SCE(当時)初の携帯ゲーム機
プレイステーション・ポータブルは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント。以下、SCE)が初めて発売した携帯型ゲーム機。“PSP(ピーエスピー)”という略称および愛称でおなじみのマシンだ。携帯型ゲーム機でありながら、メディアはUMD(ユニバーサル・メディア・ディスク)と呼ばれる直径6センチほどの独自の光ディスクを採用。
データ読み込み部分以外は半円形の専用ケースで覆われているというユニークな形状をしていたので、覚えている人も多いのでは。SCEは本体の発売日になかなかのこだわりを見せるハードメーカーで、本機もゾロ目となる12月12日という日に発売された。
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最大の特徴はゲームに限らず、動画や音楽などを再生できるメディアプレイヤー的な役割として利用できる点。PSPが発売された当時は、AndroidやiPhoneなどの現代標準の機能を備えたスマートフォンはいっさい存在せず。ゆえに本機をマルチメディア端末として使用する、なんて時代を先取りした使いかたをしていた人も多かった。
UMDに映画やアニメを収録した映像ソフトなんかも当時は発売されていた。また、インターネットブラウザも使用可能だったため、PCを持っていない人はブラウジングにも重宝したはずだ。筆者はtorneが発売された時分からそういった使いかたを始めたので、「もっと早くから利用すればよかった……」としょんぼりした覚えがある。
PSPが大ブレイクしたのは、やはり『モンスターハンターポータブル』シリーズの影響が大きい。とくに『モンスターハンターポータブル 2nd G』のときは、誰もがPSPを持ち歩いていてどこででもひと狩り始めそうな勢いだった。週刊ファミ通編集部でも当然大流行。筆者は週末になると居残り、会議室を使ってみんなで朝まで遊んでいたのもいい思い出だ。携帯型ゲーム機といいながら全員が電源ケーブル持参ではあったが(笑)。
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2007年9月20日には、軽量化・薄型化が図られた新型PSP-2000シリーズが登場。1年後の2008年10月16日には、さらに改良されたPSP-3000シリーズが登場し、性能もグンとパワーアップされた。2009年11月1日になると、ついにはUMDを廃止して時代を先取りしたPSP goが発売となった。PSPシリーズの世代はPSP goが最後のマシンとなり、以降はプレイステーション Vitaへと受け継がれていく。















