The Cosmic Wheel Sisterhood(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報

卵を守る雨宮
ファミ通公式Nintendo Switch
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7

魔女として訪問者を占うテイで、“選択肢”を選び、物語を進めるスタイルがユニーク。2Dドットで描かれたファンタジー世界でありつつも、相談内容や物語は、酸いも甘いも含んだ大人向け。出したカードを戻せない厳格さと、相談者の未来だけでなく過去にも干渉する力が、占いに緊張感をプラス。どのカードを作るかで展開が変化するおもしろさがあるからこそ、カードは自分で引きたいという気持ちも。

週刊ファミ通1814号より

ジゴロ☆芦田
ファミ通公式Nintendo Switch
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8

禁忌とされている存在と対話したり、タロット風のカードを作成して来訪者たちのことを占ったりと、風変わりな内容に興味を惹かれる。登場人物の運命を自分の選択で決めていくような感触は、プレイヤーごとのストーリーを体験している感覚を強く味わえます。独特の世界観に最初は戸惑うけれど、ときには青春映画を思わせるムードも漂うなど、なんとも不思議にして味のある作風。

週刊ファミ通1814号より

くしだナム子
ファミ通公式Nintendo Switch
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9

愛とアイデアに満ち溢れ、表現のひとつひとつが詩的で美しい。プレイヤーの選択で物語が分岐しますが、別の展開が気になりつつも、“運命”として1回で充足できるのには驚きです。宇宙の神秘をバックに、哲学的なメッセージが降りてくるような感覚もすてき。自分で作ったカードを読む手続きや、多様な人々との出会いや関わりかたが、みずからの未来と記憶の作りかたを納得できるものとしています。

週刊ファミ通1814号より

戸塚伎一
ファミ通公式Nintendo Switch
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10

イメージをリソースの制限内で表現するカード作成パートと、偶然と意図の関係を再確認する儀式としての占いパートのくり返しによって、表層的な物語の解釈とは別の洞察が冴えていきます。結末の多様性や“正解探し”を楽しむテキストアドベンチャーとしては、UIの冗長さや選択肢候補の恣意性が引っかかりになりますが、プレイの一回性に価値を見出せる内省的なゲーマーにとっては、至高の体験に。

週刊ファミ通1814号より

ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和

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レビュー

平均

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8.5

流刑に処された魔女が、訪ねて来るほかの魔女たちをみずから作成したカードで占う。複数のパーツを組み合わせて作成するカードは、デザインによって意味が変化する。

発売日
2023年8月17日
価格
1,818 円+税
ジャンル
アドベンチャー / シミュレーション
メーカー
Devolver Digital
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