燃えよ! 乙女道士 ~華遊恋語~(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
バッドエンドなしということで、あまりにシリアスな展開は「たぶん何とかなる」とメタ読みしがちな傾向になる。けれども、それがもたらす安心感のおかげで気負わず読めるというのもなかなかいいですね。恋愛描写は比較的マイルド。もともと少女マンガ的な設定ゆえに、コマ割り風演出はベストマッチでした。カラーならなおよかったかな。周回プレイ時は即ルート選択から開始できるのは助かる。
週刊ファミ通1866号より
中華ファンタジーの世界観のほか、少女マンガや少年マンガっぽさを感じさせる物語が、ほかの乙女ゲームとはちょっと異なるテイストを漂わせる。印象的なシーンをコミック風に見せる演出もナイスで、もともとあったマンガ作品がゲーム化されたかのような雰囲気も味わえます。バッドエンドがないストーリーは、ハッピーな展開が大好きな人にマッチするかと。エンディングの種類の分けかたもいいね。
週刊ファミ通1866号より
ラブコメらしいにぎやかさはありつつも、シリアスな場面も挟まれたりと、アップダウンのある展開。その中で、主人公や青年たちが恋心に気づく過程がしっかり描かれるのがいいですね。マンガ演出は作風とマッチしているし、立ち絵だけでは表現しきれない動きもわかりやすい。バッドエンドがなく、愛の告白をされる側か、する側かの違いというのも新鮮です。どちらも爽やかな読後感がありました。
週刊ファミ通1866号より
中華ファンタジーをベースとした物語は、ポジティブでノリのよい主人公をはじめ、シーンを効果的に見せるマンガ的演出によって非常にコミカルにテンポよく進みます。恋愛要素も真っすぐで、全体的に乙女ゲームの王道オブ王道という印象。そんなライトさがありつつも、物語の起承転結のつけかたがうまいので、ハラハラドキドキの感情をしっかり味わえます。バッドエンドがないというのも魅力のひとつ。
週刊ファミ通1866号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。