白銀ノルニール(Xbox Series X)のレビュー・評価・感想情報
複数の登場人物の物語が同時進行する群像劇的な構成と、フィールドがない移動システムが冒険にスピード感をプラス。バトルで味方の陣形を幅広く設定できる点など、“ロマンある伝説”のRPGを彷彿させつつ、前列を倒すと列が前に押し出されるシステムで独自の戦術性もあり。ブーストアイテムもあるが、手触り&グラフィックはあくまでクラシック。1900年代中盤のRPGを手軽に楽しみたいなら。
週刊ファミ通1771号より
壮大なスケールのストーリーを予感させるプロローグが興味をそそる。展開が少しせわしない印象も受けるけれど、敵味方ともにいろいろなキャラが登場しながらも、サクサクと進行するのはいいね。戦闘中、パーティーメンバーを中心に映すレイアウトや画面がスクロールする見せかたは、ちょっと落ち着かない。スキルの使用や回復もしてくれたりと、オートバトルの作戦を細かく設定できるのが便利。
週刊ファミ通1771号より
駆け足ながら興味をそそるドラマチックなシナリオや、記号的ながら背景が気になるキャラクターたちといった、カジュアルRPGに求められるエンタメ要素はバッチリ盛り込まれています。全体的にサクサク進む親切設計。それだけに、会話や宝箱を開けるといった動作に、座標合わせの手間がかかりがちな操作性がストレスです。スクロールする戦闘画面は、敵がやや把握しづらい面はあるけれど、ダイナミック。
週刊ファミ通1771号より
近年のケムコRPGに標準搭載(?)されているミニマップ、クエスト確認機能がないため、イベント進行ポイントを見失うことしばしば。戦闘バランスは、ボスの耐久値が高いこと以外はやさしめなので、適度にさ迷いつつ経験値稼ぎにいそしめます。物語は、各登場人物のバックストーリーの多彩さで引っ張っていくタイプ。過程や心情の描写がごそっと省かれているセリフ回しは、味の範疇を超えて不安になります。
週刊ファミ通1771号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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