2022年2月25日にフロム・ソフトウェアより発売予定の『ELDEN RING』(エルデンリング)。そのゲームシステムを解説していく本記事では、本作ならではといえる、冒険をより豊かにする要素を解説していこう。
探索の指針となる“地図”
冒険の舞台となる“狭間の地”は、多彩な地形やシチュエーションを持つ広大な地だ。それだけに隅々まで探索するのはたいへんだが、後述する“霊馬”を召喚することで移動速度はもちろん、探索範囲は一気に拡大する。そこで重要な意味を持つのが、地図だ。
最初の地図は自分の現在位置がわかる程度だが、フィールドで地図の断片を手に入れる(ネットワークテストでは街道沿いにある石碑でリムグレイブの地図の断片が入手できた)と、大まかな地形や建造物などの情報を確認できるようになる。その情報を頼りに、みずからの足で何があるのかを確認することで、名前などの詳細な情報が地図に加わっていく。
任意の場所に目印を配置するとフィールドに光の柱が立つ。それを目印にすれば、迷わずに目的地まで向かうことができる。これも広大なフィールドの探索には、大いに役立つことだろう。
また、フィールドに点在する“祝福”を発見すると地図に“祝福”が登録される。登録された祝福には瞬時に移動できる(いわゆるファストトラベル)ので、移動時間を短縮できるのはうれしい。祝福はダンジョンの入り口にもあるので、自分を強化してボスに再挑戦するなど、より深い冒険を楽しみたいときには活躍する。ただし、一部のダンジョンでは瞬時の移動ができない場合もある。
旅の拠点となる“祝福”
冒険の重要な拠点となるのが、各地に点在する“祝福”だ。祝福で休むことでHP、FP、状態異常などがすべて回復され、持っている聖杯瓶の使用回数も補充される。しかし、それと同時に一部を除いた敵もフィールドで復活してしまう。
褪せ人を導き、進むべき道を指し示すという祝福からは“祝福の導き”と呼ばれる光が発せられており、つぎに向かうべき新しい祝福の場所を教えてくれる。これをガイドにして冒険を進めるのも、攻略のひとつとなる。
探索の頼れる相棒“霊馬”
アイテム“霊馬の指笛”を使用することで、任意の場所に“霊馬”を召喚し、騎乗できるようになる。
霊馬に乗れば、移動速度が大幅にアップするだけでなく、騎乗したままの攻撃や二段ジャンプも可能となり、探索範囲の拡大だけでなく攻撃手段としても活用できるのが特徴だ。また、“霊気流”のある場所で騎乗したままジャンプすると、気流に乗って大きく跳び上がることが可能で、思わぬ進行ルートを発見することもある。
霊馬が死亡した場合、すぐに再召喚は可能だが、“緋雫の聖杯瓶”をひとつ消費する必要があるので、聖杯瓶の残り回数には注意しよう。また、ダンジョン内では霊馬は召喚できない。
戦術の幅を広げるジャンプアクション
霊馬だけでなく、主人公は騎乗しなくとも身体ひとつでジャンプすることで、ある程度の段差なら乗り越えられる。ダッシュ中にジャンプすることでより遠くに飛ぶことも可能だ。
ジャンプと言うと単純に聞こえるかもしれないが、このアクションは本作の探索や戦闘で大きな意味を持つ。ジャンプするだけで攻略ルートが増えることにもつながるからだ。横だけでなく縦にも広がる構造を持つダンジョンでは、ジャンプによって思わぬ道を見つけたり、ただ平坦に進むだけでは見つからないような場所でアイテムを発見することもある。
また、ジャンプ攻撃は敵の体勢を崩しやすく、騎乗している敵を落馬させやすいといった特徴を持つ。ジャンプを立ち回りに組み合わせることで、よりスピーディーでアグレッシブな戦闘が楽しめるだろう。
成長のカギとなる“ルーン”
敵を倒したりアイテムを使用することで入手できる、“ルーン”。これは、キャラクターの成長で重要なカギとなる要素である。
ルーンはキャラクターのレベルアップやアイテムの購入、武器や防具の強化には欠かせないもの。ルーンを消費して能力値を成長させるごとに主人公のレベルがアップし、キャラクターが強化されていく。また、各地に点在する“鍛治台”では、“鍛石”とルーンを消費することで武器や防具が強化できる。
当然ながら、強い敵からはより多くのルーンが入手可能だ。ただし、最初は無理をせずに身の丈に合った敵を相手にルーンをこまめに稼いで、しっかり強化してから強敵に挑む。これが基本の流れになる。能力値や武器・防具を自分のプレイスタイルに合わせて強化することで、より深いロールプレイを体験できるのは言うまでもない。
なお、死亡すると、最後に休んだ祝福で復活することができる。近くに“マリカの楔”があれば、そこからの復活も選択可能だ。死亡した場所には、それまで所持していたルーンを落とす。無事に回収できればいいのだが、回収前にもう一度死亡すると、そのルーンは失われてしまう。ルーンを取り戻したいなら、より慎重な立ち回りが必要となるが、無理をせずに放棄するのも手だ。自分の状況に合わせて選ぶといい。