唐突だが、正月なので『ワルキューレの冒険』の話をしたい。いや、正月はあまり関係ないのだが、昨年(2024年末)は『ドルアーガの塔』について語ったから、毎年恒例ということにしよう。40周年記念公式記録全集も発売されるし。
すべては“はじまりの国”から。40年経っても愛される神ゲーの魅力
1作目にあたるファミコン版のアクションRPG『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』は1986年8月1日に発売された。RPGというジャンルが日本に浸透し始めた時期というのもあり、未知の冒険にワクワクしていたゲームファンは多かっただろう。
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画像は『ナムコットコレクション』版のもの。現行機種でプレイできるのはありがたいし、いまでもやっぱり楽しい。
悪の化身“ゾウナ”によって恐怖と絶望に包まれた地“マーベルランド”。救いを求める人々のために神の子ワルキューレはマーベルランドに降り立つ……というのが本作のストーリー。キャラクターを育てながら謎を解き明かしていくゲーム内容は楽しいし、耳に残るBGMもすばらしい作品だ。
しかし、1986年はネットもなかった時代なので、能動的にゲーム雑誌を読むか、口コミで耳にしないとゲームの評判はわからなかった。それでも、冨士宏氏が描くパッケージ絵に惹かれて手に取った人は多いのでは? 本作をプレイし始める前に、説明書や冒険地図を見てワクワクしていたのを思い出す。いまはゲーム内でいろいろ見られて便利な時代だけど、こういうのは当時でしか味わえないいい経験だったなあ(しみじみ)。
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説明書(『ナムコットコレクション』より)。メインビジュアルが美しすぎる。この世の全ゲームでいちばん好きかもしれない。
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冒険地図(ナムコットニュース(店頭配布用の冊子)より)。1日中眺めていられる。
資料提供:Esperle
羽根飾りのついた兜を身に着け、三つ編みにした金髪をなびかせながら勇ましく戦う神の子・ワルキューレ。筆者もパッケージ絵に惹かれたクチなのだが、ゲーム内のドット絵は黒髪なので「この子、パッケ絵と違くない?」と思った人もいるかもしれない。でもそんな細けぇことはいいんだよ! ドット絵はドット絵でかわいいし、想像力も掻き立てられるし。
うっかりサボテンの棘に触れて毒状態になってしまったときには「ごめんよワルキューレ。すぐに治すから!」と急いで治療手段を探したし、ブラックサンドラ(後述)をなぎ倒してメキメキ強くなっていくワルキューレを見てほっこりした。どれもいい思い出だ。
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ナムコットニュースより。
アーケード版『ワルキューレの伝説』をクリアーした回数は覚えてない
ここから延々と『ワルキューレの冒険』について語りたいところだが、めちゃくちゃ長くなりそうなので話題を変えよう。1989年には続編『ワルキューレの伝説』がリリースされた。プラットフォームはアーケードで、キャラも大きく迫力あるものに。あと髪も金髪になった(ここ大事)。ドット絵のアニメーションも細かくなり、ワルキューレの動作を見ているだけで癒された。
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本作はアーケードゲームなのでアクション寄りに。ショップで武器を買ったりちょっとした謎解き要素があったりと、RPGっぽい要素も残っている。難度もアーケードゲームにしては難しすぎず、何度も1コインクリアーまで遊んだ。いまでもアーケードアーカイブス版を取り出してはクリアーまで遊んでおり、もう何回クリアーしたか数えきれない。
筆者の部屋には本作の復刻版のポスターを張っていて、失敗したり落ち込んだりしたときはこれを眺めて元気をもらっている。それほど好きになったタイトルなので、ぜひ皆さんにもプレイしていただきたい。
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筆者の私物である復刻版ポスター。横のトム・クルーズは気にしないでほしい(そこじゃない)。
じつはほかにもいろいろ……『ワルキューレ』シリーズ作品を紹介
現行機で楽しめるのは以上2作だけだが、じつは『ワルキューレ』シリーズはほかにも存在する。筆者も遊んだことがないものもいくつかあるが、紹介していきたい。
『サンドラの大冒険 ワルキューレとの出逢い』(1992年/スーパーファミコン)
マーベルランドの住人・サンドラが奮闘する横スクロールアクションゲーム。サンドラは『ワルキューレの冒険』ではワルキューレを手助けしてくれるNPCとして登場し、『ワルキューレの伝説』では2P側のプレイヤーキャラとして参戦。本作では正真正銘の主人公となった。
『ワルキューレの冒険』より過去のストーリーが描かれるのでぜひ皆さんにもプレイしてもらいたいところだが、移植・復刻は行われていない。現行機に移植されないかなあ(個人的要望)。
なおアクションゲーム全盛の1990年代の作品ということもあってか、難度はかな~り高め。マイルドな難度のアレンジ移植とかされないかなあ(個人的要望その2)。
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画面写真を用意する時間がなかったので(ごめん)、当時のチラシを掲載。
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これは『ワルキューレの冒険』のサンドラ(右の水色のやつ)。上にいる黒いのはゾウナに洗脳された“ブラックサンドラ”。なお『サンドラの大冒険』にはアドベンチャーゲームのような選択肢があり、間違った選択をするとブラックサンドラになってしまう結末に……。
『ワルキューレの伝説 外伝 ローザの冒険』(1996年4月26日発売/Windows)
ワルキューレの物語は、デジタルコミックにもなった。ただ1996年はWindowsの黎明期であったため、当時プレイした人はかなり少ないのではないだろうか。基本的にはテキストを読み進めていく内容だが、ちょっとした選択肢もあったりする。
本作ではボイスも楽しめる。ローザ役の鈴木真仁さんやワルキューレ役の久川綾さんをはじめ、折笠愛さん、篠原恵美さん、こおろぎさとみさん、緒方恵美さんと、キャスト陣がめちゃめちゃ豪華。しかもナレーションが山寺宏一さん。マジか。
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『ワルキューレの伝説 外伝 ローザの冒険』当時のチラシ。声優陣に注目!
『ワルキューレの栄光』(2007年6月1日配信開始)
こちらはフィーチャーフォン向けに発売された作品。内容は『サンドラの大冒険』のような横スクロールアクションだ。『ワルキューレの伝説』のテイストが感じられるドット絵がかわいく、メニューを呼び出したときの効果音が『ワルキューレの冒険』と同じだったりと、ファンが思わずニヤリとする内容になっている。
ちなみに40周年記念公式記録全集には、『ワルキューレの栄光』のWindows版が収録される。こんなの絶対買うしかない。
『ワルキューレの栄光2』(2009年3月9日配信開始)
本作もフィーチャーフォン向けタイトル。視点が前作とは違いハーフトップビューとなっているため、『ワルキューレの伝説』っぽい見た目になっている。筆者は当時すでにスマートフォンに移行していたため触れる機会がなかった。正直プレイしたい。
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『ワルキューレの栄光』より。
申し遅れたが、本稿は筆者が『ワルキューレの冒険』シリーズが好きだから書いているだけであり、PR記事ではないことを明記しておこう。それはそれとして40周年記念公式記録全集は全人類に買ってほしい。
そのほかの『ワルキューレの冒険』関連作品
発表はされたものの、残念ながら未発売の作品もある。ひとつ目は『ワルキューレの冒険II 遥かなる時の扉』で、1989年にMSX2向けに作られていたようだが発売にはいたらなかったようだ。
また、移植・リメイク作品としては以下がある。
『VS. ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』(1986年)
『ワルキューレの冒険』をアーケード版として移植した移植作品。アーケード向けに若干難度は上がっているものの、ファミコン版とほぼ同じ内容。現在はNintendo Switchおよびプレイステーション4向けにアーケードアーカイブス版がプレイ可能だ。
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『アーケードアーカイブス VS. ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』。
『ナムコアンソロジー2』(1998年9月23日発売/プレイステーション)
『パックアタック』(『コズモギャング・ザ・パズル』の海外版)や『ナムコクラシックII』、『キングオブキングス』などを収録したオムニバスソフトの中に『ワルキューレの冒険』があり、アレンジ版がプレイできた。『ワルキューレの冒険』のストーリーを『ワルキューレの伝説』のシステムでプレイできるという何とも大胆な内容。これも現行機種で遊びたいなあ(個人的要望その3)。
書籍関連
『ワルキューレの冒険』はゲームブックや小説、コミックなどさまざまな形で書籍化されている。『ワルキューレの冒険』で冨士宏氏のファンになった方は、漫画『ワルキューレの降誕』を読んでほしい。ついでに『迷廊館のチャナ』や『午後の国物語 EXTENDED』(いずれも冨士宏氏著)も……おっと、つい脱線してしまった。
ハンディボードゲーム『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』(1987年)
なんと、ボードゲームで遊べる『ワルキューレの冒険』も存在していた。当時の広告によると、ラスボスであるゾウナを倒すためにはアイテムを揃える必要があるといった、原作を踏襲したルールがある模様。
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ナムコットニュースより。『スーパーゼビウス ガンプの謎』と同時に展開していたようだ。それにしても各1500円って安すぎない?
まとめ。思っていたより多かった『ワルキューレ』冒険譚。全部現行機で遊びたい
あれもこれもと振り返っていたら、盛りだくさんになってしまった。ファミコン版から始まりアーケード、スーパーファミコン、Windows、フィーチャーフォンとプラットフォームがバラバラなため、全部をプレイしたという方は相当なマニアだろう。願わくば、これらすべての作品を現行ハードで遊べるようにしてほしい。まずは40周年記念公式記録全集の『ワルキューレの栄光』を楽しみにしたい。