マルチプレイ
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俺「その他編?」
後輩F「いやホラ、ここでいろんなモードの紹介してきたんで、そろそろシステム的な部分の話をしたほうがいいかと」
 もっともな話だ。確かにこのコーナーはマルチプレイの紹介ページなのに、モードの話ばかりしていた。ここらでシステムまわりの話をするのもいいだろう。
俺「なるほどね。で、具体的にどの辺りにする?」
後輩F「たとえば“アニムスデータベース”だったり、“フレンドハブ”の機能とか、じつはあまり知られてないと思うんですよね」
俺「ふむふむ……で、そのなんとかデータベースとかなんとかハブって何?」
後輩F「正気ですか」
 恥ずかしながら俺には、Fが何を言っているのかよくわからなかった。
俺「だって、やっぱりマルチプレイって“今すぐプレイ”を選択しがちじゃん? あ、アビリティのセットとか買いものはするけど、ほかあんま見てないや」
後輩F「マルチプレイをより楽しくしたり、世界観を深くしている大事な要素ですから、ぜひ見てください。頼みます」
俺「だけど、もうすぐレベルが上がって新しいアビリティが買えるから、より深い記事が書けると思うんだよね」
 うまいことごまかせた。自分としては□ボタン(プレイステーション3版)で暗殺がスパッと決まった気分。
後輩F「いいからやってください。原稿料減らしますよ」
 スパッと○ボタン(プレイステーション3版)で反撃された気分。

※ ※ ※ ※ ※ ※

 そんなわけで、今回は、マルチプレイモードのシステムまわりを、少し紹介したいと思います。

 上の会話は少し誇張気味ですが、実際自分のようにすぐにゲームを始めてしまい、システムまわりがおろそかという人は、けっこう多いんじゃないでしょうか。とくに本作は、すぐにマルチプレイを始められるので、どうしてもそのあたり、飛ばされてしまいがちかと思うのです。
 だけど今回、そのあたりを改めていじったり、見たりして思ったのですが、本作はまったく手を抜かずに作っています。

 たとえば“アニムスデータベース”。ここには“エージェントファイル”という項目があって、いろいろなムービーやテキストを見ることができます。これがまあ、じつに作り込んであります。ここは要するに、マルチプレイモードの設定を補足するためのもので、オンラインレベルに応じて、徐々に見られるものが増えていきます。

 個人的には、ここの“アブスターゴファイル”という読みものが、とてもお気に入りです。本編の黒幕でもある“アブスターゴ社”の歴史を、文章と資料で追っていくという構成で、『アサシン クリード』シリーズの世界観が好きな方にはたまらないものがあると思います。いやまあ、自分は本編まだやってないんですけどね。
 ちなみに、“アニムスデータベース”には、プレイ中にもらえるボーナスに関する情報も載っているので、1回見ておくことをオススメします。自分じゃ一生取れそうもないボーナスもあったりしますが、見て損はありません。

 “テンプル騎士プロフィール”では、プレイヤーキャラクターに関するエディットなどができます。対戦時以外の、アバターキャラとしてのエディット部分ですね。

 ここもまあ凝ってます。とくに感心したのは紋章のエディット機能。組み合わせパターン的には、かなりの数の紋章が作れます。なかには、レベル50に何度か到達しないと手に入らない物もあり、見る人が見れば「この紋章ヤベエ!」となるのではないかと。
 ただ、世界観を崩さないためか少し落ち着いたデザインが多いのが残念。個人的にはおもしろ紋章もほしかったです。“赤ちゃんが乗ってます”とか“Y●ZAWA”的な。
 ほかにも称号なんかも選べたりします。ここも、基本的にはおとなしめな称号が多いのですが、中には“超能力者”や“ペテン師”などのグッとくるものがあります。ただし、称号を使えるようにするにはロックを解除しなくてはなりません。つまり、ただの超能力者やペテン師に見えても、その影では並々ならぬ努力があることを知っておきましょう。

 システムでは、上で紹介したデータ関係のほかにもうひとつ、プレイヤーのオンラインフレンドまわりをまとめた“フレンドハブ”が大きなものになります。これは、『リベレーション』を遊んでいるフレンドとの交流や対戦をするためのものです。

 たとえばここでは、プレイヤー間でのランキングを見ることができます。見ながら「アイツのデスマッチ好きには驚く」とか、「彼のエスコートは一流」とか、「あの感染野郎め!」などと思いをはせるのも一興かと。
 ちょっとおもしろいのは“挑戦状”のシステム。これは、フレンド内でのランキングで、自分の記録を誰かが更新したときに送られてくるもので、こちらがさらに更新すると今度は相手に送り返すことができます。これは熱い。近い腕前の友だちと競いつつ、さらなる高みにいけそうです。

 ちなみに、本作ではフレンドだけによるプライベートマッチも楽しむことができます。フレンドとの対戦は、通常の緊張感のある戦いとは違う自由なプレイが楽しめるのがいいところです。
 たとえば、独自のルールで遊んでみたい、音声チャットをしながらやったりと、マッチ内ならやりたい放題。つねに全力疾走するデスマッチなんか、けっこうおもしろそうです。ただまあ問題は、自分にフレンドが少ないことですが!

※ ※ ※ ※ ※ ※

俺「ということで、まずは僕にフレンドをください! あ、かわいい女の子だとうれしいです!」
後輩F「正気ですか」
俺「いやまあ、ホントのところ言うと『リベレーション』やってるフレンドもいるんだけど、オフがメインだったり時間が合わなかったりでさ」
後輩F「そればっかりはしょうがないですよね」
俺「というか君も俺のフレンドになれ」
後輩F「いや、仕事とプライベートはきっちり分けたいんで」
 そうも正面からビシッと言われると、さすがのアラフォーのおっさんもションボリである。
俺「地道に知り合いに広めて、遊んでくれるフレンド増やすしかないか」
後輩F「たくさんできるといいですね」
 優しい言葉ではあるが、Fのその目は冷ややかだ。
俺「まあ、フレンドはとにかく、もっと遊んでプレステージ(※レベル50越えプレイヤー)になれるぐらい、がんばってみようと思います」
後輩F「このブログは次回の更新で最終回ですけどね」
 Fに“無慈悲なる者”の称号を与えたくなった瞬間である。

※ ※ ※ ※ ※ ※

 次回(2011年12月29日更新予定)はいよいよ最終回ということで、総まとめを予定。オンラインマルチプレイが苦手だったおっさんの、最後のボヤキにおつきあいください。

●今週の一枚

▲称号にはプレステージ到達プレイヤーしかつけられないものがたくさんあります。さらには、到達回数が99回以上なんて条件のものも!
外見を選択
まずはプレイヤーの外見を選択。フィールドでは同じ姿をした人物の近くにいれば、敵に見付かりづらくなる。
対象に接近
画面中央に表示されているコンパスをよく見て、ターゲットとなる敵を捕捉。群衆に紛れて暗殺対象に接近しよう。
敵を暗殺
ターゲットを暗殺すれば、ポイントを獲得。ゲーム終了時にもっとも多くのポイントを得たプレイヤーが勝利。
個人用モード
●ウォンテッド
追っ手から逃れつつ、指定されたターゲットを暗殺
●デスマッチ
コンパスが制限され、プレイヤーと同じAIキャラが出現しないウォンテッド
●アサシネーション
プレイヤー全員がターゲットで追っ手となるモード
●秘宝強奪
マップ上に置かれている秘宝を奪い合うモード
●感染
感染者がほかのプレイヤーを倒すと感染者を増やせる。ほかのプレイヤーは感染者から逃れる
チーム用モード
●マンハント
攻撃ラウンドでは敵チームを倒し、防御ラウンドでは敵チームから逃れる
●キャッチ・ザ・フラッグ
お互いの陣地にあるフラッグを奪い合うモード
●宝箱争奪戦
攻撃ラウンドでは宝箱を奪い、防御ラウンドでは宝箱を護衛
●エスコート
攻撃ラウンドではVIPを倒し、防御ラウンドではVIPを護衛
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※画面は開発中のものです。
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