
緊張感が人々を魅了する。『ウィズ』シリーズの系譜を受け継ぐ3DダンジョンRPG
2024年(令和6年)10月15日は、スマートフォン(iOS/Android)用のRPG『Wizardry Variants Daphne』(ウィザードリィ ヴァリアンツ ダフネ)が発売された日(※)。本日で1周年の節目を迎えた。
3DダンジョンRPGとして1981年に誕生した『ウィザードリィ』シリーズ。以降、多くのナンバリング作品や外伝が発売され、JRPGにも多大な影響を与えてきた。そんな歴史ある当シリーズの系譜を継ぐスマートフォン最新作が、本稿で取り上げる『Wizardry Variants Daphne』となる。
本作の略称は、シリーズの通称“ウィズ”にならって“ウィズダフネ”。いわゆる買い切り型ではなく基本プレイ無料(アイテム課金制)で、伝統的な3DダンジョンRPGとソーシャルゲームとのハイブリットのような作品と言えば、未プレイの方もイメージしやすいのではないだろうか。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/a3fb5ed13afe8714a7e5d13ee506003dd.jpg?x=767)
まずは、本作の世界観からお伝えしておこう。かつて、世界には生物を食い尽くし、不毛の地を広げた魔人が存在していた。人類は生き残りをかけ、“奈落”と呼ばれるダンジョンに魔人を封印したはいいが、封がほころぶ100年に1度、“十大異形”が地上へ差し向けられることになった。
そのたびに歴代の王が新たな封印を施して抵抗してきたという過去があるのだが、ゲーム開始時点でこの時代の王は奈落の異形に連れ去られており、町は混乱に包まれている。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/af99687dd719c4e8bc6a39e946c3d9ef7.jpg?x=767)
筆者はチュートリアル兼OPに衝撃を受けた。とある冒険者がダンジョンでグレーターデーモンに敗北するシーンが流れるのだが、倒された彼の目からは光が失われ、やがて髪も抜け落ちていく。
ゆっくりと体が朽ちていくムービーにぎょっとしていると、そこへ不意にスタッフロールが挿入。亡骸が完全に骨だけになったところで、今度はタイトルロゴが表示されるのだ。なんとパンチが効いた演出なんだ!
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/a2de40e0d504f583cda7465979f958a98.jpg?x=767)
本編をスタートさせていくつかの質問に答える形のキャラメイクを終えると、先ほどの冒険者が記憶をなくした屍人の姿で蘇る。そう、彼こそが主人公だったのだ。その後、浮遊霊の少女・ルルナーデとの出会いを経てダンジョンをさ迷ううち、彼は自身に触れた対象を修復する力“逆転の右手”が備わっていることに気づく……。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/a135007e7085979a7d5b41ce54c0e54d7.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/afac4ef5554f69012fe38d2f1d4e245a6.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/a71234ec4b1a5026fdb008371f33c88b8.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/ae4bde0eb46b8f32ef4b4207f5344b4d4.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/a86c3cbc8cde622a8c725d89a88bdcb96.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/a1058abae0dc372f4432cbea7fa123512.jpg?x=767)
だが、安心してほしい。本作には主人公が死亡したらその直前まで巻き戻せるという、ありがたい救済措置が搭載されている。思わぬ強敵に出くわして心が折れそうになったときに、何度救われたことか!
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/aae566253288191ce5d879e51dae1d8c3.jpg?x=767)
キャラクターの育成や装備の強化といった入念な準備も、奈落の攻略には欠かせない。“はじまりの奈落”でお世話になったのは、“ウィズ”シリーズでいう“マーフィーズゴースト”のような存在の“赤き紡ぐ女”。低層のとある場所に何度も出現するため、経験値稼ぎにはぴったりだ。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/a62bf1edb36141f114521ec4bb4175579.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/a8df7b73a7820f4aef47864f2a6c5fccf.jpg?x=767)
主人公が持つ力“逆転の右手”もダンジョン探索の要となっており、戦闘中に仲間が倒れたら蘇生し、崩れた天井があればもとに戻して冒険を進められる。難局を切り抜けて町へ帰還し、右手の力でガラクタや骨から欲しい武器や冒険者が手に入ったときには、テンションアップ!
本作を無課金で楽しむこともできるが、課金すれば強力なキャラクターを入手できる可能性は高まる。地道にパーティーの戦力をアップさせていくか、ガチャを引くか。このあたりは従来のシリーズ作品とは異なり、スマホアプリならではの現代的な要素となっている。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/a9414a8f5b810972c3c9a0e2860c07532.jpg?x=767)
本作では節目ごとにキャンペーンが開催されており、今年中には新たな奈落も追加予定。年末以降には“罠の扱いに長けた”まだ見ぬ職業も登場するとのことで、その実装が待たれる。
Steam版がリリースされた現在は、スマートフォン版とのデータの連携も可能に。気になっている方は、外出先や電車などでの移動時に起動し、帰宅後はPCモニターでプレイするといったように、好きな場所でどっぷりとダークな世界観に浸ってみてほしい。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/adec6ed4b9e681990a47696d5b503f4ef.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/55048/3edab7ba7e203cd7576d1200465194ea8.jpg?x=767)