後発で、重くて、高価なiPhone Duo
そこで、まず、今回用意した5台の端末の基本スペックを比べてみた。
Galaxy Z Fold8 Ultraと、Google Pixel 10 Pro Foldは、折りたたみスマホとして、いちばん歴史のあるスタイルで、一般的な縦長のスマホが左右に2倍に広がるイメージだ。もっとも大きな画面を使えるので、外付けキーボードをつないで仕事をしたりするのにも向いている。
Galaxy Z Flip8は一般的なスマホを縦に二つ折りにするスタイル。コンパクトに持ち運べるのが魅力だ。折りたたんで置いて自撮りをしたりするのにも向いている。
Galaxy Z Fold8はフォームファクターとしてiPhone Duoにいちばん近いデバイス。折りたたんだらパスポートサイズになる。サイズの割に動画やマンガなどのコンテンツを大きく表示できるのがメリットだ。
| 項目 | iPhone Duo | Galaxy Z Fold8 | Galaxy Z Flip8 | Galaxy Z Fold8 Ultra | Google Pixel 10 Pro Fold |
|---|---|---|---|---|---|
| 本体・開いた状態(高さ×幅×厚さ) | 117.8×164.6×5.2mm | 約124×161×4.5mm | 約167×75×6.1mm | 158.4×143.2×4.1mm | 155.2×150.4×5.2mm |
| 本体・閉じた状態(高さ×幅×厚さ) | 117.8×84.1×11.3mm | 約124×82×9.7mm | 約86×75×13.1mm | 158.4×72.8×8.9mm | 155.2×76.3×10.8mm |
| 重量 | 254g | 約201g | 約180g | 約215g | 258g |
| 搭載チップ | A20 Pro(Duo向け表示機能追加) | Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy | Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy | Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy | Google Tensor G5 |
| ボディ素材(主なフレーム) | グレード5チタニウム | Armor Aluminum | Armor Aluminum | Armor Aluminum | 航空宇宙グレードのアルミニウム |
| 価格(256GB・税込) | 36万4800円 | 26万9880円 | 19万2680円 | 29万6780円 | 26万7500円 |
ちなみに、重量はGoogle Pixel 10 Pro Foldが258gでいちばん重いのはともかくとして、iPhone Duoはそれに近い254gとなっている。
Galaxy Z Fold8 Ultraは、iPhone Duoより大きいのに約215gと非常に軽量に仕上がっている。Samsungの長年の経験値が生きているといえそうだ。さらに、Galaxy Z Fold8は約201gと、折りたたみなのにiPhone 18 Proより軽い。
また、価格はストレージを同じ256GBで比較したところ、iPhone Duoが36万4800円と圧倒的に高価。iPhone Duoは後発で、重くて高価……ということになる。アップル製品ユーザーにとってはそれはしかたのないことなのだが、Androidユーザーの「いまさら、折りたたみ?」という言葉にも一定の理解を示さざるを得ない。
白銀比に近いディスプレイは、コンテンツを楽しむのに向いている
| 項目 | iPhone Duo | Galaxy Z Fold8 | Galaxy Z Flip8 | Galaxy Z Fold8 Ultra | Google Pixel 10 Pro Fold |
|---|---|---|---|---|---|
| 内側画面 | 7.6インチ | 7.6インチ | 6.9インチ | 8.0インチ | 8.0インチ |
| 内側画面のリフレッシュレート | 最大120Hz(可変・ProMotion) | 1~120Hz(可変) | 1~120Hz(可変) | 1~120Hz(可変) | 1~120Hz |
| 内側画面の縦×横(概算) | 約111×157mm | 約116×154mm | 約161×69mm | 約151×136mm | 約146×141mm |
| 外側画面 | 5.4インチ | 5.5インチ | 4.1インチ | 6.5インチ | 6.4インチ |
| 外側画面のリフレッシュレート | 最大120Hz(可変・ProMotion) | 1~120Hz(可変) | 60/120Hz | 1~120Hz(可変) | 60~120Hz |
| 外側画面の縦×横(概算) | 約112×77mm | 約118×75mm | 約78×70mm | 約152×65mm | 約148×68mm |
Galaxy Z Fold8の内側ディスプレイは、iPhone Duoと同じく7.6インチという表記だが、わずかに幅が狭く高さがある。外側のディスプレイも同様。そのために、Galaxy Z Fold8は閉じた状態ではわずかに縦長で、開いた状態ではわずかに正方形に近い。
iPhone Duoは閉じた状態で約1.455:1、開いた状態でも約1.422:1と、ほぼ同じ比率。これは白銀比という比率に近いサイズ感だ。閉じても開いても同じ比率でコンテンツを表示できるようにという工夫だと思われる。



Galaxy Z Fold8とiPhone Duoの“パスポートサイズ”は、写真や動画、マンガや小説などのコンテンツ表示に向いていると言えるだろう。

パカパカと開閉比較

iPhone Duoは本体端部が指を入れやすい形状で、軽い力で開き始めることができる。開いている途中もスムーズ。開いた状態でも、閉じた状態でもピタリと止まる触感がいちばんわかりやすかった。また、途中のどの段階でも、止めることができるのもポイント。後発であり、開閉ギミックに腐心しただけあっての仕上がりだ。
Samsungも経験が長いだけあって、節度感は非常によい。非常に細かいことを言えば、すべての角度でかかる力は均等な感じがある。そのため、端部が薄いこともあって、開き始めに少し重さを感じるというか、開きにくい。
Google Pixel 10 Pro Foldは開き始めが固く、開いている途中も重かった。今回そろえた全機種のなかでいちばん固い印象。ただし、ケースを装着すると開閉のしやすさはかなり向上している。
カメラとしては、慣れたカタチのiPhone 18 Proほど使いやすくない
ちなみに、5モデルのカメラの画素数などは以下の通り。
| 項目 | iPhone Duo | Galaxy Z Fold8 | Galaxy Z Flip8 | Galaxy Z Fold8 Ultra | Google Pixel 10 Pro Fold |
|---|---|---|---|---|---|
| 背面・広角 | 4,800万画素 | 5,000万画素 | 5,000万画素 | 2億画素 | 4,800万画素 |
| 背面・超広角 | 4,800万画素 | 5,000万画素 | 1,200万画素 | 5,000万画素 | 1,050万画素 |
| 背面・望遠 | 専用カメラなし | なし | なし | 1,000万画素・光学3倍 | 1,080万画素・光学5倍 |
| 外側フロント | 1,200万画素 | 1,000万画素 | なし(背面カメラを利用) | 1,000万画素 | 1,000万画素 |
| 内側フロント | 画素数非公表・画面下型 | 1,000万画素 | 1,000万画素 | 1,000万画素 | 1,000万画素 |
自撮り用の内側のカメラについては、折りたたみスマホの場合(Galaxy Z Flip8以外の機種は)、たたんだ状態と、開いた状態の2つのカメラを持つことになる。



悩みながら使うのもまた楽しみ
フォームファクターとして写真は撮りにくいが、マンガや動画、ゲームなどのコンテンツを楽しむには非常に向いている。SNSは外側のディスプレイでもふつうに楽しめるが、少々重いのが気になる。Suicaなどで決済したり、電話として使ったりするには、高価すぎて気を遣う。
しかし、そういう感触を体感するのも、こうした新しいデバイスの楽しみだといえるだろう。
















