空を舞台とした冒険は、全方位に広がる空間の探索と、戦闘機が編隊を組みながら縦横無尽に飛び交う空中戦をコマンドバトルに落とし込んだシステムが魅力。重厚な戦闘の効果音も気分が上がる。ただ、回避で敵の攻撃を交わしながら戦うスタイルで1回のバトル時間は長め。また、ラジコンやドローンを操作しているかのような戦闘機でのフィールド移動は、空を飛ぶことに対し、快適さより手間を感じる。

週刊ファミ通1869号より

空賊たちが活躍する世界観にはワクワクできるし、ひと昔前のJRPGやジブリ作品へのオマージュが込められた作風もいい感じ。敵に狙われているキャラが可視化され、回避を行うことで被害を抑えられるバトルシステムも特徴的。ドッグファイトの雰囲気がしっかり表現されている反面、戦闘はやや冗長に思えるところも。“エアジェット”の操作性や、カメラの動きにも少々ストレスを感じてしまうかな。

週刊ファミ通1869号より

この作品らしさを明確に打ち出している点に好感。実際に遊んでみると、そこまで変わった体験でもないけれど、飛行船での移動や空中でのコマンドバトルが新鮮です。シム寄りでも爽快でもない操縦は惜しい点。大きなスケールのお話を匂わせているのに、目の前の小さなお使いのつなぎ合わせに感じられる構成も、もったいなく思えました。懐かしいアニメのような、カラフルなビジュアルが目に楽しい。

週刊ファミ通1869号より

カメラアングルの動きが妙にグワングワンすることを除けば、2000年前後の王道JRPGの雰囲気を随所で味わえます。つぎに行くべき場所のナビゲーションも親切で、メインクエストを進めるうえで特別悩むことはないでしょう。戦闘パートは演出をスキップできるものの、1戦ごとにかかる時間は長め。武装パーツを購入・カスタマイズできるようになってからが本番とはいえ、基本的な戦術の単調さはぬぐえません。

週刊ファミ通1869号より