天が呼ぶ! 地が呼ぶ! 残業が呼ぶ!
人類が総機械化された昭和164年、人類は“過労死”を克服し、無限に残業ができるようになっていたッッ!!

産業大国ならぬ、残業大国であるッッ!
そうして生まれた無限の残業戦士“ワーキングデッド”たちを壊滅させるのはふたりの美少女戦士“荒吐リョウコ”と“南麻布アケミ”! 彼女たちが悪徳企業“メターナルジョブズ”をぶっ潰す! それこそが『ゼンシンマシンガール』なのだッ!
……と、いうのがこれから紹介する『ゼンシンマシンガール』のあらすじである。なんら誇張はしていない。むしろ本編のほうがとんでもない。なんせディースリー・パブリッシャー、および『デジボク地球防衛軍』シリーズを手掛けたユークスによる一作である。マトモであるはずがないのだ。

本当にずっとこういうテンションなんですよ。なんならテーマソングすらある。
本作は2025年9月25日~9月28日に幕張メッセで開催されている “東京ゲームショウ2025”(以下、TGS2025)にて試遊を実施。その様子をお届けする。なお今回体験したのはビジネスデー(25日~26日)での仕様のため、ほかの期日とは少々仕様が異なる可能性があることをご留意いただきたい。
武器を集めて会社を駆け上がれ! 美少女戦士によるハクスラアクション
さて、そんなとんでもない設定を持つ『ゼンシンマシンガール』だが、ゲームのシステムは(当然だが)いたって大真面目。基本的にはガンアクション×ハクスラで、「銃とブレードを使って敵をいっぱい倒せばOK」というシンプルなものになっている。
タイトル通り主人公のふたりは(当然だが)全身がマシンのガールなので、ドデカい銃も身の丈ほどもあるブレードも問題なく扱う。そこに疑問を持ってはいけない。

操作する主人公はプレイヤーが好きに選択可能。性能に差はないので、個人の趣味に従うのがいい。
そんな彼女たちの前に立ちはだかるのが、メターナルジョブズのサイボーグ社畜兵“ワーキングデッド”たち。明日の労働を守るため、カチこんできたマシンガールへと襲いかかる。
そいつらを全員撃って切ってぶっ倒して、どんどんとフロアを上っていって……最終的に悪の大社長“富国キョウヘイ”が待ち受ける100階へとたどり着くのが目的だ。
試遊版で詳細は確認できなかったが、これは彼女たちによる復讐劇……らしい。製品版でどういった物語が描かれるのかに期待したい。

これが富国キョウヘイ。ネクタイのデザインが強烈。

ワーキングデッドの出勤風景、怖すぎる。看護師や着物の人、板前みたいな姿も……なんでだ?

画面の奥をご覧ください。

こちら、奴隷が回すあの棒でございます。どういう労働内容なんだよ。
基本的には近接攻撃と遠距離攻撃を使いわけながら、並みいる敵をばっさばっさと撃っては切り切っては撃つ。近距離攻撃はほかの移動系アクションにも使う“ENゲージ”を消費するためそこまで連発はできないが、威力、範囲ともにとても優秀。遠距離攻撃中心で立ち回りつつ、困ったら近距離攻撃に頼ることが多かった。
ENゲージは使い切ってしまうとしばらく急速チャージ状態に陥るため、近距離攻撃を振りすぎると回避や立ち回りにも影響が出る。このあたりのバランスがおもしろい。

銃器はリロードの時間がある。このスキを近接攻撃で埋めたい。

近接攻撃は便利なのだが……。

画面中央のENゲージがゼロになると使えない。機動力も大幅に減るので、銃を使っての立ち回りも難しくなる。



成敗(パニッシュメント)ムーブというカットイン付きの必殺技も。超高威力かつ広範囲の敵を一気に薙ぎ払える。

ほかには“オーバークロック”と呼ばれる超加速化も。まるで止まった時の中で社畜サイボーグどもに銃弾を浴びせかけよう。
ではいわゆるハクスラ的な、武器集めの要素はどうか。こちらは敵から直接ドロップするのではなく、ワーキングデッドの詰まった部屋を攻略した際の報酬として手に入るというシステム。ざくざく装備が出るわけではないが、そのぶん一回一回の武器選択でしっかり考える時間があるのがうれしい。
試遊時点での話になるが、武装は大きく分けて4つ。近接武器、遠距離武器、ドローン、シールドをそれぞれひとつずつ装備する。もちろん各部位に装備する武装は、またさらに細かく分類される(たとえば遠距離ならスナイパー、ガトリング、グレネードランチャーといった種類がある)ため、どの種類の武装を選ぶのかはプレイヤーの性格が出そうだ。

武器はこういう感じで箱から出る。取るか取らないかはプレイヤー次第。

グレネードランチャーひとつ取っても、シンプルに爆発するタイプや着弾点を燃やすものがある。試遊版なので今回見られたのはほんの一部だが、種類はかなり豊富そう。
そして戦闘を続けていると、どこかのタイミングでワーキングデッドたちに倒されてしまう日も来るかもしれない――。そうなった場合はすべての武装を回収され、また1階から登り直しになる。ただ、彼女らは全身がマシンのガールである。転んでもただでは起きないとばかりに、会社を攻略中に回収した物資を使って強化改造。元メターナルジョブズの研究員であり、主人公たちの協力者である“葉加瀬ハカセ”の手を借りて、様々な項目を強化できる。
もちろん強化改造によるキャラクターの強化は、例え倒されても失われない。キャラクターが倒されればすべて失うことと、蓄積したリソースでの恒久的な強化。武器のランダム要素なども相まって、個人的にはかなりローグライトらしい遊び心地を感じた。


絵面が怪しすぎる。あと仮面なライダーすぎる。

強化項目はこんな感じ。いやだから絵面が怪しすぎるって。
改造には金も必要。ということで、資金を調達するために“メターナルジョブズ”へのカチこみをライブ配信しちゃう。戦闘中、急に視聴者からのリクエストが飛んでくることもあり、そのリクエストを達成すると追加の報酬も手に入る。会社への襲撃をコンテンツとして配信してもいいのかなど、この世界における配信ガイドラインが気になるところだが、BANされていないところを見るに問題ないのだろう。
……ついつい「本当か?」と疑ってしまいそうになるが、そんなことではいけない。この最高におバカなドライブ感に必死でしがみつくのも、“ディースリー・パブリッシャー”らしさ。この感覚が最高に楽しいのである。

メターナルジョブズ社へカチ込むときは、まず視聴者のみなさまにご挨拶。かわいい。

つぎのフロアへと進むために階段を登るシーンなんかでは、配信のカメラを気にしてスカートを抑えながら登ったりする。フェチい。

負けた後のリザルトでは、配信者としての成長を見ることができる。
ローグライトのリプレイ性、ハクスラの爽快感、そして両者を包み込む、“ディースリー・パブリッシャー”クオリティとでも言うべきな愛すべきおバカ感。率直に言おう、『ゼンシンマシンガール』は試遊段階でもものすごい楽しかった。この3要素がしっかりそろっていてつまらないワケがない。


シンプルに“めちゃくちゃできるから楽しい”というのもある。いろんな鬱憤が溜まっていて、オフィスをぶっ壊したい人にはとくにおすすめしたい。
配信者として成長していくとどうなるのか、そもそもこのふたりの目的である“復讐”のワケはなんなのか。疑問は尽きないが、その辺りはぜひとも製品版を楽しみにしておこう。『ゼンシンマシンガール』の発売は10月23日で、対応機種はNintendo Switch 2、プレイステーション5(PS5)、PC(Steam/Epic Games Store)。東京ゲームショウでの試遊はハピネットブース(07-N12)となる。とんでもなくバカだがしっかり楽しい、そんな本作に触れてみてはいかがだろうか。