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『荒野行動』『レーシングマスター』は日本市場が主要市場に。『鬼滅』『エヴァ』など人気IPとのコラボ、日本車の実装が人気を支える結果に

『荒野行動』『レーシングマスター』は日本市場が主要市場に。『鬼滅』『エヴァ』など人気IPとのコラボ、日本車の実装が人気を支える結果に
 Sensor Towerは、NetEaseが手掛けるスマートフォン向けアプリ『荒野行動』、『レーシングマスター』に関する収益データを公開した。

 NetEaseのモバイルゲームは中国での収益が大きな割合を占めているが、『荒野行動』、『レーシングマスター』の2タイトルに関しては日本が主要市場となる結果に。

 とくに『荒野行動』は1月から9月までの市場別ダウンロード数・収益シェアで日本がトップとなっており、
『エヴァンゲリオン』や『鬼滅の刃』など人気IPとのコラボに合わせて収益が伸びていることがデータから確認できる。
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以下、プレスリリースを引用

荒野行動とレーマスの主要市場は日本、NetEaseは日本に合わせたローカライズとLive Opsで各ジャンル収益でトップを独占

中国パブリッシャーのNetEaseは、多彩なモバイルゲームをグローバル展開していますが、中国での収益が大きな割合を占めています。ですが、『荒野行動』や『レーシングマスター』は、日本が主要市場となっており、中国を大きく超える収益を記録しています。本稿ではデータとともに、NetEaseの日本戦略を見ていきます。
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エヴァ、鬼滅などの日本で人気のIPとコラボが収益・WAUを大きく上昇させる

中国のパブリッシャーNetEaseは、『荒野行動』(※本稿での『荒野行動』はモバイル版のみを対象とします)を始めとして多彩なジャンルのモバイルゲームをリリースし続けています。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から9月までの中国におけるモバイルゲームパブリッシャーの収益ランキングでは、Tencentに次ぐ2位のポジションを獲得しており、自国での人気がデータからも確認できます。

ですが、NetEaseのモバイルゲームでは、中国よりも日本が主要市場となっているものがあります。ここでは、その代表事例を2つ見ていきます。

1つめは、日本のランキング上位によく顔を見せる『荒野行動』です。同作は2017年12月にグローバルリリースされたバトルロイヤルタイトルです。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から9月までの同作の市場別ダウンロード数・収益シェアは、いずれの指標においても日本がトップ市場となっています。
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上記のグラフからわかるとおり、ダウンロード数では中国の2倍近いシェアを占めています。収益においては、95%が日本からのものとなっており、『荒野行動』において日本が主要市場であることは明らかです。

『荒野行動』(サブジャンル:FPS/3PS)の日本における人気は、別のデータからも確認できます。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から9月までの日本におけるFPS/3PSジャンルの収益ランキングでもトップとなっています(レーシングジャンルについては後述します)。
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同期間に『荒野行動』は唯一1億ドル以上の収益を達成しており、2位の『Call of Duty: Mobile』に3倍以上の差をつけていることは特筆できます。日本の同ジャンルにおいて、『荒野行動』は際立った存在となっていることが確認できます。

日本市場における『荒野行動』の安定した収益は、日本で人気のIPとのコラボレーションに支えられていると言えます。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から9月までの日本における収益推移を見ると、各IPとのコラボ実施に合わせて、大きな伸びを確認できます。
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収益上昇に合わせて、WAU(週間アクティブユーザー数)も同時に上昇する傾向が確認でき、日本における人気IPとのコラボ効果が有効に作用していることがわかります。同期間においては、『エヴァンゲリオン』が収益に、『鬼滅の刃』コラボがWAUに大きな効果が見られます。

レーマスは日本で高いRPDを記録、NSX-R、GT-Rなどの日本の名車実装が収益に貢献

2つめのタイトルは、『レーシングマスター』です。同作は中国で先行リリースされ、日本では2024年8月にリリースされたレーシングジャンルのゲームです。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から9月までの同作の市場別ダウンロード数・収益シェアは、ダウンロード数では中国がトップとなっており、日本は6位(4.7%)です。
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ですが、収益シェアでは日本は35%を占めてトップとなっており、RPD(1ダウンロードあたりの収益)の高さが際立っていると言えます。また、前述のグラフからもわかるとおり、同期間の日本におけるレーシングジャンルタイトルにおいても、『レーシングマスター』は2位の『ドリフトスピリッツ』に約3倍の差をつけてトップとなっています。

この収益を支えているのは、同作における日本車の実装にあると言えます。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から9月までの日本における『レーシングマスター』の収益推移を見ると、日本車の投入に合わせて収益が上昇していることが確認できます。
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いずれも日本で人気の車両で、中古車市場でも高値で売買されている走りにこだわった車です。「JAPAN SPIRITS」は期間限定のガチャイベントでしたが、これらの人気車両の一部がフィーチャーされたことで、収益向上に寄与したことがわかります。また、同作はリリース時に日本で人気のドライバーである土屋圭市や織戸学、40万人以上のチャンネル登録者を持つ車系YouTuberあま猫を起用したプロモーションを実施して、初速を上げました。

これら2つの事例からわかることは、UIやムービーの翻訳にとどまらない、市場に合わせたローカライズおよびライブオペレーション(Live Ops)を丁寧に実施した結果が実を結んでいると言えます。モバイルゲームのグローバル展開において、こうした活動は1つの大きな要因になることを証明しています。

Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
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