もある。
最後発のiPhone Duoの出来は? Galaxy Z Fold 8シリーズ&Google Pixel 10 Pro Fold折りたたみスマホ比較【先行レビュー】
iPhone Duoは閉じた状態で横にしたときと、ほぼ同じ縦横比のディスプレイを持つ。
 Galaxy Z Fold8 Ultraと、Google Pixel 10 Pro Foldは、閉じた状態では従来のスマホに近い縦長のフォームファクターが扱いやすい。開いたときに正方形に近くなるので全画面表示のメリットを引き出しにくい場面もある。
最後発のiPhone Duoの出来は? Galaxy Z Fold 8シリーズ&Google Pixel 10 Pro Fold折りたたみスマホ比較【先行レビュー】
 Google Pixel 10 Pro Foldと、Galaxy Z Fold8 Ultraは画面サイズの割に動画を大きく表示できていない。ただし、この画面比率に対応したゲームを遊んだり、タテ表示でふたつのアプリを操作したりする際は、かなりメリットがある。

 Galaxy Z Fold8とiPhone Duoの“パスポートサイズ”は、写真や動画、マンガや小説などのコンテンツ表示に向いていると言えるだろう。
最後発のiPhone Duoの出来は? Galaxy Z Fold 8シリーズ&Google Pixel 10 Pro Fold折りたたみスマホ比較【先行レビュー】
『雀魂』を表示してみた。ほかのプレイヤーの捨牌まで見えてプレイしやすい。

パカパカと開閉比較

最後発のiPhone Duoの出来は? Galaxy Z Fold 8シリーズ&Google Pixel 10 Pro Fold折りたたみスマホ比較【先行レビュー】
iPhone Duoは開閉の途中に片側がボヤッと表示される。
 折りたたみスマホを開閉するときのインプレッションもお届けしよう。

 iPhone Duoは本体端部が指を入れやすい形状で、軽い力で開き始めることができる。開いている途中もスムーズ。開いた状態でも、閉じた状態でもピタリと止まる触感がいちばんわかりやすかった。また、途中のどの段階でも、止めることができるのもポイント。後発であり、開閉ギミックに腐心しただけあっての仕上がりだ。

 Samsungも経験が長いだけあって、節度感は非常によい。非常に細かいことを言えば、すべての角度でかかる力は均等な感じがある。そのため、端部が薄いこともあって、開き始めに少し重さを感じるというか、開きにくい。

 Google Pixel 10 Pro Foldは開き始めが固く、開いている途中も重かった。今回そろえた全機種のなかでいちばん固い印象。ただし、ケースを装着すると開閉のしやすさはかなり向上している。

カメラとしては、慣れたカタチのiPhone 18 Proほど使いやすくない

 スマホといえば、カメラとしての用途も大きい。とくに、Instagramなどが流行してからの“自撮り文化”は見逃せない。

 ちなみに、5モデルのカメラの画素数などは以下の通り。
【表3】カメラスペック比較
項目 iPhone Duo Galaxy Z Fold8 Galaxy Z Flip8 Galaxy Z Fold8 Ultra Google Pixel 10 Pro Fold
背面・広角 4,800万画素 5,000万画素 5,000万画素 2億画素 4,800万画素
背面・超広角 4,800万画素 5,000万画素 1,200万画素 5,000万画素 1,050万画素
背面・望遠 専用カメラなし なし なし 1,000万画素・光学3倍 1,080万画素・光学5倍
外側フロント 1,200万画素 1,000万画素 なし(背面カメラを利用) 1,000万画素 1,000万画素
内側フロント 画素数非公表・画面下型 1,000万画素 1,000万画素 1,000万画素 1,000万画素
 iPhone Duo、Galaxy Z Fold8、Galaxy Z Flip8は望遠レンズを持たない。それに対してGalaxy Z Fold8 Ultraは光学3倍、Google Pixel 10 Pro Foldは光学5倍の望遠レンズを持つ。望遠が必要かどうかは意見の分かれるところだが、40万円近い価格なのに、iPhone Duoは望遠レンズを持たないというのはひとつのポイントだろう。

 自撮り用の内側のカメラについては、折りたたみスマホの場合(Galaxy Z Flip8以外の機種は)、たたんだ状態と、開いた状態の2つのカメラを持つことになる。
最後発のiPhone Duoの出来は? Galaxy Z Fold 8シリーズ&Google Pixel 10 Pro Fold折りたたみスマホ比較【先行レビュー】
折りたたんだ状態のインカメでの自撮り。画面の角は丸いし、表示もゴチャゴチャしていて撮りにくい印象。
 iPhone Duoは、開いた状態のインカメは、アンダーディスプレイカメラにする都合上、画素数が低いようだ。画素数は公表されていないが1080pの動画が撮れる。これでは静止画にはつらい。ただ、開いた状態では外側のディスプレイを使って4800万画素のカメラで自撮りできるので、ここにこだわる必要はないのだろう。
最後発のiPhone Duoの出来は? Galaxy Z Fold 8シリーズ&Google Pixel 10 Pro Fold折りたたみスマホ比較【先行レビュー】
開いた状態では、外側のカメラを使って自撮りすることができる。ただし、手持ちでボタンをタップするのは難しいので、“スマート撮影”という機能を使う。黄色いボタンをタップすると、ポーズが決まった状態で撮影してくれる。
最後発のiPhone Duoの出来は? Galaxy Z Fold 8シリーズ&Google Pixel 10 Pro Fold折りたたみスマホ比較【先行レビュー】
編集部でつくね伯爵と自撮り。ポーズを決めるたびに、シャッターが切られるので、大量に写真を撮ってしまった。

悩みながら使うのもまた楽しみ

 しばらくiPhone Duoを使っているが、いずれにしても従来のスマホとはいろいろと違う印象だ。

 フォームファクターとして写真は撮りにくいが、マンガや動画、ゲームなどのコンテンツを楽しむには非常に向いている。SNSは外側のディスプレイでもふつうに楽しめるが、少々重いのが気になる。Suicaなどで決済したり、電話として使ったりするには、高価すぎて気を遣う。

 しかし、そういう感触を体感するのも、こうした新しいデバイスの楽しみだといえるだろう。

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