なんでもありのハチャメチャな世界が笑える!
『超次元ゲイム ネプテューヌ』はアイディアファクトリーの子会社であるコンパイルハートが開発を手掛けるRPG。システムなどは本作の1年前に発売されたRPG『トリニティ・ユニバース』をベースにしており、キャラクターデザインと原画も『トリニティ・ユニバース』のイラストを担当したつなこ氏が続投しています。
最大の特徴は登場人物や用語がゲーム業界をモチーフにしているという点。ネプテューヌを始め、ブラン、ノワール、ベールという女神たちは各ゲームハードがモチーフですし、コンパやアイエフ、がすと、日本一という下界の住民たちは名前からもわかる通りゲームメーカーが題材です。ほかにもモンスターやアイテム、クエスト名など、ゲーマーであればニヤリとすること間違いなしのネタが仕込まれています。スライムがイヌの顔になっている“スライヌ”など、思わず笑ってしまうものも。
当時は社会問題にもなったコピーソフトの名称をもじったマジェコンヌなど、けっこうギリギリを攻めたネタが多いことも話題になりました。とにかく、いたるところにギリギリなパロディーやネタが仕込まれているので、ネットにどっぷりハマっている人ならより楽しめるはず。
ゲーム内容はプラネテューヌ、ルウィー、ラステイション、リーンボックスという4つの国を移動しながらクエストを受注してクリアーしていくというスタイル。クエストをクリアーするとシェアが変動し、各女神を仲間にする条件にもなっていました。
バトルは、各ボタンに設定した技をAPを消費して使用するシステム。攻撃行動を追加する“コンボリンク”により、爽快感と戦略性が組み合わさったものになっていました。また、女神に変身する“女神化”もあり、外見が大人になってセクシーになるほか、声優陣の芝居もガラリと変化。とくにネプテューヌはふだんの姿と女神化した姿がまったく異なるため、見事に演じ分ける田中理恵さんはすごいなと思いました。
アクセスしやすいものでプレイして問題ないと思いますが、オリジナル版とリメイク版ではエンディングなどの内容がだいぶ異なります。リメイク版はその後のシリーズ展開に合わせてコミカルなものが多い一方、オリジナル版はかなりシリアス。実機を用意するのはたいへんかもしれませんが、原点も体験してみてほしいです。
シリーズ最新作は今年(2024年)6月27日に発売された『爆走次元ネプテューヌ VS 巨神スライヌ』。Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4で遊べるので、ぜひチェックしてくださいね。