MADiSON(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
魔改造された建物からの脱出劇は、不自由な視界と惨劇の痕跡、絶え間なく聞こえるラップ音が、一人称視点だからこその没入感を後押し。インスタントカメラを使う謎解きも、画像が浮かび上がるまでのラグが恐怖に。説明不足と感じる部分が多々あるが、それを含めて“感じること”を重視した恐怖演出だろう。ただ、静止しない主人公の視点や、視認性の低いポインターなど、UIはもう少し快適さがほしい。
週刊ファミ通1855号より
じわじわ不安を煽るサウンドから、びっくりさせるジャンプスケアまで、ホラー演出が満載。暗がりを進む怖さはかなりのもの。物語上でも謎解きをするうえでも、インスタントカメラが重要なアイテムとなっているのも○。ホラーゲームとしての質が高い一方、翻訳が直訳のような文章で、若干没入の妨げになっているのがもったいない。画面の揺れを設定でオフにできないのも、酔いやすい人には辛い。
週刊ファミ通1855号より
館のおぞましさや主人公の内なる恐怖が見事に表現されています。ホラーの演出としては優れているのですが、暗い中でチカチカする画面やストレスをおよぼすような音響が続くのには、身体的にプレイ継続が困難と感じる方が筆者のほかにもいるのでは。謎めいたお話だけに、つたない日本語が理解や没入の妨げになっているのは惜しい点。メモしたり、怪異を出現させたりと、カメラを使う仕組みがいい味わいに。
週刊ファミ通1855号より
生理的嫌悪をダイレクトに刺激しようとする演出が多いと、かえって冷静になれるものですね……。ゲームプレイは、インタラクトアイコン探しと謎解きが中心。ポラロイドカメラで発動させる各種超常現象の、ゾワっとくる感じはなかなかのものですが、直接的なヒントのない状態で撮影しまくる労力に見合うかの判断は、人によってだいぶ変わりそうです。文字サイズの小ささには、地味に苦戦しました。
週刊ファミ通1855号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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