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『メテオス』20周年。降り積もるメテオを打ち上げて消すのがインパクト大で快感。桜井政博氏と水口哲也氏がタッグを組んだパズルゲーム【今日は何の日?】

byウワーマン

『メテオス』20周年。降り積もるメテオを打ち上げて消すのがインパクト大で快感。桜井政博氏と水口哲也氏がタッグを組んだパズルゲーム【今日は何の日?】

ロケットのように打ち上げるのが新感覚

 2005年(平成17年)3月10日は、ニンテンドーDS用『メテオス』が発売された日。本日で発売から20周年を迎えたことになる。
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 『メテオス』は、バンダイ(当時)から発売されたパズルゲーム。『星のカービィ』シリーズや『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズなどで知られる桜井政博氏がゲームデザインを、『スペースチャンネル5』や『Rez』などで有名な水口哲也氏がプロデュースを務めたことで話題になった作品だ。

 本作の発売当時も落ちてくるブロックを消していく“落ちゲー”こと落ち物パズルが人気だったと思うが、
『メテオス』では落ちてきたものを逆に打ち上げて画面外に消すというアイデアがユニークかつ痛快でおもしろかった。タッチパネルでの操作も良好でパズルゲームとの相性がバッチリだったんじゃないかな。
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 『メテオス』にはパズルゲームとしては珍しく、ハードなSFストーリーが存在する。かなり壮大なので掻い摘んで説明すると、暴走した惑星メテオスから放出される変幻自在の物質群“メテオ”によって宇宙の星々が滅亡の危機に陥ってしまった世界が舞台だ。

 プレイヤーは、惑星メテオスと同等の能力を使える“惑星戦艦メタモアーク”でなんと惑星に変身。防衛作戦を展開して降り積もるメテオを打ち上げながら、最終的に惑星メテオスを討つのが目的となっている。

 その道程で、ほかの星々の生き残り宇宙人たちとちょっとした星間戦争みたいになってしまい、やむなく戦いをくり広げることになっているといったところ。登場キャラクターがコミカルな感じゆえに気づきにくいが設定自体はめちゃくちゃハードだ。
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 ルールはパズルゲームらしく非常に簡単。つぎつぎと降ってくるメテオをタッチペンで上下に入れ替えて(左右には動かせない)、同じ種類を縦横どちらかに3つ以上並べればロケットのように打ち上がるという仕組みになっている。これが非常に気持ちいい。

 通常の落ちものパズルなら揃えたブロックだけが消えるが、本作では揃えたメテオが打ち上がるため、その上に積まれたメテオもまとめて消し去ることが可能だ。縦に並べて点火すれば推進力が高くなり、横に並べて点火すれば大きなカタマリで打ち上げられるといった違いもある。

 ただし、重力が存在するせいで1回の点火で大気圏外まで到達することは難しい。そこで第二次点火や第三次点火、空中ドッキングなどのテクニックが必要となる。大きなカタマリで打ち上げた場合は、上部に積まれたメテオを動かして第二次点火。新たに下から打ち上げてドッキングさせ、さらに大きなカタマリに進化させるなんてこともできた。

 打ち上げたけど下がってきてしまったカタマリを接地と同時に点火するように仕込めば“ステップジャンプ”になり、これをうまく利用すればカタマリをどんどん巨大化させることも可能。大きなカタマリを大気圏外へ飛ばしたときのインパクトや快感は相当なものだった記憶がある。
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 惑星ごとにメテオの見た目やフィールドの幅、重力、特性などがまったく異なるのも
『メテオス』の魅力的なポイントだろう。景色が違うだけでなく、プレイフィール自体が大きく変化。BGMや効果音すら違ったのがすごいところだ。

 重力がほとんどなく飛ばしたメテオが長く浮遊する星があれば、逆にアッという間に落ちてきてしまう星もある。ほかにも縦に並べても推進力が出ない、上昇と下降が同じ速度、かなりの鈍足で飛んでいくなど、じつに多種多様。惑星メテオスまでさまざまなルートを取ることができたのもおもしろかった。
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 携帯電話向けのバージョンやディズニーの世界観を取り入れた『メテオス ディズニー・マジック』、『メテオスオンライン』といった派生作品は後に発売されたが、残念ながら続編は出ていない。かなり画期的なパズルゲームだっただけに、現代でもぜひ遊んでみたいところだ。
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      集計期間: 2025年03月21日13時〜2025年03月21日14時