
新デザインの悪魔が多数登場
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戦闘が高難度であったり、ストーリーが分岐したりするところは従来のシリーズ通りだと思うが、新たな要素を多数取り入れて進化しており、新時代の“メガテン”を感じた人も少なくなかっただろう。
本作で主人公となるのは“東のミカド国”で悪魔を使役するサムライ衆の少年。東のミカド国は、中世ヨーロッパ的な暮らしが垣間見えるファンタジーな世界になっていて、そこに暮らすサムライ衆の仲間たちとともに“魔都・東京”で起こった神と悪魔の戦争に巻き込まれていく。いままでのシリーズとはひと味違い、架空の国の人間が東京へとやってくるストーリーになっていたので驚かされたファンは多かったのでは? キャラクターにボイスが吹き込まれていた点も新鮮に感じたかもしれない。
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バトルシステムは前作同様に、敵の弱点を突くと行動回数が増えるなど、選んだコマンドによって行動回数が増減していく“プレスターンバトル”になっている。『真・女神転生IV』では新たに敵に対して有利になった際にパーティメンバーが笑みを浮かべて“ニヤリ”状態になる特殊なシステムを導入していて、クリティカルや回避率の上昇効果が発生するといった恩恵が得られるのがおもしろかった。ただし、敵側もニヤリ状態になるため、場合によっては絶体絶命の危機に陥るなんてことも多かったはず。
マップは三人称視点で描かれる3Dフィールドになっていて、初めてシンボルエンカウントが採用された。敵はダンジョン内を徘徊していてプレイヤーを見つけると追いかけてくるので、いままでにない恐怖感を味わえたんじゃないかな。背後から襲われでもした場合は先手を取られる可能性が高まるが、逆に自分から先に敵シンボルへ攻撃を仕掛ければ、ダメージを与えつつ先制攻撃できたのがうれしいポイントだった。本作では難度を選べるようになったので、助けられたプレイヤーもいたんじゃないだろうか。
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悪魔と交渉して仲魔にしたり、悪魔合体でより強力な仲魔を生み出すといったシステムはもちろん『真・女神転生IV』でも健在だ。主人公が装備している篭手型のデバイス“ガントレット”には、アプリとして邪教の館や悪魔召喚システムが組み込まれていて、いつでも利用可能な点が超便利。何より女性型オペレーターとして“バロウズ”がインストールされていて、クエストのナビやアプリの管理を行っていてくれたのが新鮮だった。ボイスは声優の甲斐田裕子さんが担当していたところにもグッとくる。追加アプリをインストールしていけばどんどん利便性が増すのもやり甲斐があったポイントだろう。
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ダウンロードコンテンツが登場したのも本作からで、強敵と戦えるクエストや特殊な装備品が獲得できるものなど、さまざまな種類が用意されていた。筆者は経験値稼ぎにピッタリな“地獄の沙汰もレベル次第”を背徳感を感じつつも購入したのだが、ニンテンドー3DSで初めてDLCを利用したせいもあってかこれがクセになり、同じくアトラスの『世界樹の迷宮』シリーズでブースト系DLCを買いまくるようになってしまった思い出がある……。
2016年2月10日には、完全新作の続編『真・女神転生IV FINAL』が発売。本作のエンディング直前から枝分かれするストーリーになっていて、世界観を継承しつつもまったく新しい物語を堪能することができた。プレスターンバトルはより洗練されていて、奥深いバトルを楽しめたのが熱かったんじゃないだろうか。
シリーズの最新作は、据え置き型ゲーム機向けとしては約18年ぶりの作品となった2021年11月11日発売のNintendo Switch用『真・女神転生V』。シリーズの集大成といった作りで傑作との呼び声も高いが、歯応えのある戦闘が発売当初話題となっていたのが記憶に新しいところだ。なお、『真・女神転生V』に新要素が加わった『真・女神転生V Vengeance』が、今年(2024年)6月14日にNintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam、Windows)で発売予定となっている。