
スピードを求めるユーザーを夢中にさせたレースゲーム
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『F-ZERO GX』は、任天堂から発売されたレースゲーム。スーパーファミコンのローンチタイトルとして登場以来、人気を博していた『F-ZERO』シリーズの4作目に当たる作品だ。他の追随を許さない圧倒的なスピード感は本作でも健在で、そのスリルに多くのユーザーが興奮・酔いしれていた。
本作はセガとのコラボレーション作品となっており、当時セガの開発子会社アミューズメントヴィジョンに在籍したクリエイターの名越稔洋氏らが開発を手掛けていたことで知られている。『F-ZERO GX』に先んじて稼動していたアーケードゲームの『F-ZERO AX』という作品もあり、こちらは『F-ZERO GX』のアーケード版と言える存在で連動要素があったのがユニークな試みだった。
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『F-ZERO』シリーズの魅力と言えば、やはり戦闘機のボディーのような反重力マシンでコースを駆け抜けるすさまじいスピード感。前作である『F-ZERO X』の時点ですでに音速は超えていたが、本作ではさらに超加速。実際のスケール換算でなんと時速2000キロオーバーで疾走できてしまうのだから思わず身震いしてしまう。ブーストで加速したときの爽快感にはとにかくシビレたものだった。テクニックを駆使すればスピードは時速3000キロにも到達したとか。
ゲームキューブの性能によってグラフィックは格段に進化していて、26世紀の未来感溢れるSF世界はコースを飛び出した外側もしっかりと描写。見上げても最上階が雲に隠れるほどの摩天楼や闇夜を照らし出す稲妻、太陽が光り輝く美しい海など、いままでは実現できなかった息を呑むような絶景がそこかしこに見られる。きっとスピードの向こう側を目指すような速さに魅入られたプレイヤーでさえ見惚れてしまったことだろう。
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シリーズ初となる“カスタマイズ”モードが追加され、自分だけのカスタムマシンを作れるようになったのもうれしいポイント。ボディパーツやブースターパーツ、コックピットパーツを組み替えた個性的なマシンでグランプリやタイムアタックなどの各レースに挑戦できたのがありがたかった。
キャプテン・ファルコンとなって専用のコースに挑戦し、数々のミッションをクリアーしていく“ストーリーモード”が搭載されたのも初めての試み。フォーメーションを組んで走行のジャマをしてくる宇宙暴走族をかわすなどミッション内容もおもしろかったし、ムービーシーンがふんだんに取れ入れられていたので見応えも抜群だった。
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BGMは前作のメタル調から、テクノミュージックへと一新。いま思うと作品ごとに雰囲気の異なるイカしたBGMが楽しめるところも『F-ZERO』シリーズの魅力かもしれない。これまでとけっこう変わっていたので聞き慣れるまで時間を要した人もいるかもしれないが、名曲揃いなのは間違いない。コースとの親和性の高い楽曲が多いため、気持ちよくプレイできたんじゃないかな。レーサーごとにテーマ曲があり、中にはボーカル入りのものもあって非常にかっこよかった。
そんな本作、なんとNintendo Switch 2(ニンテンドースイッチツー)向けのサービス“ニンテンドー ゲームキューブ Nintendo Classics”でプレイすることが可能。ただし、Nintendo Switch Online+追加パックへの加入が条件となっている。リファインされてグラフィックの質が向上し、臨場感たっぷりなレースをこの機会に楽しもう。