
発売中止からの奇跡の復活
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もともとはPCエンジン SUPER CD-ROM2用タイトルとして開発されていたが、当時の情勢の変化によりアーケードカード専用ソフト、さらにはPC-FX用と発売プラットフォームがつぎつぎと変更。頼みのPC-FXがヒットしなかったこともあって、挙げ句には発売中止となってしまった。
しかし、数年の時を経てプロジェクトが復活。スタッフの変更などもあり、新たに作り直すということで開発が再スタート。その後も発売延期やゲームキューブ版の発売中止などがあったが、最終的にプレイステーション2用タイトルとして誕生した。ずっと追い続けてきたファンにとっては、年来の悲願が実った瞬間だろう。
本作の舞台は、ジパングの遥か西方に位置する“九洲(つくす)”。プレイヤーの分身となるのは、幼いころに浜辺に打ち上げられ記憶を失っていた“ナミダ”という少年だ。ナミダは命を救ってくれた少女“壱与(いちよ)”とともに壱与の家で育てられることになる。
17歳になったナミダは、壱与とともに高千穂祭りの神鏡を祀る儀式に参加。しかし、ナミダを快く思わない村の若者のせいで神鏡が割れ、封じられていた邪悪な存在“アミ”が解き放たれて壱与がさらわれてしまう。ナミダは壱与を救うため、アミを追って冒険の旅に出る……というのが本作のプロローグとなっている。
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広井王子氏や辻野寅次郎氏などのおなじみのスタッフに加え、本作の作曲はザ・フォーク・クルセダーズやサディスティック・ミカ・バンドなどで活躍した加藤和彦さんが担当。『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』などで知られるサラ・ブライトマンさんが歌をうたっていたのも凄いところだ。歌舞伎役者時代の河合雪之丞さん(二代目 市川春猿)が出演していたのもおもしろい。
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攻撃の際はもちろん、3Dキャラクターの仲間たちがかっこよく技を決めてくれる。やたらと多数の敵が襲ってくるが、狙った相手とその周囲を巻き込んで攻撃できるため、まとめて掃討が可能。気持ちよく技を放つことができた。
ホテイ丸や足下兄弟、マントー3など、シリーズに華を添えてきた(?)おなじみの面々たちも登場。ナミダのサポートをしてくれたり、これまで同様に悪さをしたりと、冒険を大いに楽しませてくれた。