のらねこものがたり ねこねこEdition(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
『ねこねこEdition』は2作品がセットになったタイトルなので、既発売の1作目をプレイしていないほうが好ましいかな。双方とも野良猫としての生きざまを描いており、なかなかにハード。シリーズものだけど、けっこう異なるプレイ感覚で楽しめる点がいいですね。『2』は物語がより濃密になったうえ、『倉庫番』風のパズル要素も加わってかなりの進化を感じました。シナモンのビジュアルもかわいい。
週刊ファミ通1854号より
登場する猫たちはかわいく愛おしい存在だけど、野良猫の世界はきびしく、ハラハラさせられることもしばしば。動物虐待の描写もある点には要注意。『2』は、手探りで進めていく1作目とは建て付けが変わっていて、クエストを軸にストーリーが進行していくのでわかりやすい作り。『倉庫番』ライクなパズルや、ねずみを狩るちょっとしたアクション要素などもあって、プレイ自体は楽しんでできます。
週刊ファミ通1854号より
『のらねこものがたり』は、満腹度をキープするサバイバル要素が強め。期限までに街の猫や人々の好感度を上げて彼らとのエンディングを目指すわけですが、猫の幸せって何だろうと考えさせられました。続編はパズルやRPG色が濃くなり、登場する猫も増えているのがうれしい。ドットも細かくなったけれど、マップの高低差がわかりづらいかな。さりげなく1作目とのつながりが見られるのはグッド。
週刊ファミ通1854号より
シリーズ2作をまとめて収録。猫と人との心温まる交流が丁寧に描かれていると同時に、動物虐待といった重たいテーマも取り扱った意欲作。テーマは魅力的だが、操作性の悪さや洗練されていないUI、作業的なゲーム展開など、ところどころでストレスを感じる。とはいえ、細かいプレイフィールはともかく、猫好きな人ならば楽しめる作り。新規追加要素はないようなので、既プレイ者には向かないかと。
週刊ファミ通1854号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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