FAIRY TAIL2(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
通常攻撃をくり出すことで“MP”的なものがガンガン溜まっていくシステムが、魔法を出し惜しみせずに戦える、爽快かつド派手なバトルを強力サポートする。原作の“アルバレス帝国編”を描いた物語は、ゲームオリジナルエピソードを本編クリアー後に回すことで、物語進行に注力。最初からエンジン全開の魔法演出とともに、クライマックスの盛り上がりを、盛り下げることなく魅せていく作りは見事。
週刊ファミ通1877号より
リアルタイムで進行するバトルは、アクションゲーム風のボタン入力で通常攻撃とスキルをくり出して戦うのが爽快。いわゆるスキルツリーの“魔法源”で各キャラを成長させて、多彩な魔法を駆使するのも楽しい。シームレスに移動できるフィールドの構造もナイス。仲間とのやり取りが冒険をにぎやかにしている。原作の物語の追体験だけでなく、オリジナルストーリーが展開するのも見逃せないポイント。
週刊ファミ通1877号より
ビジュアル面やRPGとしての仕上がりなど、全般的にひと世代前の印象ですが、そのぶん熟成されていて遊びやすい。秀逸なのが、戦闘に参加するメンバーを簡単に切り換えることのできるシステム。キャラの組み合わせによる連携のバリエーションも豊富で、レベルアップを目的とする単調な連戦も、工夫次第で飽きがきません。大長編の原作につき、その場で即確認できる用語解説に記憶を助けられました。
週刊ファミ通1877号より
戦闘は、攻撃ボタンをテンポよく押しつつ、攻めどきを見極めて一気に畳みかける楽しさに浸れます。フィールド移動はやや淡白ですが、各キャラにスポットが当たる“因縁バトル”が、要所で引き締めてくれます。中盤以降は、強キャラとの対決が中心に。「倒した(死んだ)と思いきや……」の展開の連続はそういうものとして、ちょっとした寄り道・収集の積み重ねで風変わりなエピソードを楽しめるのがいいですね。
週刊ファミ通1877号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。