『バイナリィランド』も同時発売
『ボンバーマン』は、ハドソン(当時)から発売されたアクションゲーム。現在でもKONAMIから発売され続けている人気シリーズで、最新作である『スーパーボンバーマン R2』は2023年9月14日に発売された。また、アーケードではスピンオフタイトルの『ボンバーガール』シリーズが好評を博している。
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ちなみに『ボンバーマン』と同日に、ペンギンのグリンとマロンを操作してゴールを目指すアクションパズル『バイナリィランド』(ファミコン版)もハドソンから発売。こちらも40周年を迎えている。
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『ボンバーマン』に話を戻すと、プレイヤーは地下迷宮に閉じ込められたロボット“ボンバーマン”を操作し、地上への脱出を目指す。爆弾でブロックを破壊して扉とパワーアップアイテムを見つけ出し、敵を全滅させて扉に入ればステージクリアーとなる。
ステージ数は50と当時としては非常に多く、これもまた魅力のひとつとなっていた。おもしろかったのは爆弾を置いて、待って、爆発させるといった『ボンバーマン』特有のタイムラグのある攻撃方法。敵の動きを予想し爆発までの時間を考慮して爆弾を配置する、パズル的な思考を必要とする戦術が画期的だった。
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そして何よりインフレ感がすさまじいパワーアップ要素が快感。最初は爆弾を1個しか置けず、爆風の範囲も隣までと非常に貧弱なのだが、パワーアップアイテムを取り続けることで爆風が画面の中を火の海にするレベルになり、しかも爆弾を最大10個まで連続配置できるため圧倒的な火力となる。リモコンがあれば任意のタイミングで爆発可能になり、まるで神になったような気分。
つぎつぎとブロックを溶かし敵を焼き尽くす快感は多くのプレイヤーを虜にしたはずだ。しかし、火力が上がりすぎて逃げ場を失い、自滅してしまうのも『ボンバーマン』のおもしろいところ。調子に乗って爆弾を置いていたら、行き止まりに入ってしまい爆死という悲劇が全国各地で発生したはずだ。圧倒的な火力を手にしたのに一瞬にして終わるという、悔しいけど笑ってしまうような思い出が多くのプレイヤーの心に刻まれているに違いない。
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本作は名作パズルアクションゲーム『ロードランナー』の前日譚となっており、ストーリー的なつながりも当時ワクワクさせられた。ボンバーマンの願いは「地上に出て人間になりたい」というもので、全50ステージをクリアーして地上に出ると見事願いを成就させて人間へと姿を変える。その姿こそが『ロードランナー』の主人公というのが熱かった。
ボンバーマンの姿は『ロードランナー』では敵の姿。彼らは人間になれなかったボンバーマンたちなのか……!? と切なくなった思い出がある。
たくさんの“隠れキャラ”の存在も当時のゲームキッズたちを夢中にさせた。特定の条件を満たすと出現するスコアアイテムなのだが、『スターフォース』の“ゴーデス”(20000点)や“ファミコン”(50万点)など種類はいろいろ。
なかでも“中本さん(中本プログラマー)”のインパクトが強かった。本作のプログラマーだった中本伸一氏の顔を象ったアイテムなのだが、獲得スコアが1000万点というところも驚かされたものだった。筆者の記憶にはなかったが、『デゼニランド』の“デゼニマン”も出現するらしく、こっちは2000万点を獲得できたようだ。
シリーズ最新作は前述の『スーパーボンバーマン R2』。Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steamで遊べる。
アーケードゲームではスピンオフの『ボンバーガール レインボー』、PC用としては『ボンバーガール コナステ』が展開中。ファミコン版『ボンバーマン』40周年のこの機会に、さまざまな形で進化したシリーズ最新作で遊ぶのもいいだろう。
















