評価は“かなりいいかんじ”だった。


高速で流れてくるノーツを一心不乱に叩き、高得点を記録する妻の姿を見て、筆者は音ゲーに苦手意識を持っていた。妻のように正確無比に反応するのは無理だと諦めて、音ゲーは食わず嫌いをしていたが、本作をプレイしてちょっと自信がついたというわけだ。
そんな音ゲーほぼ初心者の筆者による、『リズム天国 ミラクルスターズ』のプレイレビューをお届けしよう。2026年7月2日に任天堂から発売される本作は、11年ぶりとなる『リズム天国』シリーズの完全新作タイトル。対応ハードはNintendo Switch。なお、ネタバレには十分に配慮しているが、新鮮な気持ちでプレイしたい方は、注意してほしい。

何度も遊びたくなるゲームデザインに熱中!
筆者は、『リズム天国』シリーズのタイトルを本格的に遊ぶのは初めての体験だったが、本作のリズムゲームはとにかく操作がシンプル。使うボタンの数が少ないうえに、慣れてしまえばタイミングもそれほどシビアではないと感じた。

ひとり用のモードを進めてみたが、つまったものでも4、5回やり直せばクリアーできた。どのリズムゲームも、短時間でサクッと楽しめるのも好印象。クリアーしやすいのも相まって、時間を忘れて熱中してしまう。
また、要所要所にボーカルの入ったリズムゲームが用意されていたのも、プレイ意欲を高めるいいスパイスに。ボーカル入りだとリズムに乗りやすく、ほかの楽曲よりもノリノリでプレイできて気持ちいい。


本作は、個性豊かなキャラクターがリズムゲームを盛り上げてくれるのもおもしろい。たとえば、料理の準備をする“下ごしらえ”は白い猫に注目。ミスをするとビックリしたのか、白目をむいた姿を見せてくれるのだが、ふだんのクールな姿とのギャップが印象的だった。

また、足もとにいる猫たちが登場し、手で弾いて下に落ちた材料をキャッチしてくれるのも、ぜひチェックしてほしいポイント。猫の後ろ姿しか見えないものの、毛の色が異なる猫がランダムに登場する、気の利いた作りになっている。シリーズ経験者に聞いたところ、前作でもこういった細部のこだわりはあったが、それがさらにパワーアップしているとのこと。つぎはどんな猫が登場するんだろうと、ミスをするのも楽しかった。


プレイヤーがミスしたときに反応するキャラクターは、ほかのリズムゲームにも数多く用意されている。この演出も何度も挑みたくなる、前向きな気持ちにしてくれた。


多彩なやり込み要素やゲームモードでノリノリに
しかし、シリーズ経験者からすると、むしろそれまでの評価が前作よりやさしくなっているようで、前作だったら“平凡”と言われるようなプレイ内容でも、今回は“いいかんじ”となっており、「やさしい!」という反応になっていた。










リズムに合わせてコマンドを入力するRPG風の“ビートスペル”

その攻撃方法ももちろん『リズム天国』らしく、リズムを活用するもの。刻まれるビート(リズム)に合わせて決められた“ステップ”と“キメ”のボタン入力を成功させると魔法が発動。
魔法には攻撃タイプのファイアやウォータ、体力を回復できるキュアなどがあり、ビートに合わせて特定の“ステップ”と“キメ”を使い分けていくことになる。
序盤をプレイしていると、ひたすら特定のボタンを押していくことになるのだが、だんだんモンスターの攻撃が強くなってくるため、キュアを連続で使って回復しつつ、隙を見て攻撃するような場面も出てくる。
おもしろいのが立ちはだかる四天王たち。四天王たちは、敵ながらどこか憎めない感じで好感が持てる。しかし、四天王のセリフには思わせぶりなものも多く、ストーリーの先を予感させる。


レベルアップで魔法を強化したり、ビートと超ピッタリにステップとキメを合わせるとクリティカルとなってダメージがアップしたりと、RPGらしい要素もたっぷりだ。ファミ通のYouTubeチャンネルではビートスペルモードをたっぷり紹介しているので、動画を見るとよりわかりやすいはず。ぜひチェックしてほしい。
パーティーゲームとしてワイワイ遊ぶのもおもしろい


また、マルチプレイモードでは一定の評価以上だとメダルの代わりに仲よしの証であるリングを入手可能。入手したリングの数に応じて、“みんなのおもちゃ”で遊べる“おもちゃ”が増えていく仕組みだ。


編集部にいた人に声をかけてマルチプレイを体験してみたが、パーティーゲームとして大いに盛り上がった。気心知れたメンバーだったというのはもちろんだが、ルールや操作がシンプルで覚えやすく、接戦になりやすかったのが、誰もが熱中できた要因だろう。
いちばん盛り上がったのは、3時ピッタリにおやつを取り合う“おやつ”のミニゲーム。カウントダウンは10秒前から始まるのだが、表示は途中で消えてしまう。リズムを感じる力はもちろん、ストップウォッチのように正確に時間を測る力が求められる。この“おやつ”で筆者が覚醒。逆転されて優勝こそ逃したものの、“0.00”の好タイムを記録するなどして序盤はトップを独走できた。


だが、難度が上がった“おやつ2”で時間の流れが遅くなったりと、難度とともに演出もパワーアップ。しかし、それに反比例するように筆者の脳内ストップウォッチは絶不調に。
焦って勘でおやつを取ったところ、“-1.43”とボロボロのタイムを記録。つられたほかのメンバーも全員早くボタンを押してしまい、「ジャイクロ(※筆者のあだ名)のせいで!」と、ひときわ大きな笑いが起こったので結果オーライだろう。
“おやつ”は対戦型のリズムゲームだが、いっしょにクリアーを目指す協力型のものや、お互いに助け合うようなリズムゲームも収録。ふだんゲームをしない人でも遊びやすく、みんなで楽しめるパーティーゲームを探している人にもピッタリだ。音ゲー上級者も熱中できる作りになっているので、ぜひチャレンジしてほしい。

















