
『II』に登場したロクサスを主人公にXIII機関の内情を描く
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描かれるのは初代『キングダム ハーツ』の終盤から、約1年後の『キングダム ハーツII』まで繋がっていく358日間の物語。これまでの主人公であるソラに代わり、ソラと対を成す特別な
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ロクサスはXIII機関の一員としての日々を送りながら教育係のアクセルや新メンバーのシオンと友情を深めていくのだが、自分が何者なのかと悩み苦しみ疑問を持ち始めていく。やがて3人の関係は崩れ、ロクサスとシオンは大きな決断を下すことになる……というのが大まかな流れ。従来のシリーズでは敵対組織として登場していたXIII機関の内情や、そこで過ごすロクサスの物語が知れるとあって誰もが興味津々だったのではないかな。
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本作はミッション形式を採用。本編ストーリーを進めるだけでなく、最大4人まで参加できるホログラムミッションに挑戦することができた。うれしかったのは主人公のロクサスだけでなく、ほかのXIII機関のメンバーも操作できたこと。加えてドナルドやグーフィー、王様などもまさかのプレイアブルキャラクター。いろいろと条件を満たす必要はあったが、最終的には総勢19人ものキャラクターを選択可能だった。ミッション時には同一キャラクターを選べなかったため、遊ぶたびにキャラクターの争奪戦をくり広げたなんて人もいたのではないだろうか。
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キャラクターの成長を“パネルシステム”で行うのも本作ならではの要素だった。スロットに好きなパネルをはめていくことで、武器、魔法、アビリティ、アイテムなどありとあらゆるものが使えるようになっていく……と、ここまではほかのゲームでもよくあることかもしれない。しかし本作ではレベルアップすらもパネルで制御していくのだから、なかなかに衝撃的だった記憶がある。レベル1縛りみたいなプレイも簡単に行えてしまうのがおもしろい。パネルはもちろん多種多様な形をしているので、パズルの要領で隙間なく埋めていくこと自体も楽しめた。
登場するワールドは『アラジン』、『美女と野獣』、『ヘラクレス』、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』、『不思議の国のアリス』、『ピーター・パン』といった作品。ゲームのストーリー的に仕方ないが『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクターはモーグリ以外登場していない。
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残念なことに本作はリメイクやHDリマスター版が発売されていないため、どうしても遊びたい場合は現状ニンテンドーDS版をプレイするしかない。しかし、ストーリーを知りたいだけであれば『キングダム ハーツ -HD 1.5+2.5 リミックス-』に収録されている映像作品として『キングダム ハーツ 358/2 Days』を楽しむことが可能だ。
イベントシーンをHD化したうえ、追加で2時間以上に及ぶ新規のシーンをHDで作り直して収録した徹底ぶりなので、見応えで言えばオリジナル版以上の出来栄えと言っていいだろう。シリーズを履修しているならぜひチェックしてみてほしい。