リンクの動きが多彩に、華麗に
なお、11月21日はこれまで任天堂のゲーム機やゲームソフトが発売される機会が多かったことから、“任天堂の日”と呼ぶゲームファンも大勢いる。
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『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』は、任天堂から発売されたアクションアドベンチャーゲーム。ファミコン ディスクシステムで発売された初代『ゼルダの伝説』及び『リンクの冒険』に続く、『ゼルダの伝説』シリーズの3作目となっている。国内外で高く評価されており、スーパーファミコンの初期を代表する作品のひとつと言えるだろう。
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筆者のような年季の入ったゲームファンにはテレビCMが非常に印象深く、『ゼルダの伝説』と聞けばいまでもスチャダラパーによる軽妙なラップが勝手に脳内再生されるほど。リンクをはじめとするキャラクターに扮したダンサーたちが踊る姿も目に浮かぶ……。ちなみにこのCMソングは、スチャダラパーの『ゲームボーイズ』という楽曲の替え歌になっている。元歌のほうもゲームがネタになっているので機会があれば聴いてみてほしいところ。
ゲームは初代『ゼルダの伝説』を彷彿とさせる真上から見下ろし視点。画面は通常のスクロールもするが、特定の場所では画面切り替えスクロールにもなる複合式になっている。
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本作の魅力的なポイントは、やはり多彩になったリンクのアクション。物を持ち上げ投げてみたり、または押したり引いたり。ペガサスの靴を履いてからはどこへ行くにもダッシュ三昧で意味もなく回転斬りを出してみたりと、とにかくリンクを動かしているのが気持ちがよかった。ついつい、そこら中の草を剣で刈りまくったなんて人も多かったのではないだろうか。
弓矢、ブーメラン、フックショット、バクダンといった多彩なアイテムを駆使したり、ファイアロッド、アイスロッドを使って魔法を放ったり。暗いダンジョンを僅かな灯りを頼りに進むなんてシチュエーションもあった。
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シリーズでおなじみの“ビン”は本作で初登場。これはハチや妖精、薬などさまざまな物を入れて持ち歩けるのだが、当時は自分で入れるものを選べるというアイデアに驚かされたものだった。そのため、ただの空きビンが非常に重要なアイテム扱いだったのもおもしろい。
グラフィック面も当時としては相当に美しく、鮮やかな色使い。花や水面、燭台の燈火が揺れ動くなど、細かな描写は最高峰の出来栄えだった。低い草が生えた場所は、リンクが上半身だけを出してガサガサと突っ切るようなモーションに変化するのも芸が細かくて感心した記憶がある。妙に切ない雨の描写があったのもけっこう珍しいことだったのでは。
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本作の発売から約22年の歳月を経た2013年12月26日には、続編となる『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』がニンテンドー3DS用ソフトとして登場。まさかの続編が出るとはファンの誰もが予想していなかったのではないだろうか。立体視機能を活かし、高低差を使った謎解きをしていくのがおもしろい試みだった。
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