シカトリス(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
リア充な青春要素よりも、先生として生徒を導くスタイルに軸足を置いた学校&寮生活が新鮮。そこに生徒が抱えた秘密がストーリーに絡み、進行を後押し。戦闘は、スキルの組み合わせで手数を増やせるものの、複数の敵相手にもコマンドをひとつ選んで挑むスタイルは、スキルが見事ハマったときの爽快感がある一方で、少し損をした気分も。学園生活も戦闘も“タスク”管理にやり甲斐を見出せるなら。
週刊ファミ通1803号より
バトルは生徒たちの提案からひとつを選んで戦い、生徒の育成は学校の授業で行うシステムがユニーク。スキルやキャラどうしのシナジーを考えつつ、多彩なスキルの中から装備するものを選んで戦闘に臨むのは楽しめる一方、スキルの習得に必要な能力値の確認など、手間が掛かるところも。演出面はやや簡素で、授業や外出といったコマンドによる日々の進行は、淡々としている印象。
週刊ファミ通1803号より
ティーンエイジャーを励ますような物語、生徒たちの特性に合わせた育成、バッドエンドを回避する周回プレイと、ひとつひとつの要素はとっても魅力的。惜しいと感じるのは、複雑で手間のかかる育成と、周回との相性です。パラメーターのリセットに徒労感を覚えてしまうわけですが、いろいろなアプローチを試す機会とも受け取れました。スキルの組み合わせによるシナジーの発見がおもしろかった!
週刊ファミ通1803号より
情報量の多さのわりに行動選択肢が少なく、生徒たちのノリの悪さが心にくる“1周目”をいかに乗り切るかがキモ。以降、敵能力のアンチ編成の組み立てや、お気に入りキャラとの交流に没頭できます。主要人物の細かい心情が描写されたテキストも、先に進めるモチベーションになります。新学年開始時には地味な印象の戦闘パートが、パッシブスキルが充実することで派手になっていく過程も充実感がありますね。
週刊ファミ通1803号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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