ポケモンBGM総選挙結果発表!
数々の名曲が存在する『ポケットモンスター』シリーズの音楽。根本は同じだけれどタイトルごとに色がガラッと変わるポケモンBGMは、ゲームの思い出と深く紐づいて、楽曲を聴くだけでわくわく、どきどき、ヒヤヒヤ、ときにはホロリ。冒険の記憶が蘇ってくるもの。
先日、ファミ通.comにてそんなポケモンBGMの中から、思い出深い楽曲を募集する“ポケモンBGM総選挙”を開催した。SNSなどでも大きく話題となり、「いちばん好きなポケモンBGM」への総投票数は7500票以上に。全部門を合計すると約40000票となった。たくさんの投票を本当にありがとうございました!
今回は、募集した「いちばん好きなポケモンBGM」の結果の中から、5位までを先行公開! 週刊ファミ通2024年12月5日号(No.1875/2024年11月22日発売)では、30位までのランキングと読者コメントを紹介。さらに「とくに記憶に残っているBGM」、「好きな戦闘のBGM」、「好きな街のBGM」、「好きな道路のBGM」、「その他のBGM」を各20位までと、ピックアップコメントを発表する。
企画の性質上、選んだ人が多い順で順位をつけているが、これは曲の良し悪しではない。あくまでどの曲をお気に入りの人が多かったかどうかである。この企画のために改めてポケモンBGMを聞き返し、どれを選ぼうかみんなで一斉に思いを馳せる。そんな時間がなによりかけがえないものだったのではないだろうか。本アンケートでは、本当にたくさんの曲数が挙げられており、どの楽曲にも濃いファンがいるのだとうかがえた。自分が選んだ楽曲をみんなが好きであったか、みんなが選んだ楽曲がどのようなものだったか、要チェック。
なお、投票の結果には関係はないが、今後も#ポケモンBGM総選挙のSNSタグなどでぜひ、好きな楽曲を発表してほしい。
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集計ルール
・曲名の記載は発売済みのサウンドトラックに準拠 ※1
・同タイトルでトラックが分かれている場合は非合算
(例:『戦闘!N』と『決戦!N』など)
・同地方および同曲調(アレンジ込み)の楽曲は、リメイク/続編含め合算。注釈で各タイトル票数を記載
(例:『トキワへの道-マサラより』と『1ばんどうろ』、『勝利は目の前!』など)
・別地方または別曲調の楽曲は非合算
(例:『チャンピオンシロナ』~『戦闘!チャンピオン』と『戦い:ウォロ』、『シオンタウンのテーマ』など)
・昼夜で同曲調(アレンジ込み)の楽曲は合算
・前奏曲は戦闘曲と合算
(例:『チャンピオンダイゴ』、『チャンピオンシロナ』など ※2)
Pokemon Game Sound Libraryとは?
本総選挙内で気になる曲があったら、ぜひ『Pokemon Game Sound Library』を利用してみてほしい。
第1位 チャンピオンシロナ~戦闘!チャンピオン
『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』
372票
前奏曲から戦闘曲を含めた結果、『チャンピオンシロナ』~『戦闘!チャンピオン』が1位に輝いた。ハードがニンテンドーDSになったことにより、それまでの作品とは大きく異なる音作りが可能に。神話の研究をしているシロナらしく、重厚で古代的な要素も感じさせられる、最終戦にふさわしい作品になっている。
バトルにおける手ごわさで印象に残っているという声も多かった。当時通常プレイをしていると、ほぼ出逢うことのなかったミカルゲが1匹目として登場し、さらに弱点なしというインパクトが大きく、その鳴き声とともに、記憶に深く刻まれたようだ。
読者コメントーーー
●美しいピアノの前奏から一気に加速する緊張感と疾走感のある曲調が、シロナさんのイメージにピッタリ。シロナさんとのバトルを真剣に楽しむいっぽうで、片時も油断できないと感じさせる疾走感が最高の緩急をつけているなと感じ、聞く度にテンションが上がります。この戦闘を乗り越えた末にシロナさんに勝利できたときは、本当にやり甲斐を感じたし、ポケモンにのめり込んで熱くなっていると感じたひとつの理由は、間違いなくこの楽曲です(くろばこ(ニッシー)/20代後半/男性)
●ピアノの前奏から本編まで、それまでのポケモンにない曲調で衝撃的。シロナさんの強さ、バトルの激しさと楽しさが感じられるので好きです(りあ/20代後半/女性)
●生まれて初めてプレイしたポケモンでした。『チャンピオンシロナ』とセットでよく聴きますが、本当に毎回感動と懐かしさで涙が出てきます。育成を知らなかった小学生の当時、シロナが強すぎてなかなか勝てず、悔し涙を流していました。この曲を作曲された増田順一さんには感謝しかないです(よっちー/20代後半/女性)
●戦闘前に流れる『チャンピオンシロナ』の荘厳なピアノから、あの激しい曲への繋がり、そして最初にくり出すミカルゲの「おんみょーん」の鳴き声も含めてとても芸術点の高い最高の楽曲だと思います。15年以上経ったいまでもあれを越える楽曲はないです!(きつねそば/30代後半/女性)
●チャンピオン戦はどのシリーズ作品も最高にアガるけど、この曲は衝撃的だった。戦闘曲もさることながら、前奏の美しいピアノの旋律がシロナの迫力と相まってゾクゾク感が止まらなかった。ピアノだけで引き込むような迫力を感じた。そんなBGMを聞いたことがなかったので、フリーズしながらずっと聴いていた。そして美しいピアノからのあのスネアドラムの怒涛の攻めである! シロナさんの仲間たちを表現したような、緩急のある、ボスラッシュのようなBGMはマジで刺さった。スネアのラッシュと追い込むようなハーモニーは休ませてくれない強者感を醸し出していて、戦っていてとても楽しかったことを覚えている。願わくば、もう一度記憶をなくして最初からプレイしたいほど(あれきし/30代前半/男性)
第2位 戦闘!チャンピオンアイリス
366票
従来のチャンピオンとの戦闘BGMは、厳かでハードな楽曲が多かったが、本作ではまるで流れ星のようにキラキラした音に始まり、全体的に明るい曲調となっている。『ポケットモンスターブラック・ホワイト』から続く、ポケモンを人間の意志でバトルに出すことについて、深く考えさせられる大きな物語。その締めくくりにふさわしい、純粋でポジティブにバトルを楽しむアイリスの戦闘曲らしい一曲。
読者コメントーーー
●チャンピオン戦は緊張感のある戦いという概念を覆すような、戦いを楽しんでいるようなキラキラとした曲だからです(ザックけい/10代後半/男性)
●『ポケットモンスター』シリーズにおける、ドット絵作品最後の締めくくりにふさわしい壮大な音楽。チャンピオンのアイリスが主人公との最後の勝負を楽しんでいる様子が伝わってくるかのような、名曲のなかの名曲(poke kuma/30代前半/男性)
●「ポケモンは人といっしょにいて幸せなのか?」という重いテーマのお話をふたつのタイトルを跨いで語ったラストに、明るくきらきらした純粋な気持ちを真正面からぶつけられて、「アイリスちゃんがいるなら大丈夫だ」と感動と安心を感じさせてくれた曲だからです(きこ/20代前半/女性)
●星みたいにキラキラしていて、チャンピオン戦のBGMなのに明るくて、アイリスがポケモンとポケモンバトルが大好きで心の底から楽しんでいるのが伝わってくるから。ポケモンと人の関わり方やポケモンバトルについて考えさせられた2作の最後に待っている、「ポケモンバトルを心の底から楽しむ少女とのバトル」にあまりにもぴったりすぎる楽曲だから(ヌオー大好き/20代前半/女性)
●作品の展開が大人向けな中、ポケモンバトルを楽しむような明るさにこころを打たれた(ハル/20代後半/男性)
●チャンピオン戦とは思えないワクワク感。本来ポケモンバトルはこういうものだと思い出させてくれるような曲調。前作のジムリーダーだったアイリスが成長してチャンピオンになっていて、熱くなるものがある(わち/20代前半/男性)
●『ポケットモンスターブラック・ホワイト』のビターなエンディングと対象的な、ハッピーエンドを象徴するような明るい曲調に感動した(MG/20代後半/男性)
●曲が全体的にキラキラしていてアイリスを上手に表現できている。“かわかっこいい”の完成形(エンニュート好き男/20代前半/男性)
●ゲームから離れていたが、このBGMを聞いてからまたポケモン熱が高まり、何なら昔以上にポケモンにハマった。そのきっかけになった曲だから。また全体的に暗めなストーリーのラストに明るい曲調で締め括るという演出も込みで最高(マユリ/20代後半/男性)
第3位 戦闘!チャンピオン
『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』
248票
チャンピオンのワタルや、シロガネやまにいるレッドとの戦闘で流れる楽曲。とくにレッドは前作の主人公として立ちはだかるインパクトが非常に大きく、プレイヤーに忘れられない衝撃を与えた。オリジナル版と『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』でのアレンジ楽曲の投票数がほぼ同数だった。
読者コメントーーー
●何度聞いても、ほかの作品をクリアーしても、このワタルとの戦いで聴いた曲の心震わされ具合がいちばん。小さなころ、相性なんてとくに気にせずにレベルを上げたポケモンたちと、手に汗握りながら戦いに挑んだあのときの緊張感と震えるような期待感が忘れられません(まる/30代前半/女性)
●熱い。とにかく熱い。カントー地方に行けた感動が冷めやらぬうちに、まさかの前作主人公との邂逅。そして静寂から始まる激熱のバトル。本当にありがとう(めぞん/30代前半/男性)
●音に制限があり、楽曲がシンプルな時代に作られたからこそ、最終決戦の雰囲気が分かりやすく表れている(スノノ/30代前半/男性)
●シロガネやまのレッド戦を引き立てる最高のBGM(T/20代後半/男性)
第4位 勝利は目の前!
『ポケットモンスターブラック2・ホワイト2』
216票
読者コメントーーー
●自分を主人公にしてくれる曲みたいで好き(さと/10代後半/女性)
●最後の1匹でも諦めないジムリーダーがかっこよく、こちらも絶対に負けたくないという気持ちになれる曲。復活希望(こいし/20代後半/男性)
●この曲が流れると、自分がポケモントレーナーになれる気がする(さっと./20代前半/男性)
●何度聴いても最高だけど、初プレイで聴いたときの興奮が尋常じゃなかった。叶うなら記憶を消してもう一度……!(なづき/20代後半/女性)
●手強いジムリーダーを残り1匹まで追い詰めたプレイヤー側の気持ちと、追い詰められてもなお諦めないジムリーダーたちの矜持とがリンクするすばらしい曲だと思うから(けんたろう/20代前半/男性)
第5位 ラストバトル(VSライバル)
『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』
『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』
202票
『ポケットモンスター 赤・緑』のチャンピオンは、旅の中でともに切磋琢磨してきたライバルだった。ひと足先を行く彼に追いつき、最後の真剣勝負をする際の楽曲。作中垣間見える彼の強気な性格を感じさせるハードな一曲。
読者コメントーーー
●ライバルの高飛車なセリフとこの曲は、彼の自信と主人公を完膚なきまでに叩きのめそうとするエネルギーを感じさせ、最高に興奮します。曲中にも転びそうなほど煽るリズムフレーズもあれば、伸びやかなメロディで対峙するふたりがそれぞれ勝利への思考を巡らせている瞬間を切り抜いたような、旅のひとつの終着点としての一戦にふさわしい曲だと思います(みぃたみぃ/30代後半/女性)
●アップテンポなビートに、不規則ながらも強者を相手するに相応しい不安感と高揚感を促すメロディは至高(虹川なぎさ/30代前半/男性)
週刊ファミ通2024年11月22日発売号でポケモン大特集!
週刊ファミ通2024年12月5日号(No.1875/2024年11月22日発売)では、秋のポケモン大特集を掲載。表紙もポケモン!
上記で紹介した以外にも、ポケモンBGM総選挙の読者コメントは読みごたえがあり、その楽曲のことを聞きたくなるようなものばかりなので、ぜひ本誌でもチェックしてほしい。
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