失踪事件が起こるまでは自由に行動可能。ステータスを上げるもよし、人々と交流するもよし、記憶に潜って事件の調査を進めるもよし。ただし、猶予はたったの10日しかない。
十分な捜査はできず、苦労の甲斐なく失踪事件が発生……と思いきや、気付けば主人公たちは記憶を引き継いだまま10日前に戻っていた。
このような形でやり直しを続け、2周目以降は1周目にはなかった選択肢が出現する。うまく立ち回れば、死ぬはずの運命を改変できるかもしれない。『かまいたちの夜』や『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』のように、くり返しプレイを前提にした作りになっているようだ。
他人の記憶を見るためには、記憶の世界に潜む機械獣を倒す必要がある。銃を使ってTPSのように戦い、自動ロックオン機能やポーズ機能も完備。アクションが苦手な人も大丈夫とのこと。機械獣の正体は物語が進むにつれて明らかになっていく。
じつはこれまでにも東京ゲームダンジョン等のイベントに展示されており、僕はすごく気になっていた。当時は作者のユキアラレ氏に「まだ大々的なPRはしたくない」という意向があったので、記事を書くのをずっと我慢していたのだ。ようやく書けて満足である。
デモ版で体験できたのは錯乱した男性を相手に交渉するシーン。制限時間内にセリフを選び、ときには沈黙もひとつの選択肢になりえる。緊張感のある展開から推理アドベンチャー系を想像していたが、まさか戦闘や育成要素も備えたRPGに仕上がっているとは。
また、昨今のトレンドを押さえたスタイリッシュな画面演出も印象に残っている。ユキアラレ氏によると、影響を受けたゲームは『ペルソナ』シリーズや『Detroit: Become Human』。インスパイアされながらもどうやってオリジナリティを詰め込んだのか、今後の展開に注目したい。早くプレイさせてくれ。