ミスターエレベーター(Windows)のレビュー・評価・感想情報
密室からの脱出ゲームは、PCゲーム黎明期のアド ベンチャーを彷彿させるグラフィックと謎解きの 難度。オブジェクトをつかむ、押すアクションに、 腕を“伸ばす”操作を挟むことが、当時のコマンド 入力のままならなさに似たリズムを作中にもたら す。QRコードでヒントを入手する作業も含めて“ゲ ーム”という作りだが、個人的には難度が 高いからこそ、ヒントも作中で完結して いたほうがより世界に入れたかな。
週刊ファミ通1923号より
シンプルなグラフィックで表現される不思議な空 間での体験が好奇心をくすぐる。謎解きは解けた と思ってもそこからさらにひとひねり加えられて いたりして、難度はかなりのもの。解法がわかる と思わずうなってしまうほどだからこそ、自分で ひらめいたときは快感。QRコードを読み込んでゲ ーム外のサイトでヒントや正解を教えて もらえるのは助かる。任意のタイミング でセーブできないのは不便かな。
週刊ファミ通1923号より
フロッピーディスク時代を彷彿させるビジュアル と謎解き。一人称視点を活かし、両手を使うポイ ント&クリックの新鮮な表現。意味を持つ効果音。 スマホで必要なぶんだけヒントを入手できる仕組 み。新旧のテイスト&アイデアが入り混じるユニ ークな存在で、ビデオゲームの枠からはみ出して いる感じがいい。場面によって、同じモチ ーフが異なる使われかたをしているのも印 象的です。不思議な音楽も好き。
週刊ファミ通1923号より
左右それぞれの手によるインタラクトは、直感的 な操作とは言えませんが、汎用性の高さゆえ生ま れる“盲点”を、謎解きにうまく組み込んでいると の印象。試行錯誤の積み重ねよりも、瞬間的なひ らめきがものをいう場面が多めです。画面内外の ガジェットを駆使してのゲームプレイは、1980 年代前半に隆盛を極めたスタティックな アドベンチャーゲームのムードを擬似的 に味わう手段としても、秀逸です。
週刊ファミ通1923号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。
